アウトリーチ ToDo を定義する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- クイックケイデンスの特徴を説明する。
- 反復可能な 1 ステップのアウトリーチ ToDo を認識する。
始める前に
このモジュールを受講する前に、次のことを行うようにします。
- 「Sales Cloud の基本」に説明されている Sales Cloud の基本的な機能を理解する。
- 「Sales Engagement の基本」を受講して、セールスケイデンスに対する理解を深めることを検討する。
クイックケイデンスについて知る
反復的な ToDo に要する時間を減らし、商談成立に費やす時間を増やす方法を知りたいと思いませんか? それを可能にするのがクイックケイデンスです。
多くのユーザーは、アドオンライセンスがなくてもクイックケイデンス機能にアクセスできます。クイックケイデンスは、Sales Cloud が付属する Enterprise Edition と Professional Edition の Lightning Experience で利用でき、Sales Engagement の有無は問いません。Professional Edition と Enterprise Edition に付属するすべての機能が自動的に有効になるわけではありません。[Setup (設定)] でクイックケイデンスを有効にして、最大 100 人のユーザーに権限を割り当てます。
始める前に、知っておくべき定義を復習しておきましょう。
用語 | 説明 |
---|---|
ToDo リスト | 営業上の ToDo をまとめた並び替え可能なリストで、Sales Cloud のユーティリティバーからアクセスできます。 |
セールスケイデンス | 購入者に対して実施する反復可能なセールスアクションで、通常はセールスジャーニーの一連のタッチポイントと説明されます。 |
クイックケイデンスは、ToDo リストや作業キューのスケジュール済みリマインダーとして利用できるほか、個人的なコミュニケーションテンプレートと考えることもできます。クイックケイデンスを事前に作成しておけば、必要なときにいつでも対象を割り当てることができます。ケイデンスの用語も見直しておきましょう。
- ケイデンスの対象とは、通話、メール、その他のコミュニケーションを受け取るリード、取引先責任者、個人取引先です。
- 対象割り当て先は、通話、メール、カスタムのケイデンスステップを実行する任務を割り当てられた個人です。通常は、クイックケイデンスを作成した本人になります。
- ケイデンスステップは、ToDo リストや作業キューに自動的に表示されます。
クイックケイデンスと、複数ステップの標準ケイデンスは異なります。
- クイックケイデンスは、マネージャーだけでなく、任意の Sales Engagement ユーザーが作成できます。
- クイックケイデンスには、一連の複雑なステップではなく、1 つの簡潔なステップが設定されます。
では、クイックケイデンスで達成できる事例を見てみましょう。
アウトリーチの ToDo を簡素化する
ワークフローで繰り返し実行するセールスステップにクイックケイデンスを設定し、アクションを実行するリマインダーにして効率性を高めます。効率的なアウトリーチ ToDo の例をご紹介します。
- 新規顧客に自動送信する紹介メールを作成する。
- 動きのない商談に、特定の取引先責任者に電話でフォローアップするリマインダーを設定する。
- リストの通話対象に電話をするときに、スクリプトやチェックリストを使用して本筋から逸れないようにする。
- サンプルやチラシなど、切手が必要な封書の郵便物を送付するリマインダーとしてカスタム ToDo を設定する。
ケイデンスを作成して、そのパラメーターを設定します。その後、リード、取引先責任者、個人取引先をクイックケイデンスの対象として割り当てると、ToDo リストまたは作業キューに自動的にアウトリーチステップが表示されます。パーソナライズされた通話スクリプトやメールテンプレートなど、ToDo とともに表示する項目をケイデンスに追加できます。また、目的のエンゲージメントが生じるまでケイデンスを繰り返すように設定することも可能です。
クイックケイデンスを使用して、次のことを実行できます。
- 開始日または予定の期日を設定して、アクションを実行する時期を定義する。
- 一定の期間、または目的の反応が得られるまで、ケイデンスステップを繰り返す。
- レコードやリストビューから、またはレポート内から直接、対象を手動でクイックケイデンスに追加する。
クイックケイデンスを使用してセールスプロセスを管理し、反復可能な ToDo の面倒な作業に費やす時間を短縮します。
クイックケイデンス ToDo に対してアクションを実行する
ToDo リストコンポーネントには、作業キューに勝るメリットがあります。ToDo リストの場合、すべての ToDo が 1 か所にまとめられ、任意の画面ビューのユーティリティバーからアクセスできます。他方、作業キューは Sales Engagement コンソールからしかアクセスできません。ToDo リストは正式リリースされています。ユーティリティバーに ToDo リストが表示されない場合は、Salesforce システム管理者に、アプリケーションマネージャーを使用して追加するよう依頼してください。
クイックケイデンスは各自が作成するステップであるため、ToDo リストに各ケイデンスステップが ToDo として表示されます。ToDo リストに取り組むときは、ToDo をすぐに完了させたり、リンクオプションを展開して手動でメールを作成したりするなど、複数のオプションがあります。
任意の画面ビューのユーティリティバーから ToDo リストにアクセスすると、フロート表示ウィンドウが開き、検索条件などのオプションを使用してリストを並び替えることができます。ToDo リストのビュー、アクション、使い方についての詳細は、Trailhead の「ToDo を管理するための ToDo リスト」を参照してください。
次は、各自のクイックケイデンスを設定する方法を学習します。