Salesforce Optimizer の使用を開始
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Salesforce Optimizer の主要な機能を説明する。
- Salesforce Optimizer で組織をどのように改善できるかを説明する。
Salesforce Optimizer とは?
無秩序化。カオス。混乱。物事は時間とともに構造を失う傾向にあるというのは、宇宙の基本法則の 1 つです。以前は整理されていたのに今では下駄箱の中でごちゃごちゃになってしまった靴のコレクションから Salesforce 組織にいたるまで、この法則はどこにでも当てはまります。
下駄箱をまた整理するのは簡単なことですが、Salesforce システム管理者の場合、残念ながら組織の整理はもう少し難しくなります。便利な新しい機能の開発と提供に費やせる時間と労力が削られてしまうため、整理することを無視したり、先延ばししたりしがちです。では、どこから始めればよいのでしょう? 無秩序化は、Apex から ワークフロールールまで、[設定] ツリー内のどこででもゆっくりと進んでいきます。
そこで、Salesforce 組織のスナップショットを作成し、実装に潜在的な問題がないかを検索する、強力で無料のシンプルなツール、Salesforce Optimizer が開発されました。Salesforce Optimizer は、ストレージ、項目、カスタムコード、オブジェクトのカスタムレイアウト、レポートとダッシュボードなど、50 種以上のメトリクスの詳細なデータを組織内に直接表示します。各メトリクスについて、次の情報を提供します。
- 組織で検出された内容
- その対処方法
- 詳細を確認できるリソース
この情報に基づき、チームは問題点の対処、Lightning 移行の準備、または実装のユーザー満足度の向上のための計画を立てることができます。
なぜ気にする必要があるのか?
システム管理者ツールキットの中でも Salesforce Optimizer が突出したツールであることをまだ納得できない場合は、システム管理者の一般的な課題とその対処に Optimizer がどのように役立つかを見てみましょう。
組織をクリーンアップしたいが、どこから始めたらよいのかわかりません。
Apex、ワークフロールール、カスタム項目、ユーザープロファイルです。どこから始めればよいのかわからない場合、Salesforce Optimizer に種別、取り組みのレベル、状況別に並び替えられたリストが生成され、まず何に対処すべきかを判断できます。
ユーザーがパフォーマンスの低下や雑然としたページレイアウトについて不満を抱いています。
項目の無秩序化は、特に数年経った Salesforce 組織では現実的な問題です。Salesforce Optimizer はすべてのカスタム項目とページレイアウトを隅々まで調べ、クリーンアップの潜在的対象を特定します。
どの Salesforce ガバナ制限に近づいているのでしょうか?
Salesforce ガバナ制限に達したことがある場合は、これらの発見の有用性を理解できるでしょう。一般的なガバナ制限についての詳細を確認し、障害が発生する前に回避できるようにしてください。
Salesforce の各リリースの内容を把握するのに苦労しています。私が見逃している新機能は何でしょうか?
年 3 回のリリースに多数の新機能が含まれているため、それを把握するのは容易ではありません。Salesforce Optimizer では、ユーザーに実質的な価値をもたらす新機能が推奨されるので、あなたはシステム管理のスーパーヒーローになれます。
Classic から Lightning Experience への移行を計画しています。
Salesforce Optimizer は、Lightning Experience への移行準備にも役立ちます。レポートを実行して、使用していない項目、レイアウト、オートメーション、Apex コード、その他の設定を確認します。次に、移行前に再起動し、必要なものだけを移行します。
いずれかのシナリオに共感できますか? 次の単元では、Salesforce Optimizer を実行し、レポート結果に対応する方法を説明します。