商品の強調表示とプロモーション
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- B2B ショッピング体験に対する購入者の期待を特定する。
- ストアフロントで商品、キャンペーン、メッセージングをどのように表示するかを説明する。
- 配送追跡と注文分割配送の利点を説明する。
ストアフロントコンテンツを管理する皆さんへ
あなたはコマースマネージャーですか? あるいは、マーケティング担当者、マーチャンダイザー、システム管理者でしょうか? あなたが Salesforce B2B Commerce ストアフロントで購入者の購入の判断に役立つ情報の作成や管理を行っているのであれば、ここはあなたにぴったりです。このモジュールは、Salesforce Classic の B2B Commerce のストアフロント (このモジュールでは Salesforce B2B Commerce と呼びます) にあるコンテンツを管理する役割のために設計されています。もちろん、役割の責務は会社によって異なります。ですから、あなたがストアフロントを管理する場合でも、B2B 購入体験を改善する方法について知りたいだけの場合でも、さっそく学習を始めましょう。
購入者のオンライン購入を支援
これまで以上に多くの B2B 企業が商品やサービスをオンラインで販売しています。そして、一部の会社 (とその購入者) にとって、これは新しい購入方法です。では、購入者が適切な商品を選択して確信をもって注文を行うために必要なすべての情報を提供するには、企業はどうすればよいでしょうか? Salesforce B2B Commerce を使用すれば、次のことができます。
- コンテンツを使用して商品を宣伝する。
- 購入者の判断に役立つ商品の詳細を追加する。
- 特定の購入者を対象として割引を提供する。
- さまざまな利用可能な配送オプションを購入者に知らせる。
- 複数の言語と通貨用にストアフロントをローカライズして、商品を海外にも販売する。
これらのすべての機能はすぐに使用できますが、若干の準備が必要な機能もあります。ソリューションをさらに発展させたい場合は、開発チームがカスタマイズ、拡張、またはデフォルトの動作の完全な上書きを行うことができます。
まずは、商品についてより多くの情報を提供し、売上に影響する標準機能について学習します。
B2B Commerce による売上増加
ストアフロントを使用する人には、通常の買い物客と同じようなガイダンスやコンテンツは必要ないと思われるかもしれません。購入者が仕事の一環として商品を購入することが多いのは事実ですが、第 4 次産業革命とモノのインターネットによって、人々が期待する内容は変化しています。実際のところ、B2B 購入者は、プロフェッショナルなオンライン購入ジャーニーでも、個人的なオンラインショッピング体験と同じ体験を期待しています。購入者は、購入する商品の詳細な情報、画像、さらには動画までも用意されていると思っています。
また、B2B 購入者はビジネスを管理するのに役立つ情報、たとえば請求書のチェック、支払の実行、配送スケジュールの管理、返品やクレジットの適用、その他の業界固有のユースケースなどの情報も期待しています。最高のショッピング体験を提供できれば、購入者の仕事が楽になり、ロイヤルティを育成することができるため、売上の向上にもつながります。
Salesforce B2B Commerce を使用することで、購入者の体験をより良いものにする方法をいくつか見ていきましょう。
- 注目商品と主要商品
- メッセージ、クーポン、プロモーション
- 対象を絞ったプロモーション
- 配送追跡
- 注文分割配送
注目商品と主要商品
到着したばかりの新しい商品ラインがあって、購入者がストアフロントを訪問したときに、それらの商品を紹介したいと思うことはありませんか? 注目商品と主要商品を使用すれば、ホームページの目立つ場所に商品を表示できます。購入者が商品を目にする機会が多いほど購入する可能性が高くなるため、これは特定の商品の売上を促進する優れた方法です。
注目商品と主要商品の違いは何でしょう? 最大の違いはホームページ上での場所です。どちらもホームページのメインコンテンツの上部に表示されますが、注目商品が最初に表示され、次に主要商品が表示されます。ホームページ上での良好なユーザーエクスペリエンスを保つには、注目商品は 3 個以内、主要商品は 20 個以内にします。
たとえば、ソーラーパワー機器メーカーである Ursa Major Solar は、ベストセラーの高級商品に注目商品を使用し、特定の週に注目してもらいたい商品 (バッテリー、インバーターなど) に主要商品を使用しています。
プロモーション
購入者向けに商品を強調表示する方法を見たところで、次はストアフロントでプロモーションメッセージを強調表示する方法を見ていきましょう。
プロモーションとは、画像やリンクを使用して購入者への告知や案内を行うマーケティングキャンペーンです。プロモーションを使用して、送料の割引について購入者に知らせたり、新しく立ち上げた商品カテゴリに購入者を案内したりできます。さらに、プロモーションを事前にスケジュールして、クーポンや割引活動と同時に実行することもできます。
プロモーションは、ストアフロント内の複数のページに配置できます。
- ホームページ
- [商品詳細] ページ
- [商品リスト] ページ
- [ショッピングカート] ページ
各ページで、プロモーションは次の場所に表示できます。
- ページヘッダーのすぐ下にあるスプラッシュウィジェット内
- 中央のメインコンテンツ列の上部のバナー
- 左列または右列
たとえば、Ursa Major Solar では、プロモーションを利用してストアフロントページの左右の列に割引広告を表示するようスケジュールし、スプラッシュバナーにはビジネスとその商品に関するブランドコンテンツを表示します。
対象を絞ったプロモーション
特定の購入者にのみ適用されるプロモーションがある場合は、特定の取引先グループに属する取引先の購入者にのみ表示するようにプロモーションを設定できます。(または、特定の取引先グループに属さないすべての購入者にプロモーションを表示することもできます。)取引先グループによって、商品のセットと価格リストを特定の取引先に関連付けます。取引先は、指定された商品と価格にアクセスできる購入者によって構成されます。
たとえば、Ursa Major Solar は上位購入者セグメントに属する購入者を対象に、ソーラーパネル設置基本キットに 10% の割引を適用したいと考えています。すべての上位購入者は「Gold Account (ゴールド取引先)」という取引先グループに属しています。Ursa Major Solar はプロモーションを使用して Gold Account の購入者にはホームページの右列に割引 (と関連クーポンコード) の画像を表示して、この特別割引を実施します。このプロモーション画像は、そのグループのユーザーにのみ表示されます。さらに、Ursa Major Solar はプロモーションの開始と終了をスケジュールしているため、従業員がプロモーションを無効にし忘れるのではないかと心配する必要がありません。
配送追跡
従来の B2B 購入ワークフローでは、購入者が注文状況を確認するには営業担当またはコールセンターに連絡する必要があります。一方、注文履行および配送追跡ソリューションを統合すると、購入者はストアフロントから直接、実行した注文の状況を確認できます。このことは、消費者のショッピングと同じセルフサービスとスピードを期待する購入者にとって重要です。
ストアフロントのセルフサービス機能が促進されれば、さらに営業担当やコールセンターの担当者にも、得意なことを行う時間を取り戻すことができるという利点があります。さらに良いことは、これらのセルフサービス機能を世界中の購入者向けにローカライズできるということです。詳細は後で説明します。
注文分割配送
品目レベルの独立性があるため、購入者は同じ注文の一部を異なる納入先住所に送ることができます。異なる場所への注文の配送を希望する購入者のために個別の注文を実行する必要がなくなります。そして、プロモーションを追加して、購入者に注文を分割できることを知らせれば、購入者はまもなくこの機能を使い始めるでしょう。
まとめ
注目消費やプロモーションなどのストアフロント機能は、顧客の購入体験に大きな違いをもたらし、営業戦略に影響します。これらの機能をカスタマイズすることで、適切なコンテンツを適切な購入者にタイムリーに表示できます。
適切なコンテンツといえば、次の単元では、詳細な商品コンテンツについて説明します。