CMS ワークスペース、チャネル、寄稿者についての学習
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- CMS ワークスペースの目的を説明する。
- CMS ワークスペースに公開チャネルを追加する。
- CMS ワークスペースで寄稿者ロールを定義する。
- CMS ワークスペースに言語を追加する。
コンテンツのコンテナ
Tucker Home Goods のシステム管理者である Chris は、コンテンツの作成を担当している Sheng、Elle、Calvin が Salesforce CMS を活用するための準備をします。まず、Chris はデジタルエクスペリエンスアプリケーションで CMS ワークスペースを準備します。
手順を実践するには、[Challenge] セクションまでスクロールダウンし、[起動] をクリックして Trailhead Playground を開きます。このハンズオン Challenge 用に新しい Playground を作成することも、既存の Playground を使用することもできます。どちらの場合でも、デジタルエクスペリエンスが有効になっていることを確認してください。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Digital Experiences
(デジタルエクスペリエンス) と入力し、[Settings (設定)] を選択します。
-
[Enable Digital Experiences (デジタルエクスペリエンスを有効化)] を選択します。
- [Domain preview (ドメインプレビュー)] の下にデジタルエクスペリエンスドメインが表示されます本番組織では
MyDomainName.my.site.com
の形式で [My Domain (私のドメイン)] の名前が含まれます。
-
[Save (保存)] をクリックして、[OK] をクリックします。
デジタルエクスペリエンスが有効になったところで、アプリケーションを開き、拡張 CMS ワークスペースを作成しましょう。
- アプリケーションランチャーで、
Digital Experiences
(デジタルエクスペリエンス) と入力し、[Digital Experiences Home (デジタルエクスペリエンスホーム)] を選択します。
-
[Create a CMS Workspace (CMS ワークスペースを作成)] をクリックします。
- ワークスペースに
Website Content
(Web サイトコンテンツ) と名前を付け、簡単な説明を追加します。デフォルトの API 参照名を使用するか、または変更します。ワークスペースの作成後に API 参照名を編集することはできません。
- ここでチャネルを追加できますが、このステップをスキップすることもできます。ハンズオン Challenge ではチャネルを確認しないため、[Skip (スキップ)] をクリックします。
- [Default Language (言語のデフォルト値)] を [English (英語)] に設定し、[Finish (完了)] をクリックします。
これで、Tucker Home Goods の拡張 CMS ワークスペースの基盤が整いました。
組織に複数のワークスペース (拡張と非拡張の両方) を作成し、それぞれに異なる公開チャネル、コンテンツ、寄稿者、言語を設定できます。少数のワークスペースを使用する組織もあれば、何百ものワークスペースを必要とする組織もあります。さまざまなオーディエンス、地域、キャンペーン用のワークスペースや、内部または外部情報用のワークスペースを作成できます。いろいろと工夫して、自由な考えでコンテンツを整理してください。
Tucker Home Goods は Salesforce CMS を使い始めたばかりです。今のところ Chris は拡張 CMS ワークスペースに満足しています。商品に関するコンテンツを作成するときに、Sheng、Elle、Calvin はこのワークスペースを頻繁に使用することになります。
CMS コンテンツの公開チャネルの追加
Tucker Home Goods には、商品の販売とプロモーションを行う拡張 LWR サイトがあります。このサイトで CMS コンテンツを共有するには、Chris はこのサイトを公開チャネルとして拡張 CMS ワークスペースに追加する必要があります。ワークスペース設定の [Channels (チャネル)] に移動して、拡張 LWR サイトを追加します。
今後 Chris は他の公開チャネル (別のサイトやモバイルアプリケーションの公開チャンネルなど) を拡張ワークスペースに追加して、他のオーディエンスにコンテンツを配信することができます。
CMS ワークスペースへの寄稿者の追加
Chris は、CMS ワークスペース作成の一環として、ワークスペース内でコンテンツを作成して管理する寄稿者を追加したいと考えています。Chris には、サイト全体の設計と構築など、Tucker Home Goods の Salesforce システム管理者としての仕事が山ほどあるため、コンテンツの作成と管理を他の同僚に任せることができれば楽になります。
CMS ワークスペースにアクセスできるロールは 4 種類あり、それぞれ権限が異なります。これらのロールを、アクセス権限が強い順に以下に説明します。
Salesforce システム管理者 (Chris)
Salesforce システム管理者は、デジタルエクスペリエンスアプリケーションへのフルアクセス権 (すべての CMS ワークスペースへのアクセス権を含む) を持ち、サイトやデジタルエクスペリエンスの設定をすべて制御できるうえ、エクスペリエンスビルダーサイトとアプリケーションを作成できます。また、個々の拡張 CMS ワークスペースの CMS ワークフローと承認を作成して管理することもできます。システム管理者は、Salesforce の [設定] 、デジタルエクスペリエンスアプリケーション、サイト設定、エクスペリエンスビルダーで作業します。
コンテンツ管理者 (Sheng)
CMS ワークスペースのすべてのコンテンツへのアクセス権を持ちます。また、他の寄稿者、チャネル、公開を管理することもできます。コンテンツ管理者は、必要に応じて CMS ワークスペースのロールと責任をさらに委任できます。
コンテンツマネージャー (Elle)
コンテンツ翻訳の公開と管理を含め、CMS ワークスペースのすべてのコンテンツへのフルアクセス権を持ちます。また、拡張 CMS ワークスペースで基本承認申請ワークフローを通じて申請されたコンテンツをレビューすることもできます。
コンテンツの著者 (Calvin)
CMS ワークスペースでコンテンツの作成、編集、表示のみができます。拡張 CMS ワークスペースで基本承認申請ワークフローを通じてコンテンツを申請できます。コンテンツの著者は、コンテンツを公開することも非公開にすることもできません。
拡張ワークスペースで、Chris は | [Contributors (寄稿者)] に移動し、Sheng を Content Admin (コンテンツ管理者)、Elle を Content Manager (コンテンツマネージャー)、Calvin を Content Author (コンテンツの著者) として追加します。
ワークスペースを作成して寄稿者を追加したら、Chris は、コンテンツ管理者として拡張ワークスペースを完全に制御できる Sheng にすべてを任せます。Sheng は、Chris の許可を得ることなく、CMS ワークスペースに寄稿者、チャネル、言語を追加できます。Elle と Calvin は、新しい資料の作成と管理を手伝うことができます。
寄稿者とロールは、この特定の拡張 CMS ワークスペースに固有のものです。Chris が Tucker Home Goods の CMS ワークスペースを追加作成することにした場合、別の寄稿者を追加し、さまざまなロールを割り当てることができます。たとえば、Elle が家具に関するすべてのコンテンツを所有している場合、Chris は家具に関するコンテンツ専用の新しいワークスペースを作成できます。さらに、Elle をそのワークスペースのコンテンツ管理者に指定できます。
CMS ワークスペースへの言語の追加
Tucker Home Goods は、ブラジルと日本で強力なプレゼンスを持っているため、Salesforce CMS の力を発揮させるにはコンテンツのローカライズが重要になります。ワークスペースで、Sheng は | [Languages (言語)] に移動し、[Portuguese (Brazil) (ポルトガル語 (ブラジル))] と [Japanese (日本語)] をワークスペースに追加します。Sheng はワークスペースをカスタマイズして言語を追加して、寄稿者が翻訳対象のコンテンツにフラグを設定したり、翻訳されたコンテンツをワークスペースにアップロードしたりできるようにします。