Winter '26 のデータの新機能を確認する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- CLI コマンドを実行して、データの管理、API の操作、リリースの監視を効率的に行う。
- Salesforce データベース暗号化を適用して、組織全体に保存中のデータを保護する。
- データ検出を使用して組織の機密データを特定して分類する。
- Salesforce Connect を行制限なしで設定し、大規模な外部データセットを統合する。
- アーカイブポリシーを設定して、ストレージコストを抑え、コンプライアンスを確保して、システムパフォーマンスを向上させる。
認定資格を最新の状態に維持する
Salesforce 認定資格は、最新の状態に維持することで最大限の価値が発揮されます。Salesforce 認定アーキテクト資格を最新の状態に維持するために、このモジュールを期限までに修了してください。
認定資格にご興味がございましたら、 Salesforce アーキテクト資格を参照してください。
Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、「Salesforce 認定資格プログラム同意書」に同意いただく必要があります。先に進む前に、同意書の受験ポリシーと、「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」記事を確認してください。
Salesforce 認定アーキテクト資格の概要
Salesforce 認定アーキテクト資格では、Salesforce Platform でスケーラブルかつセキュアな高性能ソリューションを設計、実装、管理する能力を認証します。認定アーキテクトは、複雑な要件に対処し、ビジネス目標に沿った統合ソリューションを提供する専門知識を備えています。
認定を受けた Salesforce アーキテクトは、次のスキルを発揮します。
- Salesforce テクノロジーを使用して、エンタープライズレベルのソリューションを設計して実装する。
- Salesforce と外部システム間のインテグレーションを設計する。
- プラットフォーム全体のデータの整合性とセキュリティを確保する。
- Salesforce アプリケーションのパフォーマンスとスケーラビリティを最適化する。
- 多部門にまたがるチームを率いて、実装を成功させる。
この認定資格は、Salesforce 認定テクニカルアーキテクトの前提条件です。
このモジュールでは、認定資格を最新の状態に維持し、各自のスキルを高めるために知っておくべき Winter '26 の主な更新内容を取り上げます。
Salesforce CLI の最新の機能強化を確認する
Salesforce CLI を使用すれば、Salesforce DX プロジェクトの作業効率を高めることができます。最新の更新で、データ操作を効率化すること、コマンドラインから API 要求を直接実行すること、Sandbox をカスタマイズすること、これまでにない高い可視性でコマンド実行を監視することが可能になりました。
CLI の data export tree コマンドに --query フラグを指定できるようになったため、多対多のリレーションを維持したまま、連結オブジェクトとその親レコードからレコードをエクスポートできます。この点は特に、AccountContactRelation のようなオブジェクトで役立ちます。また、data import tree のコールによるレコードのインポートもはるかにスムーズに実行されます。
大規模なデータセットについては、CLI で data delete や upsert bulk といった既存の操作を補完する新しい一括コマンドが追加されます。
Data export bulk Data export resume Data import bulk Data import resume Data update bulk Data update resume
また、新しい data bulk results コマンドを使用して、完了した一括操作の結果を取得することもできます。このジョブが CLI で実行された場合も、データローダーのような外部ツールを使用して実行された場合も同様に機能します。
datasearch を使用して SOSL 検索を実行し、--output-file フラグを指定して SOQL クエリの結果を直接 CSV または JSON にエクスポートできるようになったため、データを簡単に照会できます。
Salesforce CLI のこうした機能強化を組み合わせれば、大規模なデータセットの管理、テストの実行、変更のリリース、API の操作を効率的かつ柔軟に実施できます。上記の機能を習得すれば、生産性を高め、複雑な操作を簡単に実行し、各自の Salesforce DX プロジェクトを常に最新のプラットフォーム機能に対応させることができます。
Salesforce データベース暗号化を使用してデータベースを暗号化する
組織が Salesforce Shield を使用すれば、高度な信頼性、コンプライアンス、ガバナンスをビジネスクリティカルなアプリケーションに直接組み込むことができます。Shield の最も強力な機能の 1 つである Salesforce データベース暗号化が、Hyperforce で利用できるようになったため、組織全体にわたる保存データの包括的な暗号化を実施できます。
データベース暗号化を使用すると、この機能が有効になっている環境の Salesforce 組織全体を暗号化できます。具体的には、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、Developer Edition の Lightning Experience と Salesforce Classic の両方が対象になります。Salesforce に保存中のすべてのデータに基本レベルの暗号化が自動的に適用されますが、暗号化をデータベースレベルで適用するとその保護をもう一段強化できます。
Shield Platform Encryption の場合は、お客様が個々の項目を選択的に暗号化できた反面、時としてデータの照会、絞り込み、検索で不都合が生じることがありました。データベース暗号化の場合はそうした制限がなく、組織全体のデータが保護されます。組織は、項目レベルの暗号化に伴うパフォーマンス面や機能面への影響を回避しながら、コンプライアンスやガバナンスの厳格な要件に容易に適合できるようになりました。お客様はまた、コンプライアンス上の特定のニーズに合わせて Salesforce データベース暗号化と Shield Platform Encryption を自在に組み合わせ、セキュリティを一層強化することもできます。
Salesforce データベース暗号化を導入すれば、組織のデータガバナンスとセキュリティ体制を強化すると同時に、重要なビジネス情報を確実に保護し、規制要件に準拠することができます。
データ検出で機密データを見つけて分類する
データ検出は新しい Shield アプリケーションに完全統合されたネイティブツールで、組織全体の機密データを特定して分類できます。この機能は、データのプライバシーとガバナンスのフレームワークのコアコンポーネントで、アーキテクトや開発者が機密情報を効率的に特定して分類し、保護できるようにします。機密データの保存場所を把握していれば、コンプライアンスを強化して、データ品質を維持し、Salesforce 環境全体に有効なセキュリティ対策を実装できます。
データ検出はこれまで管理パッケージとして提供されてきましたが、Spring ’26 にこのパッケージのサポートが終了する予定です。Shield 内のこの新しいネイティブインテグレーションでは、アプリケーションランチャーからすべての機能に簡単にアクセスできるため、手軽に起動して使用できます。
この機能は、Salesforce Shield アドオンサブスクリプションがある Enterprise Edition、Unlimited Edition、Developer Edition で使用でき、データ検出がインストールされている Lightning Experience でアクセスできます。
Salesforce Connect を使用してデータに無制限にアクセスする
Salesforce Connect で、従来のような行数の制約を受けることなく外部データにアクセスできるようになりました。最新の機能強化で、OData 4.01 アダプター、GraphQL アダプター、Amazon Athena や Snowflake 用の SQL アダプターに設定されていた 1 時間あたりに作成または取得できる新しい行数の制限が排除されました。これまでは、上記のアダプターの新しい行数が 1 時間あたり 10 万行に制限されていたため、大規模なデータインテグレーションプロジェクトで制約を受ける可能性がありました。API コールアウトの制限にこの変更の影響はありません。
この機能は、Hyperforce でホストされている Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、Developer Edition の Lightning Experience と Salesforce Classic の両方で使用できます。Spring '25 から段階的なロールアウトが開始されており、組織が膨大な外部データセットに接続する際の柔軟性と拡張性が高まります。
この更新は、大量データ (LDV) を処理する Salesforce アーキテクトや開発者にとって重要な機能強化です。行制限が排除されたため、Salesforce Connect で外部システムとのシームレスなインテグレーションがサポートされ、スロットリングやデータの上限を心配することなく、大規模なデータセットにリアルタイムにアクセスできるようになります。
Salesforce アーカイブを使用してストレージを節約し、パフォーマンスを向上させる
ビジネスデータが増大すれば、パフォーマンスを維持し、コストを管理して、コンプライアンスを確保するために大量のトランザクションレコードを管理することの重要性も増してきます。Spring ’25 で正式リリースされた Salesforce アーカイブは、期限切れまたは使用していないレコードを低コストの外部データストアに移し、必要に応じてアクセスできるようにするネイティブソリューションです。組織にこのソリューションがあれば、クエリやレポートのパフォーマンスを最適化し、ストレージ使用量を削減して、正確で一貫性のある情報を維持できます。
Salesforce アーカイブは、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、Developer Edition の Lightning Experience で使用できます。この機能はアドオンライセンスとして購入でき、Salesforce Connect を使用して Salesforce から直接アーカイブ済みのデータを確認できます。韓国 (kor*)、インドネシア (idn*)、ブラジル (bra*)、中東 (are*) などのインスタンスはサポートされていません。各自のインスタンスを確認する場合は、システム管理者が [Setup (設定)] の [Company Information (組織情報)] に移動するか、アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。
Salesforce アーカイブにより、システムパフォーマンスの向上、ユーザーの処理時間の短縮、ストレージコストの削減、レコードの重複や矛盾の回避、今後の分析に用いる履歴データの保存、データ保持規制への遵守が促進されます。アーカイブポリシーを設定すれば、組織が規制の目的や将来参照するために保持しなければならないレコードを物理削除する必要がありません。こうしたポリシーに、スキャンするオブジェクト、アーカイブするレコードやファイル、ポリシーの実行頻度を定義できます。また、Salesforce から直接アーカイブジョブセッションを監視して管理することも可能です。
Salesforce アーカイブは、コンプライアンスとシステム効率を維持しながら、組織のデータの増大に対処する強力なツールです。
まとめ
上記の更新を組み合わせれば、アーキテクトや開発者が Salesforce でデータ、セキュリティ、パフォーマンスを管理する方法が一層強化されます。データワークフローの効率性を高める最新の CLI コマンドから、暗号化やデータガバナンスを強化する Shield の機能、Salesforce Connect やアーカイブのようなスケーラブルなソリューションまで、ビジネス上やコンプライアンス上の複雑なニーズに対応する強力なツールを利用できるようになりました。こうした機能を使いこなせるようになれば、データ量の増大やセキュリティ要件の進化に合わせて、シンプルながら安全で、効率性の高いアーキテクチャを設計できます。
