Revenue Intelligence を有効化して設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Revenue Intelligence の機能を有効にする手順を説明する。
- [Setup (設定)] での設定によって営業ユーザーのエクスペリエンスがどのように変わるかを理解する。
- コラボレーション売上予測の権限を設定する方法を理解する。
Salesforce Revenue Intelligence では、すべての顧客とのやりとりにわたって、収益を増やし、売上予測の精度を高めるための専用の分析とアクション可能なインサイトが提供されます。Revenue Intelligence を使用することで、営業チームは誰に連絡するか、どの商談に注意が必要か、何を予測するかについて毎日、毎週の判断に役立てることができます。このモジュールでは、このソリューションを設定する方法を学習します。
Revenue Intelligence を初めて使用する場合は、「収益インサイトを使ってみる」モジュールから始めることをお勧めします。完全な実装ガイドについては、ヘルプドキュメントを参照してください。また、「売上予測」モジュールでは、コラボレーション売上予測についてさらに詳しく学習できます。
雲行きが怪しい予測
Get Cloudy Consulting の営業 VP である Laura Garza は今直面している問題についてミーティングを開きました。チームは正確な売上予測ができておらず、必要な売上の成長も見られません。チームは売上予測を個別のスプレッドシートに保存しているために、数値を積み上げ集計するのが困難です。さらに悪いことに、売上予測が Salesforce の商談とどのように関連付けられるのかがわかりません。そのために、チームは何時間もかかる経営陣のミーティングで、パイプラインが予測した数値にどのように関係しているかを説明しています。
「私たちはもっとうまくできたはずよ」と彼女は言い、あなたはこの問題を修正するためのアイデアをいくつか共有しました。パイプラインインスペクション、コラボレーション売上予測、Revenue Intelligence の機能を組み合わせることで、うまくいっていない売上予測プロセスを修正することができ、営業担当はお客様に集中できます。Laura はこれらの機能がどのように役立つかに関心を持ち、営業向けの Revenue Intelligence を設定するようにあなたに依頼しました。
では始めましょう
作業を始める前に、あなたはチームの売上予測について Laura にいくつか質問します。彼女は商談オブジェクトに基づいて四半期ごとに売上予測を行っており、数値を積み上げ集計するために標準の金額項目を使用していることがわかりました。
あなたは Revenue Intelligence とそれに関連する Sales Cloud 機能の実装方法を調べます。いくつかの手順は任意の順序で実行できるようです。ただし、収益インサイトでデータを予測するには、まず権限を適用し、収益インサイトより前にコラボレーション売上予測を設定する必要があることがわかりました。また、完了している前提条件ステップもいくつかあります。CRM Analytics は有効化済みで正確なロール階層が設定されています。
あなたは計画を Laura に伝えます。
- 彼女と営業担当に権限を付与する。
- パイプラインインスペクションを有効にする (商談の拡張ビューが使用できるようになります)。
- コラボレーション売上予測を有効にし、彼女の目標データを追加して、チームが 1 か所で売上予測を実行できるようにする。
- 収益インサイトと Einstein 取引先管理の 2 つの分析アプリケーションを作成する。これらのアプリケーションによって便利なダッシュボード、予測、インサイトが作成され、Laura がチームのパフォーマンスを評価するのに役立ちます。
Revenue Intelligence にはより多くの機能がありますが、この設定によって Laura の要件を満たし、簡単に有効化できる部分からすばやく始めることができます。あなたはどの要素が自社のビジネスに関連するかを判断します。各要素は連携しても個別にも機能するように設計されています。
計画を作成できたため、適切な権限セットを割り当てるところから始めます。ほとんどの Revenue Intelligence 機能に対する権限を取得する最も簡単な方法は Revenue Intelligence 権限セットを使用することです。この権限セットによって、パイプラインインスペクション、収益インサイト、CRM Analytics に対する権限を付与できます。
権限の設定
Revenue Intelligence を使用している組織では、権限セットが自動的に作成されます。その権限セットを使用して、ユーザーにシステム管理者または通常のユーザーとしてのアクセス権を付与できます。システム管理者は収益インサイトなどの Analytics アプリケーションを作成できます。どちらの権限セットでもユーザーはパイプラインインスペクションを作成できます。
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[Setup (設定)] | [Users (ユーザー)] | [Permission Sets (権限セット)] から、[Revenue Intelligence Admin (Revenue Intelligence 管理者)] 権限セットを検索して開きます。
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[Manage Assignments (割り当ての管理)] をクリックし、この権限セットを自分に割り当てます。
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[Revenue Intelligence User (Revenue Intelligence ユーザー)] 権限セットを検索して、Laura とその営業チームに割り当てます。
Revenue Intelligence システム管理者は新しい Analytics アセットを構築、作成、管理できます。Revenue Intelligence ユーザーはシステム管理者がユーザー向けに構築したアセットを使用できます。
次にコラボレーション売上予測の権限を設定します。この設定によって、[Forecasts (売上予測)] タブが表示されるようになり、ユーザーは調整を入力したり、収益インサイトダッシュボードなどで目標データを参照したりできます。
Laura などのユーザーにアクセス権を割り当てる手順は次のとおりです。
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[Setup (設定)] | [Users (ユーザー)] に移動します。
- クリックしてユーザーを編集します。
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[Allow Forecasting (売上予測を許可)] チェックボックスをオンにします。この設定は、売上予測に参加する営業チームのすべてのメンバーに対してオンにする必要があります。
これで Revenue Intelligence の基本設定が完了し、Laura とそのチームには必要な権限とアクセス権が付与されました。次は、パイプラインインスペクションの機能を設定して、彼らがデータの操作を開始できるようにします。
リソース
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Salesforce ヘルプ: Revenue Intelligence
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Salesforce ヘルプ: 階層を使用したアクセス権の制御
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Salesforce ヘルプ: CRM Analytics プラットフォームの設定
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Trailhead: 収益インサイトを使ってみる
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Trailhead: 「ロール階層の作成」単元
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Trailhead: 「CRM Analytics の作成と管理」トレイル