Salesforce ビジネスアナリストロールについて学習する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

Salesforce ビジネスアナリストロールとスキルについて説明する。
Salesforce ビジネスアナリストの責務について知る。
Salesforce ビジネスアナリストに関するよくある誤解を解く。

「ビジネスアナリスト」と聞いて思い浮かぶのは...分析ですか? 確かにそれはビジネスアナリストの業務の重要な部分ですが、他にも多くのことをしています。Salesforce ビジネスアナリスト (BA) ロールについて詳しく見てみましょう。

Salesforce ビジネスアナリストとは?

Salesforce ビジネスアナリストは、プロジェクトベースでビジネスを改善するロールです。ビジネスアナリストは Salesforce でビジネスプロセスと効率を改善できるように企業をガイドします。また、ビジネス課題に関する要件を導出、文書化、分析し、データ駆動型のソリューションを提示します。Salesforce ビジネスアナリストを通訳のような存在と考えてください。BA は IT とビジネスのステークホルダー間のコミュニケーションを円滑にしてすべての関係者が連携できるようにし、最適な結果の実現を図ります。

すごいですよね! ところで、有能な BA にはどのようなスキルが必要なのでしょうか?

求められるスキル

BA には次のようなソフトスキルが求められます。

ニーズ分析
要件の導出
ビジネスケースの定義
要件の記述
要件のレビュー
フロー図およびプロセス図の作成
ワイヤーフレームの作成
ビジネスデータ分析
問題解決力

また、BA には少なくとも次の Salesforce の技術的スキルについて基本を理解していることが求められます。

AppExchange
自動化
コラボレーション
データ管理
レポートとダッシュボード
CRM
プラットフォーム
営業とマーケティング

このような技術的スキルと非技術的スキルを適切に組み合わせることが、Salesforce ビジネスアナリストとして成功するために役立ちます。

主要な活動

Salesforce ビジネスアナリストは実際には何をするのでしょうか? わずかな違いはありますが、すべてのプロジェクトで行う特定のステップがあります。

コミュニケーション。コミュニケーションというと、話すことやプレゼンテーションのことを考えがちですが、しっかり聴くことも同じように重要です。BA は率直な会話ができる環境を作り、適切なチームに情報を明確に伝えます。

導出。BA は多くの質問をします。それは、プロジェクトの目標を理解し、ステークホルダーが達成したいことを明確にするためです。ステークホルダーへの聞き取り、プロジェクトに関連する情報やプロセスの調査、作業中のチームの観察などを行います。これによりプロジェクトの基礎が固まります。

要件の文書化。要件の文書化には、学んだことの記録も含まれます。簡潔明瞭にしてステークホルダーやその他の関係者が理解しやすくします。BA はチーム間で簡単に共有できるような要件の文書化方法を検討する必要があります。

情報の分析。次に、BA は要件をレビューしてチームのビジネス目標をどう達成するか大体の感覚を掴みます。そこから詳細に踏み込み、データインサイトを使用して、目的の成果を達成するために企業がすべきことを識別します。

ソリューションの推進。分析に基づいて、BA はビジネス課題を解決するための選択肢を識別します。次に、最適なオプションを選択し、最適なソリューションを進めます。

ソリューションの実装。優れたビジネスソリューションが見つかったら、それが期待どおり問題なく実行されるのか確認する必要があります。ステークホルダーはその利点を認めていますか? 実装をサポートするために他に必要なものはありますか? 基本的に、この時点で BA が行うのはプロジェクト管理です。最終目標を達成し、ソリューションが順調に機能し、ステークホルダーに満足してもらえるようにすることが責務です。BA は常に最終的なソリューションを念頭に置き、予定どおりにいかないものがあれば調整します。

テスト。実装の後はテストです! この時点で、BA はトレーニング資料を作成して実装されたソリューションをサポートし、フィードバックを記録し、必要ならばプロジェクトの次の反復に向けて要件を導出します。

よくある誤解

Salesforce ビジネスアナリストの業務に関しては多くの誤解があります。BA には高度な技術力が必要、BA が必要になるのはプロジェクトキックオフの後、BA はプロジェクト要件にしか注力しない、などと考えていませんか? Salesforce BA に関する最も一般的な誤解を解いて、このロールをもっと明確にしましょう。

誤解	説明
Salesforce ビジネスアナリストには高度な技術力が必要である	いいえ。BA は Salesforce プラットフォームの基本を理解し、プラットフォームの変更を常に把握し、プラットフォームの機能と制限を理解できるだけの知識を持っている必要がありますが、Salesforce の「技術的」な作業は Salesforce システム管理者が行います。
Salesforce ビジネスアナリストはプラットフォームの設定をすべきではない。	一般的に BA はプラットフォームの設定を行うべきではないと考えられています。これは各個人によって異なります。スキルと知識、プロジェクトソリューションの実装を監視しながら作業できるだけの余力があれば、できます。できる人が多いに越したことはありません。
Salesforce ビジネスアナリストが必要になるのはプロジェクトキックオフの後である。	BA は Salesforce プロジェクトに最初から参加します。多くの人が BA はプロジェクトキックオフの後でしか必要ないと考えていますが、ニーズやプロジェクトのスコープを初期に理解することは、最も重要な作業の 1 つです。
Salesforce ビジネスアナリストは要件にしか注力しない。	BA は要件のみに注力するのではありません。確かにそれはビジネスアナリストの業務の重要な部分ですが、前のセクションでも強調したように、他にも多くのことをしています。

Salesforce ビジネスアナリストロールに関する情報を調べる

Salesforce ビジネスアナリストとしてのキャリアがどのようなものか知りたい方は、新しい「Salesforce ビジネスアナリストのキャリア」ページをご覧ください。BA ロールを詳しく知り、Salesforce ビジネスアナリストとしてのキャリアを追求するために役立つ情報が揃っています。また、BA として成功するために必須の Salesforce 認定アドミニストレーター資格も確認してください。

リソース

Trailhead: ビジネスアナリストのキャリアページ