ナビゲーションのカスタマイズ
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ユーザーのナビゲーション操作をカスタマイズする方法を説明する。
- メニューとモバイルのアプリケーションランチャーへのアクセス方法を説明する。
ユーザーのための案内板
空港には、現在地や手荷物受取所、ゲート番号などの特定の場所への行き方を示す標識があります。
アプリケーションで作業を進める場合も、視覚的な手がかりが必要です。その掲示の役割を果たすのがモバイルナビゲーションメニューです。ユーザーはこのメニューを頼りに、Salesforce モバイルアプリケーション内のある場所から別の場所にできる限り効率的に移動します。
モバイルアプリケーションでは、ユーザーに表示されるナビゲーション項目は、ユーザーが活発に使用している Lightning アプリケーションによって異なります。また、どの部分を開いているのかに応じて、異なる方法でナビゲーション項目をカスタマイズできます。
では、ユーザーの利便性を高めるためにナビゲーション項目をどのようにカスタマイズできるかを見ていきましょう。実際に行きたい場所への生き方を分かりやすく示してくれることが標識の役割なのです。
モバイルのナビゲーションバーとナビゲーションメニュー
カスタマイズオプションについて解説する前に、ナビゲーションバーとされたナビゲーションメニューについて少し説明しておきます。
画面下部には親指で操作しやすいナビゲーションバーが表示され、作業中でも重要なナビゲーション項目を簡単に操作できるようになっています。ナビゲーションバーについては後で説明します。
ナビゲーションメニューに移動するには、[メニュー] をタップします。このメニューで自分が使用できるすべてのオブジェクトやアプリケーション、項目にアクセスできます。
Lightning アプリケーションをモバイルで有効にしてあれば、モバイルのアプリケーションランチャーを使用して、Lightning アプリケーションに切り替えることができます。デフォルトのナビゲーションでは、リストの一番上にある Lightning アプリケーションが使用されます。デスクトップのアプリケーションランチャーで Lightning アプリケーションの順序を変更する場合、またはユーザーが自分で順序をパーソナライズできる場合は、更新すると行われた変更がモバイルのアプリケーションランチャーに同期されます。
Lightning アプリケーションがデスクトップと電話で有効になっている場合、アプリケーションのデスクトップバージョンのナビゲーションタブがモバイルのナビゲーションメニューに同期されます。したがって、ユーザーが Lightning アプリケーションのデスクトップバージョンのタブを変更する権限を持っていれば、モバイルナビゲーションメニューに変更が反映されます。
ナビゲーションメニューの順序をカスタマイズする場合は、4 つの最重要項目が一番上にくるようにします。これらの 4 つの項目は、ユーザーが Lightning アプリケーションに切り替えない限り、画面下部のナビゲーションバーにも表示されます。
また、ユーザーはモバイルアプリケーションで開いているときに [Edit (編集)] アイコンをタップしてナビゲーション項目の順序を変更できます。もちろん、
アプリケーションをデスクトップで使用すると、変更はそこにも表示されます。
変更できる項目
モバイルナビゲーションの場合、Lightning アプリケーションのナビゲーションメニューの項目を変更できます。これらの項目には、Lightning アプリケーションのデスクトップバージョンにあるタブが反映されます。システム管理者である皆さんや、適切な権限を持つユーザーは、デスクトップのタブの順序を変更することができ、変更はモバイルナビゲーションメニューに反映されます。ユーザーは Salesforce モバイルアプリケーションからナビゲーション項目の順序を変更することもできます。ナビゲーションメニューの最初の 4 つの項目は、画面下部のナビゲーションバーでも最初の 4 つの項目として表示されます。
モバイルナビゲーションに関する注意
モバイルナビゲーションメニューをカスタマイズするときには、次の点に注意が必要です。
- ユーザーの種別ごとに異なるメニューを設定することはできません。ただし、適切な権限を持つ Lightning アプリケーションのユーザーは、ナビゲーションタブを変更することができ、行われた変更は Lightning アプリケーションのモバイルナビゲーションメニューとナビゲーションバーに反映されます。
- Lightning アプリケーションに Visualforce ページ、Lightning ページ、Lightning コンポーネントを含める場合は、そのタブを作成する必要があります。
- ページを Salesforce モバイルアプリケーションに追加する前に、モバイルでページが有効になっていることを確認します。Visualforce ページはデスクトップと同じように機能するとは限らないため、Salesforce モバイルアプリケーションで徹底的にテストする必要があります。詳細は、「リソース」セクションを参照してください。
ナビゲーションメニューのカスタマイズ
前置きはこのくらいにして、早速、DreamHouse の仲介担当者がモバイルアプリケーションをすいすい操作できるように手助けしていきましょう。
D’Angelo は、最重要項目が一番上にくるようにナビゲーションメニューをカスタマイズしたいと考えています。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
App Manager
(アプリケーションマネージャー) と入力し、[App Manager (アプリケーションマネージャー)] を選択します。
- [セールス] アプリケーション (API 参照名 LightningSales) の横にある矢印をクリックして、[Edit (編集)] をクリックします。
-
[アプリケーションオプション] をクリックします。
-
[デスクトップおよび電話] ラジオボタンがオンになっていることを確認して、アプリケーションがモバイルで有効になっていることを確認します。
-
[ナビゲーション項目] をクリックします。
- 選択済みの項目を、上から [ホーム]、[商談]、[取引先責任者]、[ToDo]、[ダッシュボード] の順に矢印を使用して並び替えます。リストの最初の 4 つの項目 (デスクトップのみで使用される [ホーム] を除く) が、モバイルのナビゲーションバーの最初の 4 つのアイコンになります。
-
[Save (保存)] をクリックします。
Salesforce モバイルアプリケーションでの変更のテスト
仕組みや操作についてだいたい理解できたところで、ここで、改良したナビゲーションメニューがモバイルアプリケーションでどのように表示されるかを見てみましょう。
- モバイルデバイスで Salesforce を開きます。
-
をタップしてナビゲーションメニューを開きます。
- リストの一番上に表示されているアプリケーション名を見て、編集した [セールス] Lightning アプリケーションを開いていることを確認します。[セールス] アプリケーションを開いていない場合は、[アプリケーションランチャー] をタップし、[セールス] をタップして開きます。
- プルダウンして更新します。
これまで行った微調整がすべてメニューに反映されます。最後のカスタマイズ作業をもって、このモバイル任務も終了です! D’Angelo が自信を持って提供した Salesforce アプリケーションを使用すれば、仲介担当者はモビリティによって実現される生産性の向上をすぐに実感するはずです。
次のステップ
D’Angelo の任務は一件落着ですが、組織にとってはこれからです。新たに見つけた知識を実践に移していく必要があります。モバイルカスタマイズツールをひととおり使いこなせるようになったら、以下を実行することをお勧めします。
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「Salesforce モバイルアプリケーションロールアウト」モジュールを確認する。モバイルユースケースを策定し、モバイルの導入計画を立てる。
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『Salesforce モバイルアプリケーションセキュリティガイド』 を読み、モバイルデバイスからアクセスした会社のデータの安全性を確証できるようにする。
- Salesforce モバイルアプリケーションをユーザーにロールアウトする。
- 全社的なモバイル戦略における Salesforce の位置付けを確認する目的で、「モバイル開発戦略」バッジを取得する。
これでしばらくはモバイル活用スキルの向上を目指す学習で忙しくなります。それでは早速、Salesforce モバイルアプリケーションのユースケースを実装してみてください。カスタマイズがうまくいくことを願っております!
リソース
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Salesforce ヘルプ: Salesforce モバイルアプリケーションでの Lightning アプリケーションのナビゲーションメニューのカスタマイズ
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Salesforce ヘルプ: Lightning Experience のナビゲーションバーのパーソナライズ
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Salesforceヘルプ: パーソナライズされたナビゲーションに関する考慮事項