報奨金を作成してプログラムを有効にする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- リベート種別に報奨金ランクを追加する。
- 報奨金の対応付けについて説明する。
- リベートプログラムを承認して有効にする。
次のステップ
Rishi はリベートプログラムを作成し、リベート種別を定義し、[Volume-Based (数量ベース)] リベート種別の対象資格基準を追加しました。ただし、どのようにすれば各リベート種別内で特定のメンバーへのリベート報奨金を決定できるでしょうか? 報奨金ランクを使用します。
報奨金ランクはインセンティブランクの範囲を定義し、各対象範囲の金額を設定するのに役立ちます。この場合、販売数が 101 ~ 200 単位の場合、メンバーが受け取るリベートは 1 単位あたり $20 だけですが、販売数を 201 単位以上に増やせれば、単位あたり $30 という魅力的なリベートになります。
報奨金を追加する
リベートプログラムの各リベート種別に対して報奨金を追加できます。Rishi が実行する手順は次のとおりです。
- [Volume-Based (数量ベース)] リベート種別の [報奨金] タブで、[新規] をクリックします。
- 次の詳細を入力して [保存] をクリックします。
- 名前:
Basic
(基本) - 状況: 有効
- 最小範囲値:
0
- 最大範囲値:
100
- 適用報奨金:
0
- 名前:
- 報奨金をもう 1 つ追加します。
- 名前:
Intermediate
(中級) - 状況: 有効
- 最小範囲値:
101
- 最大範囲値:
200
- 適用報奨金:
20
- 名前:
- 報奨金をもう 1 つ追加します。
- 名前:
Advanced
(上級) - 状況: 有効
- 最小範囲値:
201
- 最大範囲値: この項目は空白のままにします。
- 適用報奨金:
30
- 最大基準項目値:
1500
- 名前:
Rayler Parts の財務チームは Rishi に、1,500 単位を超えた場合、$30 のリベートを支払うと最終収益に悪影響があると伝えました。[Advanced (上級)] 報奨金ランクに合計数量 1,500 という上限を設定するには、[最大基準項目値] を更新します。次の画面に例が表示されています。
報奨金の対応付けを作成する
Rishi が報奨金構造にもう 1 つディメンションを追加するケースを考えてみましょう。国によって報奨金ランクを変動させて、同じ範囲の単位数を販売しても国に応じてメンバーが受け取る報奨金が変わるようにします。たとえば、101 ~ 200 単位を販売した場合、シンガポールのパートナーには $20、日本のパートナーには $23、マレーシアのパートナーには $25 の報奨金を払うとします。
これを実現するために、Rishi はプログラムリベート種別報奨金オブジェクトとリベートメンバー商品集計オブジェクトに Country (国) というカスタム項目を作成できます。次に、報奨金の対応付けを使用してその 2 つのオブジェクト間で Country (国) 項目を対応付けます。これにより、Country (国) がディメンションとして作成され、それに基づいて報奨金を変えることができます。
この対応付けを拡張して、報奨金ランクを季節 (例: 春と秋でランクを変える) やメンバーの業種 (IT、銀行など) で変動させることができます。報奨金の対応付けを使用して、もう 1 つ粒度のレイヤーを追加したり、ビジネスニーズに合わせて報奨金を調整したりできます。報奨金の対応付けについての詳細は、「対応付けの追加による条件別の報奨金の区別」を参照してください。
Rishi はゴールラインに近づいています。次は、リベートプログラムを有効にする手順を見ていきましょう。
承認と有効化
リベートプログラムを有効にするには、[状況] を [ドラフト] から [有効] に変更するか、事前定義済み承認プロセスによって有効化します。Cindy が承認プロセスを設定済みであるため、Rishi は単にリベートプログラムを有効化して、承認を申請するだけです。Rishi はリベートプログラムの承認を申請する前にまず、関連リベート種別とすべての報奨金ランクが [有効] 状況であることを確認します。
Rishi のスーパーバイザーがプログラムを承認すると、プログラムは [有効] に設定されます。リベートプログラムが有効になると、支払の計算と生成が可能になります。
次の単元では、Rishi と Mahira が支払金額を表示し、Rishi が金額を調整する方法を学習します。