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最適なテリトリーアライメントを作成する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • テリトリー変更を選択して比較する。
  • 新しいテリトリーを追加する。
  • テリトリーを最適化して保存する。

前の単元で、Linda はデータセットを作成し、既存のテリトリーアライメントをインポートすることで、テリトリーを計画するためのフレームワークを構築しました。次は、テリトリーアライメントを変更します。

テリトリープランニングデータは本番データと割り当てから分離されています。つまり、Linda は変更を行い、その変更が年間売上やユニット数に与える即時的な影響を確認できるということです。変更は、データが公開されて有効化されるまで Salesforce に反映されません。

Linda は、まず地図の右側にある凡例を確認して、再配置プロセスを開始します。ここには、データセットで選択した [Accounts by Annual Revenue (年間売上別取引先)] レポートの主な項目が表示されます。凡例には、各テリトリーが地図上で異なる色で表され、ユニット数と所有者名が表示されていますが、年間売上項目がありません。これを参照可能列として追加するために、設定の歯車 を選択し、地図の凡例を更新して [Annual Revenue (年間売上)] を表示します。これで、この重要なデータポイントを設計プロセスの中心に据えることができます。また、プランニングを強化するために、他の Salesforce 項目を追加または代わりに取り込むこともできます。

[Attribute (属性)] と [Label (表示ラベル)] の両方に [Annual Revenue (年間売上)] が選択されている、設定メニューの [Legend Columns (凡例列)]。

周辺のコンテナを割り当てる

Linda がマップビューに目を向けると、すばらしいことに南東地域のすべてのエリアに自動的にテリトリーが割り当てられています。

以前は、Salesforce 組織で郵便番号が欠落しているために、テリトリーの対象範囲にギャップが生じることがよくありました。未割り当てのエリアを検索し、周辺にある取引先を見つけ、所有権を割り当てるのには、何時間もかかりました。テリトリープランニングでは、Linda はアライメント設計の一環として、[Automatically assign nearby containers (周辺のコンテナを自動的に割り当てる)] を選択できます。欠落している郵便番号は、各テリトリーまでの距離の近さに基づいて、周辺の取引先に自動的に割り当てられます。

各テリトリーにはテリトリーの中心を示す円が表示されます。ユニットは地図全体に分布しています。Linda は、[Legend (凡例)] パネルで [United States Postal Code (米国の郵便番号)] を選択し、組織の欠落している郵便番号のリストを確認します。未割り当てのままにしておくエリアのチェックボックスはオフにします。

マップビューがあり、南東部のテリトリーが異なる色で強調表示されている [Territory Planning (テリトリープランニング)] インターフェース。テリトリーの凡例が表示されている右側のパネル。

比較データ

これで取引先の割り当てを変更する準備が整いました。地図上の 1 つのエリアに焦点を絞る場合は、 [Alt text: lasso (代替テキスト: なげなわ)] ツールを使用して特定のエリアをすばやく把握し、さらに分析します。

現在のアライメントによる年間売上と、提案された変更を行った年間売上を比較したいと考えています。これを表示するために、オプションとして、テリトリープランニングでは地図の下部に比較表が表示されます。Linda は、なげなわで囲まれたエリアを異なるテリトリーにドラッグし、比較表を使用して、選択した各テリトリーの年間売上に対するこの変更の影響を表示します。

マップビューがあり、南東部のテリトリーが異なる色で強調表示されている [Territory Planning (テリトリープランニング)] インターフェース。2 つのテリトリーを [Accounts (取引先)] の [Unit (ユニット)] と [Annual Revenue (年間売上)] で比較した比較表が下部に表示されているマップビュー。テリトリーの凡例が表示されている右側のパネル。

凡例の優れた機能

提案された変更に問題がなかったため、Linda はテリトリーエリアを選択し、別のテリトリーに再割り当てして、変更を適用します。変更は自動的に凡例項目に表示されます。

マップビューがあり、南東部のテリトリーが異なる色で強調表示されている [Territory Planning (テリトリープランニング)] インターフェース。2 つのテリトリーを [Accounts (取引先)] の [Unit (ユニット)] と [Annual Revenue (年間売上)] で比較した比較表が下部に表示されているマップビュー。テリトリーの凡例が表示され、[Reassign To (再割り当て先)] セクションが強調表示されている右側のパネル。

その他の変更を行う前に、コメントアイコン を選択して、リーダーチームとコメントを共有してコラボレーションします。

コメントのテキストボックスが選択され、アライメントの変更に関するコラボレーションを示すコメントのダイアログボックスが地図上に表示されている [Territory Planning (テリトリープランニング)] インターフェース。

リーダーとやり取りした後、Linda は [Legend (凡例)] パネルの プラス記号付きの [Territory (テリトリー)] ボタン を使用して、新しいテリトリーを作成します。その後、新しい営業担当に割り当てます。

レベル 4 の詳細ボックスが表示され、[Level 4 Owner (レベル 4 所有者)] が選択されている [Legend (凡例)]。

現時点で、Linda はテリトリーの割り当てを変更し、新しいテリトリーを作成しましたが、担当間のテリトリー分布を表示し、テリトリー内のユニット数と年間売上をざっと見ると、均等に分布していないことがはっきりとわかります。この問題を解決するには、年間売上に基づいてテリトリーが常に均等に分布されるように [Optimize (最適化)] を選択します。すべてのテリトリーに適切な対象範囲を設定する必要があり、また、担当が成功するチャンスを平等に得られるようにもしなければなりません。そうすることで、平均して顧客満足度が向上し、手痛い離職が大幅に減少します。

Trailhead シミュレーターで練習する

この単元では、Linda はテリトリーアライメントを変更した。これで、Trailhead シミュレーターを使用して練習できるようになりました。このシミュレーターでは手順の実行に、Trailhead Playground ではなくシミュレーターを使用します。 

操作性を最大限に高めるために、Trailhead シミュレーターはモバイルデバイスではなくコンピューターに表示してください。Trailhead シミュレーターは Trailhead Playground とは異なります。シミュレーターでは、進行中の作業や入力したデータが保存されません。ブラウザーを閉じると、次に起動したときにシミュレーションが最初から開始されます。シミュレーターの下部にあるナビゲーションコントロールを使用すれば、中断した場所に戻ることができます。 

Trailhead シミュレーターを起動します。

インテリジェントな属性ベースの最適化

最適化はテリトリープランニングの強力な機能であり、最も重要な属性に基づいてテリトリーを最適化できます。この例では、Linda は年間売上に基づいてテリトリー間のバランスを調整したいと考えているため、距離ロジックを使用して取引先間の実際の運転時間を決定します。距離ロジックには次の 2 つのオプションがあります。

  • As the Crow Flies (最短の直線距離): 2 地点間の直線距離に依存する
  • Drive Time Network (運転時間ネットワーク): 現地の道路網、推定距離、推定運転時間に依存する

Linda は [Drive Time Network (運転時間ネットワーク)] を選択します。

[Balance On (バランス基準)] に [Annual Revenue (年間売上)] が選択されている [Optimization Settings (最適化設定)] メニュー。[Drive Time Network (運転時間ネットワーク)] ラジオボックスがオンになっている [Distance Logic (距離ロジック)]。右側の [Attributes (属性)] の下に表示されている [Balance (バランス)]、[Continuity (継続性)]、[Compactness (コンパクト)]。

これで、最適化の設定を指定できるようになりました。最適化には次の 3 つのオプションがあります。

  • Balance (バランス): 選択された属性をテリトリーエリア全体に均等に分布します。
  • Continuity (継続性): テリトリーエリア全体のユニット/コンテナの再割り当てを最小限に抑えます。これを選択すると、アライメントへの影響を最小限に抑えながらバランスを改善できます。
  • Compactness (コンパクト): テリトリーエリア内のユニットとコンテナ間の最短距離が提供されます。運転時間ネットワークが小さいほど、走行距離が短くなります。組織が運転時間を最小限にすることに重点を置いている場合は、これを使用します。

テリトリープランニングでは、いずれかのオプション、2 つのオプションの組み合わせ、または 3 つのすべてのオプションに優先順位を付けることができます。Linda は 3 つすべてを選択します。

最適化の選択内容が一覧表示され、右下の [Apply (適用)] ボタンを選択するとその選択内容を確認できるようになる [Confirm Optimization Settings (最適化設定を確認)] メニューボックス。

設計に問題がなければ、リーダーとコラボレーションします。最終決定後、設計を公開します。公開オプションは次の 6 つから選択する必要があります。

  • Publish to Sales Territories (営業テリトリーに公開): Salesforce テリトリーモデルを営業テリトリーに公開します。このオプションを選択すると、変更を適用するためには、それぞれのツールでも変更を有効にする必要があります。
  • Publish to Salesforce Maps (Salesforce Maps に公開): テリトリーを図形レイヤーとして Salesforce Maps のフォルダーに保存します。ユーザーにこのフォルダーへのアクセス権がある場合、テリトリーを表示したり、取引先情報を重ねて表示したり、割り当てられたテリトリー内で最適なルートやスケジュールを計画したりできます。必要に応じて、自動割り当てルールを作成し、適切なユーザーに地理的にレコードを転送します。
  • Publish to PDF (PDF に公開): アライメントの指定されたすべてのレイヤーについて、地図と地図の凡例の両方の PDF を作成します。現在のレベルまたは個々のテリトリーから選択します。
  • Publish to Salesforce Fields (Salesforce 項目に公開): テリトリープランニングの割り当て値を、取引先、商談、リード、カスタムオブジェクトなどの Salesforce レコード内にある項目に書き込みます。
  • Publish to CSV File (CSV ファイルに公開): アライメントの CSV 抽出を作成し、エリア、境界、および/またはユニット情報を含めます。
  • Publish to Field Service (Field Service に公開): テリトリープランニングで割り当てられた境界からサービステリトリーと多角形のサービステリトリーを作成して、Field Service で使用します。

Linda は [Sales Territories (営業テリトリー)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。 

[Sales Territories (営業テリトリー)] が選択されている [Publish (公開)] ダイアログボックス。

[Sales Territories (営業テリトリー)] ダイアログボックスには、次のオプションが含まれています。

  • Publish Scope (公開範囲): これには、アライメント全体を公開するか、作業している特定のフォーカスを公開するかの 2 つのオプションがあります。
  • Publish Level (公開レベル): このオプションで、公開する階層レベルを選択します。
  • Publish Method (公開方法): このオプションで、新しいテリトリーを公開するか、既存のテリトリーを上書きするか、または一致するテリトリーを上書きします。
  • Territory Model (テリトリーモデル):これはテリトリーの公開先のモデルです。
  • Parent Territory (親テリトリー): この選択内容によって、選択したレベルの親テリトリーが決定されます。
  • Territory Type (テリトリー種別): これは、アライメントのすべてのテリトリーに割り当てられるテリトリー種別です。
  • Assignment Rule Field (割り当てルール項目): このオプションで、郵便番号や州など、テリトリー割り当てルールのベースとなる標準またはカスタムの取引先項目を選択します。
  • Publish locked units as manually assigned accounts (ロック済みユニットを手動で割り当てた取引先として公開する): テリトリーにロック済みの取引先がある場合は、ロック済みの取引先でその割り当てを手動で公開できます。これは通常、地理的割り当てルールに一致しない例外取引先 (つまり、別の担当が所有する、郵便番号内にある取引先) が対象となります。

Linda はダイアログボックスを完成させ、新しいアライメントを公開します。

公開に必要なオプションが表示されている [Publish (公開)] 営業テリトリーダイアログボックス。

この例では、[Publish to Salesforce Maps (Salesforce Maps に公開)] も選択します。営業チームがアクセスできるフォルダーにテリトリーの図形レイヤーを保存します。これで Cloud Kicks 営業チームは、Salesforce Maps でこの追加された図形レイヤーを使用して、テリトリーを地理的に視覚化し、最適化されたルートとスケジュールを作成して、生産性と収益を向上させることができます。

まとめ

この単元では、Linda は Cloud Kicks のテリトリーの再配置に取り組みました。また、テリトリープランニングを使用して、新しいテリトリーを適切に視覚化し、簡単に変更を行いました。主要な属性への変更は自動的に更新されるため、変更による即時的な影響を確認することもできました。その間、この再配置は本番データから分離されていたため、Linda は必要なだけ変更を安全に実行でき、再配置を経営陣と共有してから最終的な変更を有効にすることができました。

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