販売計画を作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Manufacturing Cloud で販売計画を作成する。
- 商品またはカテゴリを販売計画に関連付ける。
- [計画期間] タブを使用する。
販売計画を使用して条件を交渉する
Vance はたった今、Acme Partner の Paula Zhu という流通担当者と入念な協議を終えたところです。今回の話し合いの要点は次のとおりです。
- 新しい販売計画: Rayler Parts は先頃 Compactor 8000 という新商品を発売し、この商品が市場で話題になっています。Paula は自身のお客様がこの重機に強い関心を抱いているため、Rayler Parts から調達したいと考えています。
- 価格の変更: Paula は新しい販売計画で、Compactor 3500 と Hammer H500 という 2 つの商品の価格を Vance に見直してもらいたいと考えています。Acme Partner は今後 6 か月間にこれらの商品をまとめ買いするつもりのため、割引を望んでいます!
- 迅速な発注: Acme Partner は時間を無駄にしたくないため、Rayler Parts に初回分の注文をすぐに発送してもらいたいと考えています。Vance は計画を有効にして、この計画の注文を事前に作成しておく必要があります。
Vance は早速作業に取り掛かります。必要な情報はすべて Paula から収集しているため、すぐに販売計画を作成します。そこで、次の作業を行います。
- をクリックし、[販売計画] を見つけて選択します。(アプリケーションランチャーで [製造業] アプリケーションを見つけて選択し、ナビゲーションバーから [販売計画] を選択することもできます。)
- [新規] をクリックします。
- [所有者] 項目に現在のユーザーの名前が自動的に入力されます。
- [名前] に
Acme Partner Purchases
と入力します。販売計画の名前になるため、一意でなければなりません。 - [取引先] で、[Acme Partner] を探して選択します。
- [価格表] で、[Acme Price Book (Acme 価格表)] を探して選択します。
- [商品レベル] で、[商品] を探して選択します。
- [状況] で、[ドラフト] を選択します。販売計画は常にドラフト状態で作成します。
- [開始日] で、今日から 1 か月前の日付を選択します。モジュールの後半で販売計画を更新する際に、この日付が重要になります。
- [スケジュール頻度] で、[毎月] を選択します。
- [スケジュール数] に
6
と入力します。この数は、販売計画を有効にするスケジュールの回数 (この場合は月数) です。 - [保存] をクリックします。終了日は、開始日、スケジュール頻度、スケジュール数に基づいて Manufacturing Cloud で自動的に計算されます。
Vance は 6 か月間の販売計画を作成しました。次回のミーティングで Vance と Paula が確認した後、Vance がこの販売計画を承認できます。開始日になると Manufacturing Cloud で承認済みの販売計画が自動的に有効になり、終了日に自動的に失効します。この 6 か月間、Vance はいつでも販売計画をキャンセルまたは削除したり、期限切れにしたりできます。また、期限の 240 日前から販売計画を更新できます。
計画に商品を追加する
Vance は続いて Acme Partner の依頼に応じて、販売計画に商品を追加します。
- [Acme Partner Purchases (Acme Partner 購入)] 販売計画レコードページで、[販売計画商品] カードの をクリックします。[商品を追加] をクリックします。
- 次の商品を探して選択します。
- Compactor 3500
- Hammer H500
- Compactor 8000
- [次へ] をクリックします。
- リスト価格については、デフォルトで、販売計画に関連付けられた価格表から [リスト] 項目と [販売価格] 項目の両方に入力されます。[販売価格] 列で価格を調整する場合は、項目をクリックし、単位あたりの新しい販売価格に更新します。
- Compactor 3500:
$2,000
- Hammer H500:
$500
- Compactor 8000:
$6,500
- Compactor 3500:
- 各商品の初回合計数量を入力します (この数量が各回のスケジュールに均等に振り分けられます)。
- Compactor 3500:
2,700
- Hammer H500:
450
- Compactor 8000:
900
- Compactor 3500:
- 右にスクロールして、[Compactor 8000] に [割引率 (%)] を追加します。
- Compactor 8000: 10
- [保存] をクリックして変更内容を保存します。
Vance はこの割引を、まとめ買いすると安くなる大量購入店での買い物と同じように考えています。ただし、利益が確保されるように注意しなければなりません。Acme Partner が先日、6 か月にわたって Compactor 8000 を購入することに合意したことから、Vance は新商品の販売促進として 10% の割引は妥当であると考えています。
Vance は販売計画を確認し、数回のクリック操作で示されるデータの量に驚きます。[計画期間] タブを右にスクロールして、各商品の初回合計数量が 6 か月間に割り振られていることを確認します。各商品の販売価格と割引も確認できます。これで、Acme Partner の Paula のような流通担当者と生産的な話し合いをするために必要な情報が揃いました。
その他のオプション
ここまで、Vance が販売計画を作成し、商品を追加する手順を見てきました。さらに彼は商品カテゴリを追加することもできます。一度に 1 つずつ商品を追加するかわりに、販売計画の [商品レベル] を [カテゴリ] に設定して、[販売計画商品] カードまたは [関連] タブの [カテゴリを追加] アクションを使用して 1 つ以上のカテゴリを追加できます。
注文が販売計画に関連付けられると、アプリケーションによって注文商品が確認されます。商品に関連付けられたプライマリ商品カテゴリに基づいて、関連する商品カテゴリ行に照らして販売計画の実際の数量と実際の金額が更新されます。これを柔軟に実行できることは取引先マネージャーにとって 2 つの点で役に立ちます。
- 販売計画に複数の商品が含まれるカテゴリが複数存在する場合は、カテゴリを販売計画に直接追加します。カテゴリリストを編集して不要な商品を削除します。
- 需要プランナーがレポート作成のために数量の予実比較と商品の金額をカテゴリレベルで追跡したい場合、それをカテゴリレベルの販売計画で実行します。
Vance は [計画期間] タブにさらにいくつかのアクションがあることに気付きました。
- Filter (条件): 複数の商品やスケジュールを含む計画の場合、取引先マネージャーは計画期間を商品、商品カテゴリ、期間のいずれかで絞り込んで、必要なデータに簡単にドリルダウンできます。
現在の期間のデータを 5 月 21 日から 12 月 21 日までなどの日付範囲で表示することも、2021 年 5 月、2021 年 6 月、2021 年 7 月などの期間のセットで表示することもできます。
- 展開: 複数の期間にわたる商品数量、価格、金額の長い表をスクロールするのは大変になることもあります。このアクションを使用すれば、計画期間がポップアップとして新しいビューに表示されるため、編集が容易です。
- 更新: 計画期間を更新すると、リアルタイムで最新の値が表示されます。
Vance はさらにいろいろ試してみたいと思い、Paula とのミーティングを設定して次のステップを相談することにしました。