Quip Advanced によるコラボレーション
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Service Cloud から Quip 文書を共有する。
- Service Cloud の Quip 文書内でコメントやチャットを行う。
業務を分担する
Quip の最大の強みは共同作業が促進されることです。この共同作業によってタスクの共有やチームとの連携が素早く簡単に行えるようになるだけではありません。個人の作業や共同作業が楽しくなります。
Quip コンテンツをチーム全員と共有する場合、3 種類の方法があります。このいずれも文書ウィンドウの右上にある [共有] ボタンから実行できます。(展開モードになっていることを確認します。)ここから、次の操作を実行できます。
- 個々のユーザーを追加する。[ユーザーを追加] を選択し、文書を共有する相手の名前を挿入します。アクセス権を付与する通知がそのユーザーに送信されます。
- ユーザーのグループを追加する。[共有フォルダーに移動] または [Add to Shared Folder (共有フォルダーに追加)] を選択して、文書の移動先または追加先を選択します。このフォルダーに対するアクセス権を有するユーザーもアクセスが可能になります。
- 共有可能な URL 経由で送信する。[リンクの取得] を選択して [コピー] をクリックすると、文書の URL がクリップボードにコピーされます。このリンクを共有しているすべてのユーザーがアクセスできます。
組織外のユーザーが文書に参加すると、文書のタイトルバーの右側に赤いバッジが表示され、参加中であることがわかります。
Quip の切り札: チャット
チームメンバーが文書にアクセスできることは第一歩にすぎません。メンバーが参加したら、意義深い会話を交わすことが可能になります。Quip 文書には共同編集者と会話するためのチャンネルが 2 つあります。個別のコメントスレッド用のチャンネルと文書全般の会話用のチャンネルです。では、それぞれの詳細を見ていきましょう。
会話
Quip では簡単に会話を始めたり、その会話を続けたりすることができます。どの文書やスプレッドシート、スライドデッキにも、右側のサイドバーに文書の会話が組み込まれています。会話は、文書全般についてのディスカッションや、共同編集者へのメッセージのブロードキャストに適しています。このチャンネルには次の情報が示されます。
- 文書に対して実行された編集履歴
- 文書に対して実行されたコメント履歴
- ユーザーが文書に参加 (または文書から退去) した日時の記録
この例では、目的に合わせて次の情報も示されています。 - ユーザーがサイドバー自体に直接投稿したメッセージ
- メッセージを入力してこのサイドバーに送信するための最下部のフィールド
以下のようになります。
コメント
会話が文書全体を対象とする機能であるのに対し、コメントは文書の特定の部分について言及するための機能です。一般に、次の手順でコメントを付けることができます。
- 話し合いたい部分をクリックする。
- コメントボタンを見つけてクリックする。
- コメントを入力する。
コメントすると、次のユーザーが通知を受け取ります (ユーザーの通知がミュートになっていないものとします)。
- コメントしたコンテンツを作成したユーザー
- コメント内で @メンションしたユーザー
- 既存のスレッドにすでに参加している全ユーザー
つまり、Service Cloud 向け Quip を使用すれば、チームとの共同作業がもう一段階上昇します。次は、一般的なユースケースを紹介し、Quip を使用してそうした事例に簡単に対処する方法を説明します。
リソース
- 記事: Share Documents and Folders (文書やフォルダーの共有)
- 記事: Comments and Conversations (コメントと会話)
- 記事: Live Apps (ライブアプリケーション) (英語)