Salesforce Engage 機能の探索
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Engage Campaigns を定義する。
- Engage Alerts について説明する。
- Engage Reports について説明する。
- Engage for Gmail と Engage for Outlook について説明する。
Salesforce Engage による解決
Alan Johnson は、CRM の実装を専門とするハイテクコンサルティング会社である Get Cloudy Consulting の営業マネージャーです。急成長している Get Cloudy Consulting ですが、営業が最新のマーケティングメッセージや販促活動を常に把握するのが難しいことがあります。また Alan は、適切な人に適切なタイミングで連絡できるようにするため、実際にマーケティングコンテンツとのやりとりが行われているとき、チームがそれを把握できる簡単な方法が欲しいと考えています。最後に、Alan はリードとプロスペクトがどのようなメールに共感するのかを確認したいと考えています。Alan は、Get Cloudy Consulting の営業チームとマーケティングチームはまるで別の惑星にいるようだ、と感じています。マーケティングチームが作成する優れた最新のキャンペーンすべてを、営業チームが常に把握できる方法を探しています。
そこで、Get Cloudy Consulting のマーケティングマネージャー兼常駐 Pardot システム管理者である Leung Chen の登場です。Leung は最近 Pardot を会社で実装し (全容は 「Pardot を使用した対ビジネスマーケティングの自動化」トレイルを参照)、Get Cloudy Consulting は実装の一部として、まだ有効化されていない Salesforce Engage ライセンスをいくつか受け取りました。Leung は Salesforce Engage について詳しく学び始めたところで、Alan が抱えている営業とマーケティングにまつわる悩みを解決する完璧なソリューションは、まさに Salesforce Engage ではないかと考えています。
Engage Campaigns
まずは Engage Campaigns から説明します。Alan の営業チームは Engage Campaigns を使用して、マーケティングが承認した、対象を絞ったメールを、Salesforce からリードと取引先責任者に直接かつすばやく送信できます。メールは、個人 (1 対 1) に送信することも、リストビューを使用してリードおよび取引先責任者のグループ (1 対多数) に送信することもできます。また、Get Cloudy のマーケティングチームは、ブランド規格および法的免責事項に順守するため、メールテンプレートを使用して作成するメールの地域をロックダウンできます。Engage Campaign フォルダーの追加により、すばやくアクセスするために、ユーザーはメールの作成中に Pardot フォルダー階層を参照、またはフォルダー内に整理されたテンプレートを検索できます。ユーザーは参照権限を持つフォルダーにある 1 対 1 メール用にマークされたすべてのテンプレートを参照できます。Alan は Engage Campaigns のおかげで、チームが毎回適切なメッセージを配信することを確信できるでしょう。
Engage Alerts
次は Engage Alerts です。Engage Alerts は、過去 4 日間のリードと取引先責任者のアクティビティを理解しやすいカードベースビューに表示するリアルタイムのサービスです。つまり、Salesforce、Salesforce for iOS、Salesforce for Android、または Salesforce Engage デスクトップアプリケーションのおかげで、Alan のチームはマーケティングコンテンツとのやりとりがいつ行われているのかを正確に把握できます。
リードまたはプロスペクトの詳細を表示するには、カードをクリックします。カードには、連絡先情報 (1)、Pardot スコア (2)、最新のアクティビティを最上部に示すエンゲージメント履歴 (3) が表示されます。
Alan のチームは、[Leads and Contacts Criteria (リードと取引先責任者の条件)] (1)、[Activity Criteria (アクティビティの条件)]、[Geographic Criteria (地理的条件)] という検索条件に基づいてアラートを絞り込むことができます。営業担当のリードと取引先責任者による絞り込みなど、一部の検索条件は事前定義されています。ただし、検索条件を組み合わせて、営業担当の地域別のリードと取引先責任者など、複雑な検索条件を作成することもできます。
Engage Reports
次は Engage Reports です。Engage Reports は Salesforce の [Engage Reports] タブからアクセスでき、Alan の営業チームは、どの Engage Campaigns のパフォーマンスが良いのか、どれが調整を必要としているのかについてインサイトを得ることができます。一目見るだけで、どのようなコンテンツがリードと取引先責任者の共感を呼ぶのかを正確に把握できます。レポートは、[All Emails (すべてのメール)]、[Templated Emails (テンプレートを使用したメール)]、[Non-Templated Emails (テンプレートを使用しなかったメール)] で絞り込むことができます。これによって、各メールタイプの有効性を追跡できます (1)。また、メールの経時的なパフォーマンスを確認する場合は、過去 1 週間、過去 2 週間、過去 30 日間、またはカスタム日付範囲 (2) を選択して絞り込むことができます。
Engage Team Reports では、チーム全体の Engage メールの使用状況および影響についてのレポートを作成することもできます。Team Reports では、メールの集計された統計情報の表示 (1)、各営業担当の指標のドリルダウンと比較 (2)、チームのメール開封数およびクリック数別のパフォーマンス上位のテンプレートの特定 (3) ができます。
Engage for Gmail および Engage for Outlook
最後は、Engage for Gmail および Engage for Outlook です。
Salesforce Engage for Gmail 拡張機能を使用して、Alan の営業チームはテンプレートを使用するまたは使用しない 1 対 1 のトラッキングメールを Gmail アカウントから直接送信できます。また、Gmail サイドパネルの [Add to Nurture (追加して育成)] ボタンをクリックして、プロスペクトをリストに追加または削除することもできます。
リードまたは取引先責任者に対応する Pardot プロスペクトがある場合、営業担当は Gmail サイドパネルで次の情報を参照できます。
- 参加者の名前、会社での役職、住所、電話番号。
- 対応する Pardot プロスペクトのスコアとグレード。
- レコードがリードなのか、それとも取引先責任者なのか。
- プロスペクトの最近のマーケティングアクション。
Engage for Outlook は Engage for Gmail と同様に、Alan のチームが Outlook で直接、追跡可能な 1 対 1 のメールを送信し、プロスペクトのエンゲージメント履歴を表示できる Microsoft Outlook 拡張機能です。開封数と送信数を追跡し、プロスペクトがメールとどのようにエンゲージしているのか、詳しいインサイトを得ることができます。
解決された問題
さらに調査を重ねた Leung は、Salesforce Engage が Alan と彼のチームが求めているソリューションであることを確信します。彼女はその翌日 Alan と会い、マーケティングが承認したテンプレートにアクセスでき、誰かがマーケティングコンテンツとエンゲージしているときに営業担当に知らせ、経時的にどのようなメールコンテンツが最も効果的なのかについての詳細なインサイトを提供できる Salesforce Engage が、チームにとっていかに役立つかを説明します。
Salesforce Engage のおかげで、営業とマーケティングの連携はさほど難しいことではなくなりそうです。