収益インサイトを設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 収益インサイトを設定する方法を理解する。
- レシピの実行をスケジュールする。
- データ同期を実行する。
収益インサイトは Revenue Intelligence の一部であり、マネージャーがチームのパフォーマンスを追跡するためのテンプレート化された分析と AI モデルが提供されます。営業担当はより簡単に新しい商談を見つけたり、注意が必要な取引先を特定したりできます。
Laura は収益インサイトによってチームのパフォーマンスとトレンドを確認しやすくなったことを高く評価しています。彼女は売上を伸ばすための迅速な判断が非常に簡単になったことを知って喜んでいます。
Revenue Intelligence には強力な分析エンジンが含まれています。これは Salesforce クラウドの一部であり、CRM Analytics と呼ばれています。これによって、Salesforce 外部のデータも含むあらゆる場所からのデータに基づいて視覚的な分析や予測を作成できます。収益インサイトは営業ユースケースをサポートするのに必要な分析作業の大部分を自動化するテンプレートです。この分析アプリケーションテンプレートは [Setup (設定)] で設定します。
履歴トレンドを設定して収益インサイトを有効にする
設定の最初のステップは売上予測データオブジェクトのトレンド分析を開始することであるため、Laura は売上予測で変更を確認できます。
[Setup (設定)] | [Revenue Insights Setup (収益インサイト設定)] に移動します。前提条件を完了済みであるため、設定ページのほとんどには緑のチェックマークが付いています。頑張ったかいがありましたね。
- [Configure Collaborative Forecasts (コラボレーション売上予測を設定)] セクションまでスクロールします。
- [Set Up Historical Trending for Forecasting Item (売上予測データの履歴トレンドを設定)] サブセクションで [Configure (設定)] をクリックします。履歴トレンドは商談オブジェクトに対して設定されていますが、売上予測データオブジェクトに対してトレンドを設定する必要があります。
- 左側のリストから [Forecast Item (売上予測データ)] を選択します。
-
[Enable Historical Trending (履歴トレンドの有効化)] をクリックし、変更を保存します。
適切なオブジェクトに対してトレンドを設定し、収益インサイトを有効にする準備ができました。
収益インサイトを有効にする
-
[Revenue Insights Setup (収益インサイト設定)] ページに移動します。
- ページを更新して、[Configure Collaborative Forecasts (コラボレーション売上予測を設定)] チェックボックスが緑になっていることを確認します。
- [Install Revenue Insights with Wizard (ウィザードで収益インサイトをインストール)] セクションで [Install (インストール)] をクリックします。
- ウィザードでは最初に組織で必要な設定が有効になっていることが確認されます。テストに合格したら [Next (次へ)] をクリックします。そうでない場合は、フィードバックを確認し、必要に応じて組織を調整します。
- 次に、収益インサイトでサポートされる売上予測種別のリストが表示されます。先ほど作成した [Get Cloudy Sales Forecast (Get Cloudy 売上予測)] 売上予測種別が選択されていることを確認します。
- ダッシュボードの設定を受け入れます。
- アプリケーションに適切な名前を付けます。本番設定の場合は [Schedule App Refresh (アプリケーションの更新をスケジュール)] を有効にします。これによってデータ同期が自動的に設定されます。手順については「データ同期をスケジュールする」で詳しく説明します。
-
[OK] をクリックします。
- アプリケーションのタブが開きます。
アプリケーションの作成には数時間かかる場合があります。その間に、収益インサイトでは分析のための適切な Salesforce データに接続して計算が実行され、ダッシュボードと予測が作成されます。
インストールの進捗状況を表示するには、[Monitoring (監視)] タブの更新アイコン () をクリックします。
インストールが完了したら、[Open in Analytics Studio (Analytics Studio で開く)] をクリックします。Analytics Studio では、収益インサイトダッシュボードを管理し、Salesforce に分析とインサイトを組み込むことができます。Analytics Studio にはアプリケーションランチャーからもアクセスできます。
データ同期をスケジュールする
収益インサイトではいくつかの数値がリアルタイムで提供されます。つまり、ページを読み込んだ時点からその数値は最新です。このようなリアルタイムの数値には [Live Data (ライブデータ)] タグが表示されています。
ただし、収益インサイトで参照するデータの中には、大量の計算が必要であったり、項目履歴追跡で得られる以上の履歴データが必要であったりするものがあります。
Revenue Intelligence では CRM Analytics を使用してこの履歴 Salesforce データが取得、変換され、ダッシュボードが提供されます。収益インサイトはこの手順の多くを自動化するテンプレート化された分析アプリケーションです。これによって Salesforce オブジェクトへの接続、データの同期、レシピの実行による分析データの準備が行われました。
収益インサイトを有効にしたときに [Schedule App Refresh (アプリケーションの更新をスケジュール)] を選択していた場合には、次の手順は自動的に実行されています。そうでない場合は、データは 1 回だけ更新されます。定期的に更新するにはスケジュールを設定する必要があります。
- [Revenue Insights Setup (収益インサイトの設定)] ページから [Revenue Insights (収益インサイト)] アプリケーションタブを開きます。
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[Settings (設定)] サブタブを開いて [Schedule App Refresh (アプリケーションの更新をスケジュール)] をクリックします。
- [Schedule App Refresh (アプリケーションの更新をスケジュール)] ダイアログで、トラフィックが少ない時間帯である平日の午前 0 時にアプリケーションを実行するように設定します。
レシピをスケジュールする
収益インサイトで作成されるレシピによって、Salesforce データを収益インサイトのダッシュボードで表示できるデータセットに変換します。
この機能を使用するには、データ同期が完了した後にレシピを開始する必要があります。次に、作成したアプリケーション用のレシピを次の順序で実行するようにスケジュールします。
- Revenue Insights Territory Recipe (収益インサイトテリトリーレシピ)
- Revenue Insights User Recipe (収益インサイトユーザーレシピ)
- Revenue Insights Opportunity Recipe (収益インサイト商談レシピ)
- Revenue Insights Activity Recipe (収益インサイト活動レシピ)
- Revenue Insights Main Recipe (収益インサイトメインレシピ)
- Revenue Insights ED Recipe (収益インサイト ED レシピ)
設定によっては、[Revenue Insights Territory Recipe (収益インサイトテリトリーレシピ)] と [Revenue Insights ED Recipe (収益インサイト ED レシピ)] は作成されない場合もあります。
ダッシュボードデータが目的の間隔で更新されるようにするには、レシピをこの順序でスケジュールする必要があります。幸い、レシピのスケジュールは 1 回だけで済みます。その後は CRM Analytics によってデータ更新が自動化されます。スケジュールを設定する手順は次のとおりです。
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[Recipes (レシピ)] タブを選択します。
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[Revenue Insights Territory Recipe (収益インサイトテリトリーレシピ)] をスケジュールします。
- [Revenue Insights Territory Recipe (収益インサイトテリトリーレシピ)] で下矢印をクリックします。
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[Schedule (スケジュール)] を選択し、[Event-based (イベントベース)] をクリックします。
- [The Salesforce local connection syncs (Salesforce ローカル接続の同期)] を選択します。
- 設定を保存します。
- [Revenue Insights Territory Recipe (収益インサイトテリトリーレシピ)] で下矢印をクリックします。
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[Revenue Insights User Recipe (収益インサイトユーザーレシピ)] をスケジュールします。
- [Revenue Insights Opportunity Recipe (収益インサイト商談レシピ)] の横にある下矢印をクリックします。
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[Schedule (スケジュール)] を選択し、[Event-based (イベントベース)] をクリックします。
- [The Salesforce local connection syncs (Salesforce ローカル接続の同期)] を選択すると、選択されたレシピまたはデータフローが実行されます。
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[Revenue Insights Territory Recipe (収益インサイトテリトリーレシピ)] を選択します。
- 設定を保存します。
- [Revenue Insights Opportunity Recipe (収益インサイト商談レシピ)] の横にある下矢印をクリックします。
残りのレシピに対して次のようにステップ 4 を繰り返します。
スケジュールするレシピ名 |
次の後に実行 |
---|---|
Revenue Insights Territory Recipe (収益インサイトテリトリーレシピ) |
ローカル同期 |
Revenue Insights User Recipe (収益インサイトユーザーレシピ) |
Revenue Insights Territory Recipe (収益インサイトテリトリーレシピ) |
Revenue Insights Opportunity Recipe (収益インサイト商談レシピ) |
Revenue Insights User Recipe (収益インサイトユーザーレシピ) |
Revenue Insights Activity Recipe (収益インサイト活動レシピ) |
Revenue Insights Opportunity Recipe (収益インサイト商談レシピ) |
Revenue Insights Main Recipe (収益インサイトメインレシピ) |
Revenue Insights Activity Recipe (収益インサイト活動レシピ) |
Revenue Insights ED Recipe (収益インサイト ED レシピ) |
Revenue Insights Main Recipe (収益インサイトメインレシピ) |
収益インサイトダッシュボードのデータが最新になりました。次に、ユーザーが新しいダッシュボードを使用できるようにします。
セールスアプリケーションに [Revenue Insights (収益インサイト)] タブを追加する
Laura とチームにとって、Lightning タブで収益インサイトを使用するほうが簡単であるため、タブを追加してアクセスしやすくします。このダッシュボードは他の Lightning ページに Lightning Web コンポーネントとして配置することもできます。
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[Setup (設定)] | [Apps (アプリケーション)] | [App Manager (アプリケーションマネージャー)] に移動します。
- LightningSales という API 参照名のセールスアプリケーションの右にある下矢印を選択します。[編集] をクリックします。
- 画面左側の [App Settings (アプリケーション設定)] ナビゲーションウィンドウで [Navigation Items (ナビゲーション項目)] に移動します。
- [Available Items (選択可能な項目)] で [Revenue Insights (収益インサイト)] を選択します。
- 右矢印を使用して [Selected Items (選択済みの項目)] に追加します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
より良い売上予測の開始を祝う
あなたは Laura と会って、Revenue Intelligence によって追加されたインサイトを使用することで彼女の業務の運営がいかに容易になったかを見せます。
Laura は、[Revenue Insights (収益インサイト)] タブから、デフォルトとして [Revenue Insights (収益インサイト)] ダッシュボードを選択した後に、[Sales Performance (営業パフォーマンス)] タブに移動する方法を確認します。ここでは、AI モデルによって成立率や成立までの時間などの重要な KPI に影響する上位の要因が理解しやすくなっています。
Laura は [Revenue Insights (収益インサイト)] タブの上部にあるドロップダウン矢印をクリックして、他の便利なダッシュボードも見てみます。
あなたは Laura に、売上予測報告の準備をするときに Commit Calculator を使用して計算する方法を見せます。変化を頭の中で追跡する必要はなくなり、このビューで案内されるステップに従って、数値を計算できます。
Laura が気に入ったもう 1 つのビューが Sales Stage Analysis です。ここには、商談が各種ステージをどのように進み、どこで行き詰まる傾向があるかが表示されます。
また、Laura はマネージャーに、営業担当が定期的に営業担当コマンドセンターをチェックしていることを確認するように指示します。このプロセスによって営業担当はパイプラインのリスクを早期に特定し、目標達成率やその他の重要なメトリクスを常に把握できます。
Laura はあなたの迅速な進捗に感心しています。これで、彼女はお客様を Get Cloudy に引き込む業務に取り組むことができます。