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Winter '24 のデータの新機能について学習する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • スケールセンターを使用して拡張性のあるアプリケーションをリリースし、システムパフォーマンスを分析する。
  • バックアップを簡単に設定して管理する。
  • Data Cloud の新機能を取り入れる。
  • 取引先責任者とリードの情報やインサイトを拡充する。
  • データスペースを使用してデータを整理する。
  • 外部鍵管理を使用してサードパーティの鍵ストアに接続する。
メモ

重要!

認定資格を更新するには、このモジュールの 5 つの単元すべてを完了する必要があります。

Salesforce 認定資格

Salesforce 認定アーキテクト資格を保有している場合、認定資格を維持するためには期日までにこの単元とモジュールの他の 4 つの単元を完了する必要があります。認定資格を維持するためのもう 1 つ重要な点は、Trailhead アカウントと Webassessor アカウントをリンクさせておくことです。

この資格の取得を検討している方は、すべての Salesforce 認定アーキテクト資格を確認してください。

認定資格の機密を守る

Salesforce は、質の高い認定試験と価値ある資格を提供することを最優先事項としています。業界随一と広く認められている認定資格制度を維持するためには、試験のセキュリティを確保し、その機密を保持することが不可欠です。

Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、Salesforce Credential and Certification Program Agreement (Salesforce 認定資格プログラム規約) に同意いただく必要があります。詳細は、Salesforce ヘルプ記事「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」に記載の Salesforce 認定資格試験の受験ポリシーを確認してください。

この 1 年間に多数の機能が強化されています。ここでは、特に重要なものについて説明します。

スケールセンターを使用して拡張性のあるアプリケーションをリリースし、システムパフォーマンスを分析する

スケールセンターでは、パフォーマンス評価指標にセルフサービスで、ほぼリアルタイムにアクセスできます。開発サイクルの早い段階で、拡張の問題の根本原因を診断してアクションを実行できます。分析レポートを作成して、エラーのトラブルシューティングを行います。カスタマイズされたインサイトやレコメンデーションを取得します。

対象: この変更は、Unlimited Edition の Lightning Experience に適用されます。

対象ユーザー: このサービスは、Unlimited Edition のすべての本番組織で使用できます。ユーザーには「Agreements and Terms」に記載された該当する規約が適用されます。

方法: [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Scale Center (スケールセンター) と入力し、[Scale Center (スケールセンター)] を選択します。

Unlimited Edition の本番組織には、自動的にスケールセンターへのアクセス権が付与されます

メモ

Government Cloud Plus ではスケールセンターがサポートされません。Government Cloud Plus 組織でスケールセンターを有効にしないでください。詳細は、Salesforce アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

時間範囲を選択し、分析を起動するには、任意のグラフをクリックしてドラッグします。

レポートを開始するための [Start Analysis (分析を開始)] オプションを表示するメニューインセットが示されているスケールセンター

バックアップを簡単に設定して管理する

バックアップと復元から Salesforce バックアップへの名前変更

Winter '24 で、バックアップと復元管理パッケージの名前が Salesforce バックアップに変更されました。バックアップと復元の機能はすべて同じままです。製品ドキュメントは新しい名前に合わせて更新されています。ブランド移行期間中は、引き続き以前のブランド名が表示されている箇所があります。

対象: この変更は、Enterprise Edition、Professional Edition、および Unlimited Edition の Lightning Experience に適用されます。

対象ユーザー: この変更は、バックアップと復元アドオンサブスクリプションがあるエディションに適用されます。

ページのデザインとアプリケーション内ガイダンスの改良

Salesforce バックアップ管理パッケージ (旧称 バックアップと復元) のバージョン 2.0.0 で、デザインが刷新され、データのバックアップを簡単に設定して管理できるようになりました。ページのデザインが改良され、表示ラベルが明確になったため、必要な情報をすばやく見つけることができます。ポリシーのオブジェクトを追加または削除すると、Salesforce バックアップのページが自動的に保存されます。また、アプリケーション内ガイダンスに、各自の設定や、スマートなバックアップ戦略の作成に役立つヒントが示されます。

対象: この変更は、Enterprise Edition、Professional Edition、および Unlimited Edition の Lightning Experience に適用されます。

方法: ホームページで、バックアップや復元の最新ジョブを確認できるようになりました。クイックリンクからポリシー管理の一般的なタスクにアクセスできます。また、ガイダンスカードにバックアップ計画の作成方法のヒントが示されます。

ユーザーインターフェースが改良されたバックアップのホームページ

設定ページで、設定フローの各ステップを順番に進行できるようになりました。また、OAuth の状況の監視に役立つ明確なアイコンや、適切な地域を選択して、信頼済み IP アドレスのリストを作成するためのガイダンスも示されます。

横方向のレイアウトにアプリケーション内メッセージングが表示される、バックアップの設定ページ

バックアップのエラーをトラブルシューティングするためにログの詳細を確認する際、バックアップされなかったオブジェクトのみを表示できるようになりました。部分的なバックアップをすばやく見つけて、確認する必要があるオブジェクトに直接アクセスできます。

バックアップからデータをエクスポートする

スキーマの変更 (項目の新規作成や削除など) が原因でデータ復元ジョブが完了しないことがあります。Salesforce バックアップアプリケーションでレコードを復元中に問題が発生したときに、バックアップをダウンロードし、別のツールを使用してデータをインポートできるようになりました。この処理は、データを復元するためのバックアップ方法と考えてください。[Restore (復元)] ページの新しいアイコンは、ダウンロードしてから復元する必要があるレコードを示します。

対象: この変更は、Enterprise Edition、Professional Edition、および Unlimited Edition の Lightning Experience に適用されます。

対象ユーザー: この変更は、バックアップと復元アドオンサブスクリプションがあるエディションに適用されます。

方法: Salesforce バックアップアプリケーションの [Restore (復元)] ページで、レコードを選択して [Export (エクスポート)] をクリックします。ファイルがドキュメントフォルダーにダウンロードされます。データローダーやデータインポートウィザードのようなツールを使用して、そのデータをインポートできます。

[Export (エクスポート)] ボタンが強調表示されている、バックアップと復元管理パッケージの [Restore (復元)] ページ

Data Cloud の新機能を取り入れる

名前が変更された Salesforce Data Cloud (旧称 Customer Data Platform) の更新されたドキュメントと新しい機能を確認します。データアーキテクトは Data Cloud で、データをマッピングしてモデル化できます。エンタープライズ全体のシステムから取り込んだデータを使用して、エクスペリエンスを強化します。

ブランドの移行中は、引き続き以前のブランド名が表示されている箇所があります。新規または既存の Data Cloud ドキュメントについては、まず「Salesforce Data Cloud について」ヘルプページを参照してください。

取引先責任者とリードの情報やインサイトを拡充する

Data Cloud 関連リストを使用して取引先責任者とリードを拡充する

Data Cloud 関連リストでは、Data Cloud でハーモナイズされたデータを照会するため、エンタープライズ全体の情報を 1 つのコンポーネントで確認できます。Data Cloud のデータが記載された関連リストを取引先責任者やリードのレコードページに追加できます。たとえば、ある顧客の複数の組織でのメールエンゲージメントをすべて確認できます。

対象: この変更は、Enterprise Edition および Unlimited Edition の Lightning Experience に適用されます。

対象ユーザー:「すべて表示」(強化) と「すべて変更」(強化) 権限を持ち、Salesforce システム管理者を兼務する Data Cloud 管理者または Data Cloud for Marketing 管理者

方法: 取引先責任者またはリードのオブジェクト管理設定で、[Data Cloud Related Lists (Data Cloud 関連リスト)] を選択します。

Data Cloud の項目をコピーして取引先責任者やリードを拡充する

Data Cloud の DMO (データモデルオブジェクト) または CIO (計算済みインサイトオブジェクト) 項目のデータを、取引先責任者やリードの標準またはカスタム項目にコピーします。顧客生涯価値などのインサイトや、Data Cloud によって他の組織やシステムから集計または取得されたデータを使用して、取引先責任者やリードを拡充できます。

対象: この変更は、Enterprise Edition および Unlimited Edition の Lightning Experience に適用されます。

対象ユーザー:「すべて表示」(強化) と「すべて変更」(強化) 権限を持ち、Salesforce システム管理者を兼務する Data Cloud 管理者または Data Cloud for Marketing 管理者

方法: 取引先責任者またはリードのオブジェクト管理設定で、[Data Cloud Copy Fields (Data Cloud コピー項目)] を選択します。

データスペースを使用してデータを整理する

データスペースを使用して、1 つの Data Cloud インスタンスの複数のブランド、部署、地域にデータ、メタデータ、プロセスを分離できるようになりました。データを分離して、ビジネスニーズに基づいてプロセスを実行したり、エクスペリエンスをパーソナライズしたりします。たとえば、ユーザーが自社のブランドや地域のコンテキストに限定されたデータだけを表示して操作できるようにする必要がある場合があります。データスペースでデータのマージや分析を行うこともできます。

対象: この変更は、すべてのエディションの Lightning Experience に適用されます。

方法: [Customer Data Cloud Setup (Customer Data Cloud 設定)] で、[Data Management (データの管理)] にある [Data Spaces (データスペース)] をクリックし、[New (新規)] をクリックします。

外部鍵管理を使用してサードパーティの鍵ストアに接続する

Salesforce の外部に保存されている鍵でデータを暗号化し、鍵を直接的に管理します。新しい外部鍵管理 (EKM) サービスでは、わかりやすい画面上のガイダンスを見ながら、AWS 鍵の管理サービス (KMS) への安全な接続を作成します。次に、Salesforce で AWS KMS に保存されている鍵を使用して、Salesforce データを暗号化/復号化します。鍵素材は、暗号化/復号化処理の完了に必要な期間のみ保存されます。

対象: この変更は、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition の Lightning Experience および Salesforce Classic に適用されます。

対象ユーザー: EU オペレーティングゾーンのお客様には Winter '24 で正式リリースされます。製品の入手可能性や購入情報については、アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

理由: コンプライアンスや規制要件により、暗号化鍵の所有、管理、保管について、更に厳しい審査が行われることがあります。鍵素材を Salesforce の外部に保管する必要があり、確立されたサードパーティの鍵管理サービスを使用したい場合には、EKM で柔軟に管理することができます。鍵素材の取り扱いに関する規制要件や契約上の義務を確実に遵守するために、更なるオプションから選ぶことができます。

方法: 開始する前に、AWS KMS に鍵があることを確認します。Salesforce では、外部鍵をルート鍵として使用します。Salesforce の [Setup (設定)] の [Advanced Settings (高度な設定)] ページで、[External Key Management (外部鍵管理)] をオンにします。[Key Management (鍵の管理)] ページで、[Manage Root Keys (ルート鍵を管理)] をクリックします。

ガイド付きウィザードが開き、Salesforce と AWS を接続する手順が示されます。識別子、地域、固有の説明など、AWS 鍵に関する情報を追加します。EKM で、AWS の鍵ポリシーに簡単にコピーできるコードスニペットやステートメントが生成されます。

AWS にコピーする部分が強調表示されている、外部鍵ポリシーのステートメント

更新した鍵ポリシーを AWS に保存し、Salesforce に戻って作業を保存します。これで、Salesforce でデータ暗号化鍵 (DEK) を生成し、項目、ファイル、添付ファイルなど Shield Platform Encryption で暗号化可能なデータに適用できます。

[Generate DEK (DEK を生成)] オプションが強調表示されている [Key Management (鍵の管理)] ページ

Salesforce では、AWS のルート鍵を使用して DEK が生成され、暗号化鍵キャッシュに一時的に保存するためにラップされます。ルート鍵の詳細ビューで、鍵の履歴情報を確認したり監査したりすることができます。また、キャッシュのみの鍵サービスと同様に、AWS への接続を確認することができるため、トラブルシューティングや接続のメンテナンスが容易になります。

リソース

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