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会社でのロールアウトについてのコミュニケーション

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。
  • Salesforce を宣伝する社内マーケティングキャンペーンを開始する。
  • ユーザに変更の予定を伝えるためのベストプラクティスを挙げる。
  • トレーニング計画を立てる。

マーケティングメッセージを作成する

信じられないかもしれませんが、コミュニケーションはモバイルのロールアウトが成功するかどうかを左右する非常に重要な要素です。ロールアウトプロセスのこのフェーズでは、ユーザが予定されている変更に対応したり、Salesforce アプリケーションへの期待感を高められたりするようにします。まずはマーケティングメッセージの作成から始めましょう。これはユーザに稼働開始を伝えるのに不可欠なステップです。

ユーザにとっての利点

役員は、モバイルの使用事例が会社にもたらす利点に関心があるように、ユーザもまた、その使用事例の利点について知りたいと思っています。新しい技術の採用についてのユーザの主な疑問は常に、「ユーザにとっての利点は何か?」です。ユーザのモチベーション、目標、課題を特定し、使用事例をユーザが求める使用法と合致させる必要があります。

それでは、ユーザが率先して Salesforce アプリケーションを試すようにするにはどうすればよいでしょうか? 次の例を見てみましょう。

使用事例の 1 つに、ユーザが次のステップに関するメモを使用して商談レコードを簡単に更新できる、アプリケーションのカスタムアクションがあるとします。マーケティングメッセージを作成するときに、「外出先で商談を更新可能」のように記述しようと思うかもしれません。これは良いスタートです(すでにマーケティングの達人の域に達しています!)。

しかし、さらに上を目指すことができます。より深く掘り下げて、ユーザの心に響く言葉を使いましょう。たとえば、「商談をよりすばやく成立可能」などのメッセージの方が説得力があります。ユーザの関心事にメッセージを合わせる方法がわからない場合は、ユーザの目標と課題についてもっと詳しい関係者の意見を取り入れましょう。

コミュニケーション戦略とマーケティング戦略を作成する

マーケティングメッセージが完成しました。では次は、そのメッセージを大々的に伝えましょう。ロールアウトの中でもこの工程では、稼働が成功するようプロジェクトを楽しく盛り上げることができます。稼働開始を真のイベントへと進化させ、シンプルなマーケティング戦略を使用して、何週間も前から稼働開始への期待と興奮を高める方法を考えます。

予算のことは横に置き、創造性を駆使して、稼働開始のマーケティングに取り組みましょう。稼働開始に関する創造性を得るためのいくつかのアイデアを次に示します。

  • ドリップキャンペーンを展開し、稼働開始を知らせるメールを毎週送信する。各メールのマーケティングメッセージで 1 つのモバイル使用事例を強調できます。
  • モバイルアプリケーションを使用する利点を示したポスターを貼る。
  • Chatter にトピックを作成し、最新情報を伝えることで、稼働開始に弾みをつけ、評判を高める。
  • ギフトカードや有給休暇、役員とのランチなどの賞品が当たるくじを実施する。
  • カップケーキやケーキを用意して稼働開始パーティを開く。
  • 販促品やブランド名の入ったグッズを注文して、稼働開始日に配る。

マーケティング戦略には主要なコミュニケーションマイルストンを必ず含めてください。たとえば、稼働開始日には、Chatter の投稿や担当役員、営業担当副社長、または CEO からのメールを使用し、会社全体に対して公式のコミュニケーションを発信します。カスタマーケア、トレーニング、サポートなどの社内チームからの協力も忘れずに要請しましょう。

コミュニケーション計画のサンプルを次に示します。

4 週間前 担当役員からのメール
4 週間前 モバイルサポートとフィードバック用の Chatter グループの作成
3 週間前 メールドリップキャンペーン 1
3 週間前 スーパーユーザの認定と発表
2 週間前 メールドリップキャンペーン 2
2 週間前 くじまたはコンテストの発表
1 週間前 メールドリップキャンペーン 3
1 週間前 社長からのメール
1 日前 リマインダー、手順、サポートを受ける方法についてのメール
稼働開始日 会社の CEO からの Chatter 投稿と稼働開始パーティ

トレーニング計画を作成する

ユーザはモバイルの稼働開始を知り、モバイルアプリケーションで使用できるすべての優れた機能に胸踊らせていますが、それらの機能を使用する方法を実際に知っているでしょうか?

モバイルアプリケーションはそもそも非常に直観的であり、Salesforce アプリケーションも例外ではありませんが、完全にトレーニングを省略することは望ましくありません。トレーニングを使用して長期ユーザの抵抗を克服し、モバイルの操作に自信を持たせます。つまり、トレーニングによって Salesforce1 採用を促進します。

トレーニング計画を作成するときは、次のいくつかの質問について考慮します。

トレーニングの目標 このトレーニングによって達成したい具体的な結果は何か?
トレーニング講師 誰がトレーニングを実施するか?
トレーニングの受講者 トレーニングを受ける必要があるのは誰か?
トレーニングの方法 トレーニングを実施するために何を使用するか? どのような教材を作成する必要があるか?
トレーニングの場所 リモートトレーニングと対面トレーニングのどちらを行うか?
トレーニングの基準 トレーニングが成功したかどうかをどのように判断するか?

スーパーユーザを養成して、トレーニングの実施をサポートできるようにすることを検討します。これにより、1 人ですべてのユーザのトレーニングを行う重荷から解放されます。

さらに、トレーニングセッションのフォローアップや稼働開始後にユーザの適切な行動を促進し、最新情報を提供するための時間を設けることを検討します。サポートチームがある場合は、サポートチームもトレーニングに関与するようにして、ユーザからの質問に備えます。

モバイルで使いやすいトレーニングリソースを設計する

Salesforce アプリケーションの稼働を開始する前に、トレーニング資料が入手可能な状態にあることを確認し、ユーザが見逃すことのない場所に置きます。Chatter グループはそのフィードをモバイルアプリケーションで確認できるため、最適な場所です。または、Salesforce ホームページ、会社のイントラネット、または学習管理システムにリソースを追加してもよいでしょう。また、メールでのコミュニケーションにリソースを含めることも忘れないでください。

モバイルユーザをトレーニングするのにとても効果的な方法は、短い動画 (3 ~ 5 分) を提供することです。役員や CEO にナレーションを依頼すれば、動画にインパクトが出ます。ただし最も重要なことは、動画で役立つ使用事例を紹介し、ロールアウトの価値を強調することです。

もちろん、ヒント集、ユーザガイド、プレゼンテーションスライド、e ラーニングモジュールなどの従来のトレーニング資料を作成してもよいですが、モバイルデバイスでそのようなトレーニングリソースをどの程度簡単に使用できるかを考慮します。デスクトップでリソースを使用するユーザもいれば、生じた質問や問題に対応するために、現場でリソースを使用するユーザもいます。

お待たせしました。次の単元ではついに、Salesforce アプリケーションの稼働を開始してユーザにロールアウトしたときのすべての労力の成果を確認できます。

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