Salesforce Contracts と連携する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Salesforce Contracts からメリットが得られる関係者を挙げる。
- Salesforce Contracts を使用するペルソナについて説明する。
主要なチーム
Salesforce Contracts は強力なコラボレーションプラットフォームで、複数の部門のビジネス関係者が簡単かつ効率的に契約を管理できます。
契約は大半のビジネス取引の基盤であるため、さまざまな部門や関係者が関与します。契約のドラフト作成、交渉、登録を担当する関係者ごとに、その目的や課題が異なります。どのような関係者が関与し、どのような役割を果たすのでしょうか?
主な関係者は次のとおりです。
- 営業
- リーガル
- オペレーション
- 財務
営業
Candace とそのチームのような営業担当は、常に何件もの商談を抱え、迅速な成立に向けて取り組んでいます。販売を確定させたら、契約を作成し、お客様と条件を交渉して、承認を取り付けます。契約プロセスは開始から終了まで、他の部門の関与を最小限にして迅速に進める必要があります。
Candace が Salesforce Contracts を使用すれば、契約条件の作成やお客様との交渉、承認の取り付けを効率的に行い、リーガル部門の担当者や管理チェーンの関与を最小限に抑えることができます。
リーガル
Cloud Kicks のリーガルチームの主な懸念事項は、契約上の義務と会社にもたらされるリスクです。リーガル部門は、営業担当が勝手に粗雑な契約を作成しないようにしたいと考えています。また、新規商談の契約プロセスでいちいち助言する手間を省けないかと思案しています。
Salesforce Contracts には、事前承認されたドキュメントテンプレートや、ポリシーに準拠した条項が格納されているため、リーガルチームが契約ごとに手作業で精査する必要性が低減します。
オペレーション
Cloud Kicks のセールスオペレーションや契約マネージャーは、契約ライフサイクルの各フェーズを完全に把握する必要があります。こうした人々は、個々の契約の状況を管理し、契約処理上のボトルネックを取り除き、契約の安全性を確保して、監査が確実に行われるようにします。
Salesforce Contracts には、契約データを一元管理できるクラウドベースのリポジトリがあるため、シームレスな契約管理が可能になります。
財務
財務部門の責務は、契約に定められた代金の回収や支払を実施することです。また、商品の過剰な割引による収益の損失を回避し、監査、規制、管理に伴うコストの削減に努めます。
Salesforce Contracts は法規制の遵守のほか、財務上や法律上のリスクの軽減にも役立ちます。
ターゲットペルソナ
ターゲットペルソナとは、Salesforce Contracts ソリューションが特に役立つと思われるロールです。Salesforce Contracts のターゲットペルソナは次のとおりです。
- 契約管理者
- 契約ユーザー
- 契約パートナーユーザー
契約管理者
Candace は契約管理者と緊密に連携して、Cloud Kicks の契約管理プロセスを設定します。契約管理者は、契約テンプレートの定義、ドキュメントの設定、承認ワークフローの作成、状態を使用した契約ライフサイクルの定義などを行います。また、既存の契約に対するロック、ロック解除、キャンセルなどのアクションも管理します。Candace のような営業担当向けに Salesforce Contracts のユーザーインターフェース (UI) をカスタマイズすれば、シームレスな契約管理が可能になります
契約ユーザー
Candace とそのチームは契約ユーザーとして、協力して契約の作成、お客様との条件や価格の交渉、複数の契約プロセスの管理に取り組みます。
このすべてで、Salesforce Contracts のエンドツーエンドの契約管理機能を活用できます。事前設定されたテンプレートを基に契約を作成し、社内チームのメンバーから迅速かつシームレスに承認を取り付けて、時間や手間を省くことができます。
それだけではありません。Candace は、お客様との交渉時に調整を使用することや、追跡の目的で契約の複数のバージョンを維持すること、必要な関係者から電子署名を取り付けること、契約のパフォーマンスを監視することもできます。
次の図は、セールスオペレーション管理者 (契約管理者) と営業担当 (契約ユーザー) が実行するタスクのフローを示しています。
契約管理者と契約ユーザーは、契約ジャーニー全体に関与する主要なペルソナです。
契約パートナーユーザー
Salesforce Contracts では、Cloud Kicks のパートナーユーザーもエンド顧客向けの契約を作成して管理できます。パートナーユーザーの責務は、テンプレートの選択と契約の作成、関係者からの承認の取り付け、契約の各バージョンの管理、エンド顧客への契約ドキュメントの送付などです。
Salesforce Contracts では、このプロセスがスムーズに行われるように、デジタルエクスペリエンスパートナーサイト経由で契約パートナーユーザーに、適切な機能の契約管理 UI へのアクセス権が付与されます。
エクスペリエンスサイトは、プロバイダーや従業員など、ビジネスプロセスにとって重要な人々と情報を共有したりコラボレーションしたりできる優れた手段です。
この単元で、Candace は Salesforce Contracts が、Cloud Kicks のさまざまなチームやロールの契約管理を効率化する汎用的なソリューションであることを知りました。
Salesforce Contracts を導入した Cloud Kicks は、デジタルトランスフォーメーションを突き進んでいます。次の単元では、Candace がこのトランスフォーメーションで会社のビジネスがどのように促進されているか確認します。
リソース