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分断されたデータを信頼できるコンテキストに変える

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Data 360 がエージェンティックエンタープライズのシグナルとなるしくみを説明する。
  • ゼロコピーアーキテクチャと、メタデータプラットフォームの役割について説明する。
  • RAG がアクションを実行するためのコンテキストを提供し、信頼できる AI を実現するしくみを説明する。

Data 360 とは

AI の時代はデータだけでは不十分です。AI エージェントはコンテキストを取得して理解する必要があります。それを可能にするのが、次世代のデータクラウドである Data 360 です。Data 360 は、構造化か非構造化かを問わず、あらゆるデータを信頼できるシグナルに変換します。このシグナルがエージェンティック・エンタープライズ全体の原動力になります。

各データソースをゼロコピーアーキテクチャに接続する Data 360 は、エンタープライズデータ、顧客データ、更には PDF、Slack メッセージ、Teams の会話といった非構造化データも一元化します。この結果、顧客別や業務別のインテリジェントなビューが生成され、 AI エージェントがコンテキストを理解して、リアルタイムで推論を行い、ワークフロー全体で的確なアクションを実行できます。

また、Agentforce のお客様とのやり取りや希望が直接 Data 360 に保存されるため、エージェントがそうした会話を逐一記憶することができ、時間の経過とともに充実した個人的な関係が構築されます。ガバナンスも Data 360 に組み込まれています。Data 360 は、構造化か非構造化かを問わず、すべてのデータにプライバシー、コンプライアンス、セキュリティのポリシーを自動的に適用します。このため、膨大なスケールで信頼が確保され、企業単位のトランスフォーメーションが可能になります。

AI がアクションを実行するためにはコンテキストが必要

コンテキストがなければ、AI がアクションをインテリジェントに実行することはできません。未加工データは何が起こったのかを伝えるだけで、メタデータとセマンティクスがその意味を説明します。

  • データが事実を伝える。
  • メタデータが構造を示す。
  • セマンティクスがビジネスロジックに意味を与える。

AI エージェントが構造と意味を理解すれば、推測が知識になります。この時点で AI は単に反応することをやめ、推論するようになります。このため、チームが結果を予測することや、エクスペリエンスをパーソナライズすること、自信をもってアクションを実行することが可能になります。

信頼できるデータを取得し、メタデータとセマンティクスでモデルの応答をグラウンディングするこのプロセスを検索拡張生成 (RAG) といい、各エージェントが正確性と信頼性をもってアクションを実行できるようになります。

Data 360 のしくみ

Agentforce 360 内のやり取りはすべて、チャット、メール、イベントなどのシグナルから始まります。Data 360 は、そのシグナルを理解可能にする接続エンジンとして機能します。その手順は次のとおりです。

  1. データが存在する場所で接続する: Data 360 は、Salesforce データを、ゼロコピーに基づいてデータを移動することなく、SAP、Workday、Snowflake、AWS などの外部システムを統合します。
  2. メタデータとコンテキストでデータを強化する: 構造化データ、非構造化データ、行動データが調整され、各 AI エージェントやアプリケーションがビジネスの全体像を把握できるようにします。
  3. エンタープライズ全体でそのデータを活用する: エージェントは、メタデータプラットフォーム経由でこのコンテキストにリアルタイムにアクセスし、Agentforce 360 アプリケーション内で直接、あるいは人事や IT、コマースなど、エンタープライズのどこからでもアクションを実行することができます。
  4. ガバナンスと信頼性を確保する: ポリシーが組み込まれているため、各アクションの安全性とコンプライアンスが確保され、常に説明可能です。エンタープライズ規模の AI にとってこの点は極めて重要です。

Salesforce Data 360 のワークフロー。接続、ハーモナイズと一元化、管理、セグメント化と予測、任意の場所での活用の 5 つのフェーズが示されています。

Data 360 があれば、コンテキストと信頼が融合され、どのアプリケーションやエージェントも高速化し、よりスマートで信頼性の高いものになります。このようにして、Agentforce でデータが瞬時に活用できるインテリジェンスに変換されます。

すべてをまとめる Data 360

あらゆるデータがシグナルとなります。Data 360 は、エンタープライズ全体でこうしたシグナルを活性化します。構造化データ、非構造化データ、セマンティックデータ、行動データのすべてが統合され、1 つの動的な真実の基盤が形成されます。

Agentforce にとっては、各 AI エージェントがより深い理解と精度をもってアクションを実行することを意味します。チームにとっては、すべての判断が迅速かつスマートで、信頼できることを意味します。顧客にとっては、すべてのやり取りがパーソナライズされ、有意義になることを意味します。

Data 360 は、データを理解できるようにし、その理解をアクションに変換して、次世代のエージェンティック・エンタープライズの原動力にします。

リソース

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