Salesforce の [今すぐ支払う] について知る

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

• [今すぐ支払う] によってビジネスとお客様にもたらされるメリットを説明する。
  
• [今すぐ支払う] リンクを使用すると支払遅延が減少する理由を説明する。
  
• [今すぐ支払う] を使用して、支払チャネル (コマース、セールス、サービス) 全般の支払を簡素化する方法を説明する。
  

支払を速やかに受領する

支払遅延や支払延滞は、会社でどのような会計処理を行っているかに関係なく、ビジネスに悪影響を及ぼします。

最近の統計で次のことが判明しています。

• 企業の 93% でお客様の支払遅延が発生している。
  
• 中堅企業は支払の追跡に週平均 14 時間費やしている。
  
• 米国の小規模企業の約 3 分の 1 が、支払遅延が原因で廃業の危機に瀕していると報告している。
  

ビジネスが効率性の向上と新規市場の開拓に取り組んでいても、支払が遅延すれば、サプライヤーへの支払能力、収益の増大や事業の拡張の可能性に影響を及ぼしかねません。さらに、支払遅延の追跡にはコストがかかり、大量のリソースを要します。

いつでも、どのチャネルからでも支払が可能

遅滞なく支払を回収し、顧客満足度を維持するためには、いつ、どこで、どのように支払トランザクションが行われるかが極めて重要です。昨今のビジネス組織は、カスタマージャーニーのあらゆる時点に支払トランザクション機能を組み込む支払ソリューションを求めています。つまり、コマースをセールス、サービス、マーケティングの各チャネルに結び付けるということです。たとえば、サービス技術者が現場で支払を受け取ることや、お客様がサービスコールで注文を変更して支払を済ませること、マーケティングメールのオファーに支払リンクを追加することなどが可能ということです。

あなたの会社が既存のビジネスチャネルに支払トランザクション機能を追加して、営業上のやり取りやサービスコール、訪問先でのやり取りなど、複数のタッチポイントで支払が可能になったらどうでしょうか? さらに、この同じソリューションのシンプルな支払リンクで支払遅延が減少し、収益源が増強されるとしたらどうでしょうか? しかも、大規模なインテグレーション作業が不要だとしたら...。

Salesforce の [今すぐ支払う] へようこそ

[今すぐ支払う] は、1 つのリンクを用いた簡便なトランザクションで支払を回収する支払ソリューションです。[今すぐ支払う] を使用すれば、Salesforce アプリケーションに支払リンクを埋め込んで、お客様が商品やサービスの支払を簡単に行えるようになります。[今すぐ支払う] があれば、リンクを送信して支払を受け取るという手軽な支払処理が実現します。

Salesforce の [今すぐ支払う] は、Salesforce CRM やプラットフォームのあらゆる場所に支払機能を簡単に拡張できる唯一の支払ソリューションです。すべてのデータが 1 つのプラットフォーム上で接続されているため、ビジネスは速やかに支払を受け取って収益を実現できます。すべてが Salesforce CRM プラットフォーム上に存在するため、厄介なインテグレーション作業が不要で、すばやく設定できます。

[今すぐ支払う] のしくみ [今すぐ支払う] では、固有または再利用可能な支払リンクを作成して購入者と共有します。このリンクをクリックすると、ブランド設定されたモバイル対応の Web ページが表示され、お客様は選択した方法で支払うことができます。[今すぐ支払う] は一連のカスタムの支払方法の設定もサポートし、複数の通貨に対応しています。

商談を成立させて支払を受け取る

Ursa Major Solar のアカウントエグゼクティブである Lincoln Ulrich をご紹介します。今日は、Gulf Coast Solar という大手のディストリビューターとの大型商談を成立させたいと考えています。この販売は Ursa Major Solar にとって大きな成功を意味し、Lincoln は祝賀会の前に支払を確保しておきたいと思っています。Lincoln が [今すぐ支払う] を使用すれば、数日間あるいは数週間も気を揉みながら支払を待ち続ける必要がありません。[今すぐ支払う] リンクを生成し、売上請求書にそのリンクを添付してクライアントにメール送信すれば、Ursa Major Solar はその日のうちに支払を回収します。Lincoln を称えましょう!

Salesforce Starter の [今すぐ支払う]

Salesforce Starter Suite と Pro Suite に [今すぐ支払う] がパッケージ化されました。[今すぐ支払う] は簡単に使えるため、Starter Suite や Pro Suite に適しています。Starter Suite と [今すぐ支払う] を併用すれば、直接支払を受けることが可能になり、収益の増大につながります。つまり、商談が成立した時点で、お客様が [今すぐ支払う] を使って簡単に支払うことができます。[Pay Now (今すぐ支払う)] 支払リンクを作成し、そのリンクからお客様を [Pay Now (今すぐ支払う)] ページに誘導すると、お客様はそのページで各自の支払方法を選択できます。

ここで、Starter Suite や Pro Suite で [今すぐ支払う] を使用するメリットを簡単にご紹介します。

• Starter Suite と Pro Suite ですぐに使用できる。
  
• 使いやすいガイド付き設定に従って [今すぐ支払う] を設定する。
  
• 支払リンクを生成して、お客様にすぐ送信する。
  
• 成立した商談レコードから支払リンクを生成して送信する。
  
• ビジネスを開始し、数日のうちに支払を回収し始める。
  
• ガイド付きエクスペリエンスで Salesforce Starter に支払を設定し、数回のクリック操作でインスタンスに [今すぐ支払う] を設定する。
  
• 営業担当が、支払の回収ではなく、顧客関係の維持に注力できる。
  
• 小規模企業は支払が遅れがちなため、キャッシュフローを改善して速やかに支払を受け取る。
  
• 商談レコードから支払リンクを生成し、メールテンプレートを使用してお客様に送信する。
  

フィールドサービスと [今すぐ支払う]: 最強のペア

フィールドサービスエージェントはトップレベルの技術者であるだけでなく、洞察力のある営業担当でもあります。[今すぐ支払う] があれば、フィールドサービスエージェントが支払ツールを利用して、現場で収益を生み出せるようになります。エージェントがサービスとパーツの支払を決済することや、追加のサービスやパーツをアップセルして支払をその場で確保することができます。

フィールドサービスエージェントは [今すぐ支払う] を使用して支払リンクをすぐさま生成し、クライアントのスマートフォンに送信します。クライアントはエージェントが現場を離れる前に請求を決済して支払を行います。こうした処理がにこやかなサービスにつながります。

[今すぐ支払う] とサービスのつながりは現場で終わるわけではありません。[今すぐ支払う] はサービスレポートにも統合できます。サービス予定の終了後、お客様に未払い残高がある場合は、[今すぐ支払う] リンクが埋め込まれたサービスレポートが生成され、お客様にメール送信されます。フィールドサービスのお客様は、このリンクを使用して請求書の全額または残額を支払うことができます。エージェントや営業担当が支払を回収するために、手動のフォローアップ請求書を別途送信する必要はありません。[今すぐ支払う] を使用すれば支払を迅速に受け取れます。

サービスの会話中にアップセルやクロスセルを行う

サービスエージェントはお客様と直接やり取りする中で、アップセルやクロスセルの商談にお客様を引き込むことが可能な独特な立場にいます。

Ursa Major Solar のサポートエージェントである Jessica Tanaka は、優れたカスタマーサービスを実施して販売スキルを高めることに情熱を注いでいます。Salesforce Service Cloud コンソールに [今すぐ支払う] が統合されたことを知って喜んでいます。現在はサービスコール時に、商品のアドオンや保証をお客様に薦めています。販売が成立したら、Service Cloud コンソールから直接お客様のモバイルデバイスまたはメールに [今すぐ支払う] の支払リンクを送信します。その場で支払が完了し、サービスコールが収益源になります。

ボットベースのやり取りに [Pay Now (今すぐ支払う)] を埋め込む

[今すぐ支払う] があれば、セールスボットに売上や再注文の生成を任せ、営業担当は空いた時間を新しい取引先の開拓に費やすことができます。販売にボットベースのやり取りを構築し、[今すぐ支払う] リンクを埋め込めば、注文や再注文の時点で簡単に支払うことができます。サービスボットがサービス予定の前にお客様に連絡し、[今すぐ支払う] を使用して前払金または手付金を支払うための [今すぐ支払う] リンクを送信するように設定します。

Einstein ボットのおすすめを参考に、サービスチームは収益を生み出す機会を最大限活用できます。Einstein は Data 360 からの情報を利用して、[今すぐ支払う] リンクの送信など、同様のやり取りに基づく次善策をインテリジェントに推奨できます。

非営利団体と [今すぐ支払う]

非営利団体の多くは、その運営を維持するためにオンラインのクラウドファンディングに大きく依存しています。メールビルダーで [今すぐ支払う] を使用して、寄付の依頼に [今すぐ支払う] リンクを挿入すれば、面倒な支払の詳細を伝える必要がなくなります。非営利団体のメールキャンペーンでは、寄付の収集は [今すぐ支払う] に任せ、メッセージを伝えることに注力します。

直接会って支援を募る場合は、[今すぐ支払う] リンクを直接クライアントのモバイルデバイスに送信して、対面での安全な支援キャンペーンの信頼性を高めます。この方法では個人情報を共有する必要がなく、リンクを送信して支援を集めることができます。

支払リンクに留まらない

[今すぐ支払う] は単なるユーザーフレンドリーな支払リンクではなく、包括的な支払ソリューションです。最新の機能強化で [今すぐ支払う] に幅広いオプションが追加され、固有または再利用可能な支払リンクを作成して、お客様が簡単に支払えるようになりました。最新のアップグレードを検討し、[今すぐ支払う] を使用して支払プロセスを改善し、支払を速やかに受領するにはどうすればよいか確認してください。

クラウド全体で [今すぐ支払う] を利用する

[今すぐ支払う] は、Salesforce のすべてのクラウドで機能します。つまり、「[今すぐ支払う] があれば、可能性は無限である」と言っても過言ではありません。実際、Commerce、Sales、Industries、Service、Marketing のどのクラウドでも、[今すぐ支払う] を利用した新たな方法で商品やサービスを提供できます。お客様がどこにいるかに関係なくエンゲージし、簡単なトランザクションで支払を回収します。

リソース

• Salesforce ヘルプ: Salesforce の「今すぐ支払う」