Skip to main content
From 16:00 UTC on January 17, 2026, to 20:00 UTC on January 17, 2026, we will perform planned maintenance on the Trailhead, myTrailhead, and Trailblazer Community sites. During the maintenance, these sites will be unavailable, and users won't be able to access them. Please plan your activities around this required maintenance.

サイト準備度評価について

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • サイト準備度評価 (SRA) とは何かを説明する。
  • パートナーとマーチャントにとっての SRA の利点を説明する。
  • SRA の役割と責任を説明する。
  • SRA に向けた 4 つの準備方法を挙げる。

概要

E コマース Web サイトの実装はかなり大きなタスクです。あなたは Salesforce パートナーとして、Salesforce B2C Commerce のような強力なプラットフォームを使用すれば、この仕事が楽になることを理解しています。Salesforce 実装サービスを組み合わせれば、実装の成功率とマーチャントの満足度を一気に高めることができます。

「コンサルティングパートナーの Salesforce B2C Commerce」モジュールを修了した方は、サイト準備度評価 (SRA) サービスについてお読みになったことでしょう。SRA では、Salesforce がサイト実装の評価を行い、B2C Commerce のベストプラクティスに従っていることと、稼働開始の準備が整っていることを確認します。Salesforce は B2C Commerce マーチャントに直接 SRA を提供しています。マーチャントは SRA を B2C Commerce の実装プロジェクトに追加するかすどうかを選択できます。SRA のエンゲージメントは、キックオフからサイト立ち上げまで、プロジェクトの全期間にわたります。 

このモジュールでは、SRA プログラムについて、SRA プロセスをプロジェクトに統合する方法、および SRA レビューにやすやすと合格する方法について学習します。 

まずメリットから見ていきましょう。 

パートナーにとっての SRA のメリット

Salesforce では常に SRA 評価を実施します。パートナーにはどのようなメリットがあるのでしょうか? 答えは簡単です。SRA で、パートナーは次を得ることができます。

  • 客観的かつ独立したサイトレビュー
  • 潜在的な問題の早期検出
  • B2C Commerce チームのサポート
  • 実装ガイドライン

マーチャントにとっての SRA のメリット

マーチャントにも大きなメリットがあります。SRA で、マーチャントは次を得ることができます。

  • Salesforce の専門知識とベストプラクティスの知識の移転
  • プロジェクト全体を通したパートナー、Salesforce、マーチャントの密接なコラボレーション
  • 潜在的な問題の早期検出
  • 建設的なフィードバック

SRA は品質を高め、リスクを低減させるプロジェクトのセーフティネットです。 

品質保証

SRA には、あなたがすでに行っている同じ品質保証 (QA) タスクの多くが含まれています。SRA を究極の QA バックアップシステムと考えてください。SRA は Salesforce の成功共有モデルの一例です。あなたと Salesforce とマーチャントが、カスタマーサクセスという 1 つの目標を実現するために団結した強力なトリオを結成します。

協力して成功を実現するマーチャントチーム、パートナーチーム、Salesforce チームの共通部分として表された Salesforce の成功共有モデル。

SRA 活動

SRA には、次の 3 つの活動が含まれます。

  • 最初の電話セッション: プロセスの概要、提出物、タイムラインについての話し合い。
  • 仕様レビュー: アーキテクチャおよびサイト設計のレビュー。
  • 立ち上げ準備状況ブートキャンプ (LRBC): ユーザー受け入れテスト (UAT)、サイト立ち上げ、サイトメンテナンスに向けてマーチャントの準備を行う、SRA チームのアーキテクト主導によるハンズオンセッション。
  • 立ち上げ準備: 概要レベルのコードレビュー、サイトパフォーマンスの評価、サポートおよび運用レビュー、立ち上げ準備状況レビューを含む、最終的な立ち上げ前レビュー。

最初の電話セッションから、SRA 仕様レビュー、LRBC、立ち上げ準備へと続く、B2C Commerce プロジェクトのタイムライン。

SRA プロセスは、ウォーターフォール、アジャイル、またはハイブリッドのプロジェクト管理手法でも同様に適切に機能します。アプローチに従ってレビュープロセスのチェックポイントを設定します。ウォーターフォールの場合は線形、アジャイルとハイブリッドの場合は反復になります。

ウォーターフォールおよびアジャイルプロジェクトに合わせたサイト準備度評価活動。

SRA の役割と責任

他のプロジェクト同様、SRA の成功は大部分が人によって左右されます。エンゲージメント期間中にチームは次のように協力します。

役割

責務

マーチャント

  • リリースされるサイトを所有する
  • SRA の支払いを行う
  • すべての提出物の作成を確認する
  • トレーニングおよびレビューミーティングに出席する
  • タスクの完了を確認する
  • マーチャントに割り当てられた問題を解決する

パートナー

  • マーチャントとの契約のとおりに B2C Commerce ストアフロントを実装する
  • SRA 準備のデモを行う
  • プロジェクトおよび SRA 要件のとおりにドキュメントを提供する
  • エスカレーションを管理する
  • パートナーに割り当てられた問題を解決する
  • すべてのレビューミーティングに出席する

Salesforce Commerce Cloud カスタマーサクセスマネージャー (SFCC CSM)

  • SRA 所有者をマーチャントとパートナーに紹介する
  • SRA の最初の電話セッションを手配する
  • マーチャントとの関係を所有する

SRA 所有者

  • プロジェクト管理のスキルと経験を持つ
  • SRA プロセスとプロジェクトを完了まで管理する

SRA チーム: SRA 所有者、ファンクショナルアーキテクト、テクニカルアーキテクト、サポートエンジニア、テクニカル運用リソース

  • すべてのレビューと評価を完了する
  • すべての評価チェックポイントおよび状況を文書化する
  • レビューとミーティングをスケジュールする
  • 問題をエスカレーションする
  • SRA の結果をマーチャントに提示する
  • 立ち上げのゴーサインが出たら確認する

問題の早期特定

プロジェクトの早い段階で問題を特定できれば、修正がしやすく、コストを抑えることができる傾向にあります。SRA ではこれが可能で、プロジェクトを順調に進めることができます。その仕組みは次のとおりです。 

SRA チーム:

  • 注文手続き、支払い処理、データインテグレーションなど、実装の主要な側面を評価する。
  • パフォーマンス、アップタイム、セキュリティなどの重要な領域を特定し、評価する。
  • ストアフロントのキャッシュ、パーソナライズ、セッション処理、カスタムオブジェクトに関するベストプラクティスの使用を確認する。

SRA は不完全な実装の解決策ではなく、次は行いません。

  • サイトのすべての側面を保証する。
  • 問題がないことを保証する。
  • あらゆるユースケースとシナリオを確認する。
  • マーチャントの要件を検証する。
  • 納期または予算どおりのデリバリーを保証する。
  • 問題を解決する、または解決策を提供する。

SRA チームはパートナーを解決策へと導きますが、すべての問題の解決において Salesforce が積極的な役割を果たすわけではありません。最終的には、あなたとマーチャントがサイトの責任を持ちます。

評価中に懸念が生じれば、それを隠すことはありません。Salesforce は透明性を好みます。SRA 所有者は、Salesforce、パートナー、マーチャントに懸念事項をエスカレーションします。チームは改善およびリスク低減戦略を実装するための時間を割り当てることができます。評価の最後に、SRA 所有者は立ち上げ準備状況に関するフィードバックを提供します。所有者は、SRA 標準に従ってサイトの評価が合格だったかどうかをマーチャントに伝えます。評価後、最終的に立ち上げの決断を下すのはマーチャントです。 

レビュー状況の追跡

SRA チームは、SRA テンプレートに基づくワークブックにすべてのレビュー項目を記録します (パートナーコミュニティへのログインが必要)。ワークブックは、「仕様レビュー」、「立ち上げ準備」、「テクニカル運用準備状況」というという 3 つのセクションに分かれています。各セクションにはレビュー項目のリストが含まれています。各項目には、立ち上げ阻害要因、重大、必須という重要度評価があります。

SRA 項目の重要度

意味

立ち上げ阻害要因

これらは、マーチャントが B2C Commerce ストアフロントの立ち上げ、管理、またはメンテナンスを正常に行う能力に最大の影響を及ぼす項目です。これらが解決されるまで立ち上げを延期します。

重大

これらは、あなたとマーチャントが B2C Commerce ストアフロントの構築、立ち上げ、またはメンテナンスを正常に行う能力に大きな影響を及ぼす項目です。

必須

これらは、あなたとマーチャントが B2C Commerce ストアフロントの構築、立ち上げ、管理、またはメンテナンスを正常に行う能力に最小限の影響を及ぼす項目です。構築フェーズが開始される前に、あなたとマーチャントがこれらに対応するのが理想的ですが、適切な修復計画があれば、構築と立ち上げをそのまま進めることができます。

すべての項目の初期状態は、「未レビュー」です。チームが各項目に対応している間、調査結果に基づき、Salesforce が状況を「はい」「いいえ」「該当しない」に更新します。

SRA 項目の状況

意味

はい

承認: 期待される品質および完全性の水準を満たしています。

いいえ

未承認: 期待される品質および完全性の水準を満たしていません。

該当しない

関連性なし: このプロジェクトには適用されません。

未レビュー

デフォルト: SRA チームはこの項目をまだ確認していません。これは、項目を確認していないか、レビューを完了するには受け取った情報が不十分であるかのどちらかです。

ワークブックのすべての項目の状況が「はい」、「いいえ」、または「該当しない」に設定されるとレビューが完了します。SRA 所有者は、完了したワークブックをあなたと共有します。SRA チームは、状況が「いいえ」に設定されているタスクの解決を、あなたまたはマーチャントに割り当てます。

パートナーに割り当てられた項目に対応するときには、必ず SRA ワークブックに裏付けとなる情報を入力してください。何を行ったのかを説明し、欠けている仕様またはその他のドキュメントへのリンクを追加します。日付と時刻、各項目を解決するように割り当てられた人物の名前を入力します。これは進捗状況の追跡に役立ちます。 

成功への準備

SRA に合格するのに魔法の力は必要ありません。B2C Commerce プロジェクトの推奨事項に従えばよいだけです。次のことから始めます。

SRA の事前準備

事前に準備をします。最初の電話セッションの前に、チームに SRA プロセスについてのインサイトを提供します。SRA ワークブックのトピックついて話し合い、全員が内容を把握するようにします。必要な提出物について確認し、それらをすべてプロジェクト計画に含めます。

「B2C Commerce Learning Path (B2C Commerce ラーニングパス)」などの役立つリソースを共有し、よくある質問 (FAQ)、ベストプラクティスガイダンス、ドキュメントなどを検索できる場所として使用します。 

効率的なコラボレーション

Salesforce チームに SRA 関連のすべてのタスクに関わってもらいます。マイルストーンの設定であれ、リスクの低減計画であれ、Salesforce は喜んでお手伝いさせていただきます。透明性が高ければ高いほど、より多くのサポートを提供できます。

話し合いましょう

Salesforce はあなたと大量の SRA 情報を共有します。あなたにも情報の共有を望みます。プロジェクトの状況、問題、懸念を定期的に私たちにお知らせください。プロジェクトはそれぞれ異なります。Salesforce がお手伝いできるように協力してください。SRA 所有者と協力し、変更を円滑に連絡する最善の方法を特定します。

共通の言語を話す 

共通の言語を使用することで誤解を避けます。作成するドキュメントでは、SRA ワークブックで使用されているカテゴリ名や命名規則を使用して SRA 語を「話し」ます。または、SRA 構造に一致する Confluence または Jira プロジェクトテンプレートを使用します。

SRA とは何かとエンゲージメントの準備方法について理解したところで、次は各 SRA 活動のコラボレーション戦略をさらに掘り下げて見てみましょう。

リソース

Salesforce ヘルプで Trailhead のフィードバックを共有してください。

Trailhead についての感想をお聞かせください。[Salesforce ヘルプ] サイトから新しいフィードバックフォームにいつでもアクセスできるようになりました。

詳細はこちら フィードバックの共有に進む