Skip to main content

レポートおよびダッシュボードの概要

メモ

Trailblazer の皆さん!

Salesforce には Lightning Experience と Salesforce Classic の 2 つの異なるデスクトップユーザーインターフェースがあります。このモジュールは Salesforce Classic 向けです。

インターフェース間の切り替え、Lightning Experience の有効化などについての詳細は、Trailhead の「Lightning Experience の基本」モジュールを参照してください。

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。
  • ビジネスニーズをレポートで回答可能な質問に言い換える。
  • レポート、ダッシュボード、レポートタイプの違いを説明する。

レポートおよびダッシュボードの概要

ビジネスで疑問が生じたとき、Salesforce データにその答えがあります。レポートの作成依頼は、通常、質問形式です。この質問には次のようなものがあります。
  • 売上上位の商品は?
  • 最も価値の高い見込み客は?
  • 最も成功しているマーケティングキャンペーンは?
  • 顧客の満足度は?

レポートを作成する前に、その質問を理解してフォローアップの質問をし、要件を記述してから、それらの要件をレポート条件に対応付けます。次に例を示します。

情報の種別
元質問 売上上位の商品は?
フォローアップの質問
  • 売上上位の商品の売上とは収益か、数量か?
  • 商品ファミリーでグループ化した結果を表示する必要があるか?
  • どの日付の範囲を使用するか?
  • 販売が停止された商品も引き続きレポートに表示するか?
要件
  • ここでの「売上上位」は収益ではなく数量を意味する。
  • 商品ファミリーで商品をグループ化する。
  • すべての [商談成立] 商談を表示する。
  • 無効な商品は表示しない。
条件
  • レポートタイプ = 商品が関連する商談
  • レポート形式 = サマリー
  • グルーピング = 商品ファミリー
  • 表示 = すべての商談
  • 日付項目 = 完了予定日
  • 範囲 = 当会計年度
  • 条件 = 商品 次の文字列と一致する 有効
  • 条件 = 商談 フェーズ 次の文字列と一致する 商談成立
  • 検索条件ロジック = 1 AND 2

上記の [条件] 項目のそれぞれが何を意味しているかわからない方もいらっしゃるでしょう。これらのトピックについては、このモジュールを進める中で詳しく説明しますからご安心ください。

重要なのは、会社のほとんどの人がこうした質問を抱えてあなたのところにやってくるということです。典型的な例をいくつか挙げます。
  • アカウントエグゼクティブは、その日の活動を計画中で、最初にどの見込み客に連絡すればよいか見極めようとしています。
  • サポートマネージャーは、去年の夏のセルフサービスコミュニティのロールアウト以降の偏向率の前月比を分析しようとしています。
  • CEO は、会社の年次計画作成で忙しく、今後会社をどうするか意思決定をしようとしています。

日、月、年など期間を問わず、こうしたシナリオのそれぞれでレポートまたはダッシュボードを使用すれば、各チームメンバーがアクションを実行して成果を出すために必要なインサイトを提供できます。そのためには、質問をユーザーが必要とするレポートまたはダッシュボードに変換する必要があります。

このまま読み進んで、会社のレポートとダッシュボードの使用を開始する方法を学習してください。

レポートとは?

レポートとは、定義した条件を満たすレコードのリストです。Salesforce に行と列で表示され、絞り込み、グループ化、グラフィカルなグラフでの表示ができます。

すべてのレポートはフォルダーに保存されます。フォルダーは公開、非表示、共有のいずれかで、「参照のみ」または「参照・更新」に設定することができます。フォルダーの内容へのアクセス権を持つユーザーの制御は、ロール、権限、公開グループ、ライセンスの種類に基づいて行います。フォルダーを組織全体で使用できるようにしたり、非公開にして所有者のみにアクセス権を与えたりすることもできます。

ダッシュボードとは?

ダッシュボードとは、組織のレコードの主要な総計値とトレンドを視覚的に表示するものです。ダッシュボードコンポーネントとレポートは 1 対 1 で対応します。つまり、ダッシュボードコンポーネントごとに、基礎となるレポートが 1 つあります。ただし、同じレポートを 1 つのダッシュボードの複数のダッシュボードコンポーネントで使用できます (たとえば、同じレポートを棒グラフと円グラフの両方で使用できます)。1 つのダッシュボードページレイアウトに複数のダッシュボードコンポーネントを一緒に表示できるため、効果的な視覚表示が可能で、営業パフォーマンスやカスタマーサポートなど、共通のテーマを持つ複数のレポートを利用できます。

レポートと同様に、ダッシュボードはフォルダーに保存され、フォルダー単位でユーザーのアクセスが制御されます。フォルダーにアクセスできれば、そのダッシュボードを表示できます。ただし、ダッシュボードコンポーネントを表示するには、基礎となるレポートへのアクセス権も必要です。Chatter でダッシュボードをフォローして、フィードに投稿されたダッシュボードに関する更新を取得することもできます。

各ダッシュボードには実行ユーザーがおり、そのユーザーのセキュリティ設定によってダッシュボードに表示されるデータが決まります。実行ユーザーが特定の 1 ユーザーである場合、すべてのダッシュボード閲覧者には、閲覧者個々のセキュリティ設定に関係なく、実行ユーザーのセキュリティ設定に基づいてデータが表示されます。このため、情報が必要以上に開示されないように、実行ユーザーは慎重に選択する必要があります。たとえば、営業マネージャーをチームのリーダーボードの実行ユーザーに設定します。これにより、チームメンバーは自分のチームのリーダーボードを閲覧できますが、他のチームのリーダーボードは閲覧できません。

動的ダッシュボードは、実行ユーザーが常にログインユーザーであるダッシュボードです。そのため、ユーザーにはそれぞれのアクセスレベルに応じたダッシュボードが表示されます。必要以上のアクセス権が付与されることに懸念がある場合は、動的ダッシュボードを検討してください。

レポートタイプとは?

レポートタイプは、テンプレートに同様にレポート作成を容易にします。レポートタイプによって、レポート作成時に使用できる項目とレコードが決まります。これは、主オブジェクトと関連オブジェクト間のリレーションに基づいています。たとえば、[取引先と取引先責任者] レポートタイプでは、「取引先責任者」が主オブジェクトで「取引先」が関連オブジェクトです。

レポートには、レポートタイプで定義された条件を満たすレコードのみが表示されます。Salesforce では、定義済みの標準レポートタイプが用意されています。標準レポートタイプに必要な項目が含まれていない場合は、カスタムレポートタイプの作成が必要になることもあります。

たとえば、管理者は、関連付けられたレジュメのあるジョブアプリケーションのみを示すレポートタイプを作成できます。レジュメのないアプリケーションは、そのタイプを使用するレポートには表示されません。システム管理者はたとえば、レジュメのあるアプリケーションとレジュメのないアプリケーションなど、関連レコードのある可能性があるレコードを表示することもできます。この場合、レジュメの有無に関わらず、そのタイプを使用するレポートですべてのアプリケーションを使用できます。システム管理者は、関連オブジェクトへの参照関係を作成してそのオブジェクトから項目を追加することができます。これにより、レポートの可能性がさらに広がります。

フォルダー、ダッシュボード、レポート、レポートタイプ間のリレーションを示す画像
無料で学習を続けましょう!
続けるにはアカウントにサインアップしてください。
サインアップすると次のような機能が利用できるようになります。
  • 各自のキャリア目標に合わせてパーソナライズされたおすすめが表示される
  • ハンズオン Challenge やテストでスキルを練習できる
  • 進捗状況を追跡して上司と共有できる
  • メンターやキャリアチャンスと繋がることができる