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アップグレードとアドオンを最新の状態にする

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。
  • エディションのアップグレードとアドオンを定義する。
  • お客様の組織がアップグレードやアドオンを購入した後、システム管理者がプロファイルと権限セットを更新する必要がある理由を説明する。
  • お客様が Sandbox 組織を本番組織と同期させる方法を説明する。

エディションのアップグレードとアドオンについて

Salesforce に初めてサインアップするときは、その時点のビジネスニーズに最も適したエディションを選択します。その後ビジネスの成長に伴い、Salesforce の高度な機能を活用する必要性が生じることがあります。

組織が Salesforce の高度なエディションに移行するときに、エディションのアップグレードを実施します。たとえば、Ursa Major Solar ではまず、Enterprise Edition を使ってみることにしました。その後ビジネスの成長に合わせて、カスタムアプリケーションを作成する高度な機能を備えた Unlimited Edition にアップグレードすることが考えられます。

アドオンは、エディションを変更しないまま、組織に追加の機能やサービスを補完するものです。最初の単元で、Ursa Major Solar が Service Cloud の Enterprise Edition に Service Cloud Einstein アドオンを補完したときに、アドオンについて少し言及しました。

アップグレードとアドオン: システム管理者がアクションを実行する

エディションのアップグレードまたはアドオンを購入すると、プラットフォームライセンス、ユーザーライセンス、権限セットライセンス、あるいはその組み合わせが組織に付与されます。ここで新しい組織の場合と同様に、ユーザーが新しい機能にアクセス可能にするために、システム管理者がアップグレードまたはアドオンでアクションを実行します。ユーザーが新しい機能にアクセスするために必要な権限を確認し、ユーザーにアクセス権を付与する割り当てを行います。新しいユーザーライセンス、権限セットライセンス、プロファイルを割り当てなければならないことがあります。あるいは、新しい権限セットを作成して割り当てたり、権限を既存の権限セットに追加したりする必要がある場合もあります。

Ursa Major Solar では Service Cloud Einstein アドオンを購入する際、システム管理者の Maria Jimenez が、Einstein 人工知能機能にアクセスする必要がある Lincoln Ulrich などのアカウントエグゼクティブに Service Cloud Einstein 権限セットライセンスを割り当てます。Lincoln をはじめとする Ursa Major のアカウントエグゼクティブには、すでに Full CRM ユーザーライセンスが割り当てられています。ここでは Service Cloud Einstein 権限セットライセンスが、割り当て済みのユーザーライセンスに追加されます。

Maria はこの権限セットライセンスを割り当ててから、Service Cloud Einstein 標準プロファイルを同じアカウントエグゼクティブに割り当てて、権限セットライセンスの機能を有効にします。一部のユーザーの Service Cloud Einstein 権限セットライセンスをさらに変更する必要がある場合には、Service Cloud Einstein カスタムプロファイルを作成できます。あるいは、追加機能をサポートする権限セットを作成することも可能です。続いて、このカスタムプロファイルまたは権限セットを、追加機能を必要とするユーザーに割り当てます。

ユーザーライセンスと権限セットライセンスとプロファイルによってユーザーの機能が定義されます。

ライセンスの変更を Sandbox 組織にプッシュする

Salesforce のほとんどのエディションでは、1 つ以上の Sandbox を作成できます。Sandbox とは本番組織のレプリカで、本番組織またはユーザーに影響を及ぼすことなく、システム管理者が変更をテストできるステージング環境として機能します。アップグレードまたはアドオンによってライセンスを更新したときは、通常は本番組織と Sandbox 組織を同期するものと思われます。本番組織のライセンスを変更した際、テスト環境を本番環境にミラーリングさせたければ、その変更を Sandbox 組織にプッシュする必要があります。

通常は、Sandbox 組織を更新して、ライセンス情報を本番組織のものと一致させます。Sandbox を更新すると、ソース組織 (Sandbox の作成に使用した本番組織) から取り込んだ Sandbox のメタデータが更新されます。Sandbox がコピーである場合や、Sandbox テンプレートを使用している場合は、更新プロセスによってそのメタデータとともに、Sandbox 組織のデータも更新されます。

お客様が Sandbox に対する本番ライセンスの照合ツールを使用すれば、Sandbox 組織が、更新済みのライセンス情報を確実に受信できます。このツールを使用する場合は、Sandbox を更新しなくても、本番組織でプロビジョニングされたすべての変更が Sandbox 組織と照合されます。照合後、Sandbox のライセンス数が本番のライセンス数と一致するように更新されます。さらに、本番組織にあって Sandbox 組織にはないライセンスが追加され、本番組織にはないライセンスが Sandbox 組織から削除されます。

Sandbox とその対応する本番組織は独立した組織として機能します。たとえば、Sandbox を更新後に本番組織で新しいオブジェクトを作成した場合、このオブジェクトは再度更新するまで Sandbox に同期されません。Sandbox の動作も同じで、Sandbox で作成した新しいオブジェクトが本番組織に自動的に同期されることはありません。

この単元の用語

エディションのアップグレード
本番組織を Salesforce の高度のエディションに移行すること
ソース組織
Sandbox 組織の作成に使用した本番組織
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