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Revenue Cloud を確認する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Revenue Cloud のコンポーネントとその機能を挙げる。
  • 収益ライフサイクルにおいて、各コンポーネントがどう連携するのかを説明する。

Revenue Cloud のコンポーネント

前の単元で、最高収益責任者の Jose が収益管理ソリューションにどのような機能を求めているのかが明らかになりました。ここでは、Revenue Cloud のコンポーネントを確認し、その機能が Jose の要件にどの程度適合しているか見ていきます。

Revenue Cloud の主要な柱。

Revenue Cloud のコンポーネントの機能は大きく 5 つのカテゴリに分けられます。商品カタログと価格設定、取引管理、契約ライフサイクル管理、注文-to-キャッシュ、請求です。

次の表は、Revenue Cloud のコンポーネントとその機能の一覧です。

コンポーネント

機能

  • 商品カタログ管理
  • 商品コンフィグレーター
  • Salesforce 価格設定
  • レート管理

商品カタログと価格設定: ヘッドレスの構成可能な API を使った、一元化された商品モデルの管理。

  • CPQ
  • 納入商品ライフサイクル管理
  • 動的収益オーケストレーター

取引管理と注文-to-キャッシュ: 見積と注文のキャプチャ、納入商品ライフサイクル管理、注文管理。

Salesforce 契約

契約ライフサイクル管理: 契約ドキュメントの生成と管理。

Billing (請求)

請求書管理: 請求書計算、請求および支払処理。

次に、各コンポーネントの機能を詳しく見ていきます。

商品カタログ管理

商品カタログ管理は、商品データの一元化された情報源となる一元的商品モデルを提供します。カタログ管理者や商品デザイナーは直感的なユーザーインターフェースを使用して、再利用可能な商品メタデータを定義し、商品を簡単に追加して、商品データを正確に管理できます。これにより組織は、新商品の開発および発売を通じて、販売、プロビジョニングを拡充し、請求を改善できます。

このソリューションでは、商品が階層カタログのほか、リストビューや商品の詳細ビューに表示されます。営業担当はこのインターフェースを使用して適切な商品を選択し、見積や注文に追加できます。パートナーは各自の内部アプリケーションを使用して、まさに望んでいた B2B/B2C エクスペリエンスを実現できます。

Salesforce 価格設定

Salesforce 価格設定は、統合型価格設定プラットフォームです。価格設定デザイナーはこのプラットフォームを使用して、正確かつ一貫した案件の価格設定を行うための価格設定ポリシーを定義できます。また、価格設定デザイナーおよび管理者はこのプラットフォームを通じて、あらゆるチャネルにおける税金や割引などの追加情報を含む最新の価格設定を定義し、管理できます。

Salesforce 価格設定は、見積、注文、販売計画など、あらゆるデジタルプロセスに対応した価格設定をサポートします。

レート管理

レート管理では、利用状況リソースの消費量に基づいてレートを設定できます。レートは階層とボリュームを使って定義します。例として、インターネットプランの階層ベースの利用状況について考えてみましょう。使用量が 100 ~ 200 GB の場合は 10% 引き、使用量が 200 GB を超えた場合は 20% 引きというように、利用状況に応じて特定の割引率を定義できます。レート管理には、最終レートを計算するための数式を作成するレーティング手順と、さまざまなシナリオのレートの内訳を理解できるレーティングウォーターフォールビューが付属します。

商品コンフィグレーター

商品コンフィグレーターでは、最適化された直感的なインターフェースにより、複雑な商品でも簡単に最適な機能の組み合わせを選択できます。商品バンドルの構成と個々の商品属性のカスタマイズを容易にするコンポーネントです。

取引管理

取引管理を使用すれば、全チャネルの見積の作成と注文のキャプチャを自動化できます。取引管理は、顧客の納入商品の利用状況に関する貴重なインサイトも提供し、企業がアップセルやクロスセルの機会を特定して、顧客生涯価値を増やせるようにします。取引管理は、2 つのサブコンポーネントで構成されています。

  • CPQ (設定、価格、見積): このサブコンポーネントを使用すると、スプレッドシートと同様の操作で商品をグループ化できます。さらに、案件の規模や複雑さが増しても、情報の絞り込みと並び替えができるため、ナビゲーションが容易です。注文状況の追跡や履行までのジャーニーの可視化もサポートします。
  • 納入商品ライフサイクル管理: このサブコンポーネントは、顧客のインストールベースと経常収益の包括的なビューを提供します。修正、更新、キャンセル機能を使って納入商品ライフサイクルを管理し、顧客のビジネスニーズに対応します。

Salesforce 契約

Salesforce 契約では、ボタンをクリックするだけで、契約の作成、義務の追跡と管理、従来の契約や外部ドキュメントのデジタル化が可能です。見積からも注文からも契約を作成でき、それを外部の関係者に共有して修正の有無を確認できます。さらに、AI ベースの機能の活用により、契約管理者は契約ドキュメントから重要なエンティティや条項を抽出し、正しいメタデータを使用して契約レコードを作成できます。

動的収益オーケストレーター

動的収益オーケストレーターを使用して、商品履行ジャーニー全体を促進します。この統合プラットフォームで、発注から注文の受け取りまでカスタマージャーニーのエンドツーエンドの注文履行プロセスを設計します。取引管理でキャプチャされた注文を履行注文と履行品目に分解し、動的に生成されたワークフローを手動プロセスや自動プロセスとオーケストレーションします。動的収益オーケストレーターを使用して、お客様が求める商品やサービスを確実に届けます。

請求書管理

注文を受けて履行したら、請求書管理を使用して、お客様に届けた商品やサービスの請求書を自動的に生成し、売上を収益化します。注文が行われると、請求スケジュールがトリガーされ、請求書の生成プロセスが開始されます。

請求書管理では、商品の請求書生成条件の設定、複数の法人や課税対象の税計算、支払条件の交渉と追跡、クレジットメモの生成、会計期間と請求スケジュールの設定などを実行できます。このため、正確なビジネスレコードの保持と財務報告の徹底が促進されます。

Revenue Cloud は、Einstein AI の優れた機能を活用してインテリジェントなデータ分析を行います。組み込みの分析機能と AI を使用して、利用可能なデータを基にインサイトを提示するダッシュボードも作成します。「Generative AI for Salesforce Contracts (Salesforce 契約向けの生成 AI)」モジュールで、AI ベースの機能を利用して契約ドキュメントから条項を生成する方法を学習してください。

コンポーネント全体の連携

ここまでは、有効な収益管理ソリューションに求められる要件について学習しました。では、Revenue Cloud の全コンポーネントがどのように連携してこうした要件を満たし、販売エクスペリエンスを向上させるのか見ていきましょう。

商品カタログ管理を使用して、販売する商品を定義し、商品カタログを整理します。次に、Salesforce 価格設定とレート管理を使用して、商品の価格設定戦略、適用可能な割引やプロモーションを定義します。続いて、商品コンフィグレーターを使用して、商品選択をカスタマイズするためのテンプレートを定義します。これで、商品に関するあらゆる情報を含む商品カタログの準備は完了です。

カタログから必要な商品を選択し、プロモーションや割引を適用して、見積を作成できます。次に、見積を注文に変換し、Salesforce 契約を使用してデジタル形式で契約を生成、検証し、契約に署名します。最後のステップは注文の履行と請求書の生成です。

Revenue Cloud のさまざまなコンポーネント。

さらに、構成可能な API を使用すれば、Revenue Cloud の機能を他のクラウドサービスに拡張できます。たとえば、Manufacturing Cloud なら、商品カタログの商品と価格情報を使用して、営業活動における真のオムニチャネル環境を実現できます。

これで Revenue Cloud のコンポーネントについて理解できました。次の単元では、Revenue Cloud を操作するさまざまなロールとペルソナについて学習します。

リソース

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