フロートリガーエクスプローラーの概要
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- フロートリガーエクスプローラーを使用して、オブジェクトと自動化に関する情報にアクセスする。
- フロートリガーエクスプローラーを使用して、レコードトリガーフローの実行順序を変更する。
- [時間ベースのワークフロー] ページを使用して、フローの個々のインスタンスで待機中のアクションを監視する。
フロートリガーエクスプローラーを使用して、レコードトリガーフローを管理します。このツールは標準の [フロー] リストビューよりインタラクティブで、視覚性に優れています。フロートリガーエクスプローラーを使用すると、オブジェクトを選択し、関連付けられているフローのうち、レコードが作成、更新、削除されたときに実行されるものをすべて表示したり、フローの実行順序を変更したりすることができます。このインターフェースでは、同じ状況で実行されるすべてのフローを簡単にナビゲートして、順序を指定できます。また、個々のフローの詳細を表示したり、バージョンを管理したりすることもできます。
フロートリガーエクスプローラーを開く
この例では、以前に作成した [Closed Won Opportunities (成立商談)] フローを活用します。
- [Closed Won Opportunities (成立商談)] フローがまだ開いていない場合は、このフローを開きます。
- 開始要素の下にある [商談のフロートリガーエクスプローラーを開く] をクリックします。フローのトリガーが別のオブジェクトに設定されている場合は、そのオブジェクトが表示されます。
フロートリガーエクスプローラーを試す
クイックツアーを開始しましょう。フロートリガーエクスプローラーで、カテゴリセクションの 1 つからフローを見つけ、そのフローの行の をクリックして、[Flow Details and Versions (フローの詳細とバージョン)] をクリックします。[Flow Details (フローの詳細)] パネルが開きます。
オブジェクト/トリガーマネージャー (1)
別のオブジェクトのフローを表示するには、[商談] の横にある下矢印をクリックして別のオブジェクトを選択します。別の種類のレコード変更のフローを表示するには、[更新済み] の横にある下矢印をクリックして、別のトリガー ([作成済み]、[更新済み]、[削除済み]) を選択します。状況やプロセス種別などでフローを絞り込むには、 をクリックします。
分類されたフロー (2)
フロートリガーエクスプローラーには、選択したオブジェクトやトリガーに対して実行されるすべてのレコードトリガーフローがリストされます。フローは、実行するタイミングに応じて、レコードの保存前、レコードの保存後、非同期に分類されます。このグループ内では、実行順に表示されます。
状況と詳細パネル (3)
[フローの詳細] セクションには、フローの次の事項が表示されます。
- [フローを開く] ボタン
- 名前と説明
- バージョン番号
- 状況
- 最終更新者
- プロセス種別
- トリガー
[バージョン] セクションには、フローのすべてのバージョンが表示されます。また、Flow Builder にフローを開くための [開く] ボタンと、フローの有効な状況を管理するための [有効化]/[無効化] ボタンも示されます。
フローの順序を変更する
同じトリガーから実行されるフローが複数ある場合、そのうちの 1 つを他のフローより先に実行する必要のある場合があります。たとえば、項目を編集するフローをその項目を使用する別のフローより先に実行する必要がある場合や、各フローが作成する関連レコードを特定の順序で表示する必要がある場合などです。フロートリガーエクスプローラーを使用すると、各フローを開いて設定を変更しなくても、フローの実行順序を変更できます。
フローの実行順序を変更する手順は、次のとおりです。
- 順序を変更するセクションの [順序を編集] ボタンをクリックします。
- 順序を変更するフローの横にある をクリックして押したままにします。実行したいフロー順序にこのフローをドラッグします。
- このセクションで順序を変更するフローごとに、上記の手順を繰り返します。フロートリガーエクスプローラーでは、移動している各フローが強調表示されるため、どの変更が行われるのかがわかります。
-
[Update (更新)] をクリックします。
キーボードショートカット
次の便利なキーボードショートカットを使用して、フローをすばやく並び替えることもできます。スペースバーを使用してフローを選択し、矢印キーでフローを目的の位置に移動して、再度スペースバーを使用して新しい位置にドロップします。
アクション |
キーボードショートカット |
---|---|
セクションのフォーカスを切り替え |
F6 |
フローを選択 |
スペースキー |
フローを移動 |
矢印キー |
フローをドロップ |
スペースキー |
順序の変更をキャンセル |
Esc |
レコードトリガーフローを監視する
特定のタイプのレコードで特定のトリガーが発生したときに実行されるすべてのフローを確認する方法がわかりました。ところで、将来実行されるパス (商談完了の 5 日後に実行されるパスなど) の個々にスケジュールされたインスタンスを確認するにはどうするのでしょうか? その場合は、[時間ベースのワークフロー] ページを使用します。
時間ベースのワークフローには、フローの個々のインスタンスが表示されるため、待機中の自動化を監視できます。[Closed Won Opportunities (成立商談)] フローを有効にした場合、重要商談の完了から 5 日未満であれば、その特定の自動化がここにリストされます。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Time
(時間) と入力し、[Time-Based Workflow (時間ベースのワークフロー)] を選択します。
-
[検索] をクリックすると、有効なフローのすべての待機中のアクションが表示されます。
- 待機中のアクションのリストを絞り込むには、検索条件 (検索条件種別、演算子、値を使用) を定義して、[検索] をクリックします。検索条件種別は次のとおりです。
- ワークフロールール、フロー、またはプロセス名: フローの名前を入力します。
- オブジェクト: フローをトリガーしたオブジェクト。オブジェクト名を単数形で入力します。
- 予定日: 待機中のアクションの実行予定日。
- 作成日: フローをトリガーしたレコードの作成日。
- 自動化タイプ: フローをトリガーした自動化のタイプ。
- 作成者: フローをトリガーしたレコードを作成したユーザー。
- ユーザー ID: フローをトリガーしたレコードを作成したユーザーの ID。
- レコード名: フローをトリガーしたレコードの名前。
条件値は、大文字と小文字を区別しません。
待機中のアクションをキャンセルする手順は、次のとおりです。
- キャンセルする待機中のアクションを選択します。
-
[削除] をクリックします。
お疲れさまでした。レコードトリガーフローを構築して管理し、監視する方法がわかりました! [Closed Won Opportunities (成立商談)] フローにさらなる条件やアクションを追加していろいろ試したり、異なるオブジェクトにフローを作成して、別のレコードトリガーフローの他のオプションを確認したりしてください。
リソース
- Salesforce ヘルプ: フロートリガーエクスプローラーを使用した 1 か所でのすべてのレコードトリガーフローの視覚化
- ブログ投稿: Flow Trigger Explorer (フロートリガーエクスプローラー)
- 動画: Use Flow Trigger Explorer to Easily View All of Your Record-Triggered Flows (フロートリガーエクスプローラーを使用して、すべてのレコードトリガーフローを簡単に表示する)