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公共セクターソリューションを活用する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 事前作成済みアプリケーションの機能について説明する。
  • 公共セクターソリューションパッケージとプランについて説明する。
  • 政府機関が公共セクターソリューションを使用して社会福祉と経済をサポートする方法を説明する。

事前作成済みアプリケーションを活用する

前の単元では、公共セクターソリューションのさまざまなコンポーネントと、それによって従来の多くの紙ベースの煩雑なプロセスをどのように合理化できるかについて学習しました。また、公共セクターソリューションの事前構築済みアプリケーションについても学習しました。各アプリケーションには、データモデルの異なる部分が含まれており、異なる目的のためにさまざまなツールキットが活用されます。

  • ライセンスと許可の管理: 公開ポータルに動的フォームを公開します。市民はポータルで個人およびビジネスのライセンスや許可を簡単に申し込み、追跡できます。自動化されたプロセスを使用して申込の審査と承認を行うことで、すべての重要なアクションや検査が間違いなく実行されます。
  • 検査管理: 所定の規制遵守、ライセンスや許可の申請、住民からの苦情に対する検査や評価を実施して管理します。
  • 社会事業の管理: 苦難な状況に直面している個人や家族に対し、プログラムや目標を利用してタイムリーなサポートを提供します。苦情や紹介を評価し、状況をより深く理解するために調査を実施します。ケースの受入とスクリーニングを行い、住民が前向きな結果を得られるように個人に合わせた包括的なケアプランを作成します。
  • 給付管理: 個人と家族に対する給付サポートを加速させます。住民が関連する給付を見つけられるように、行政機関向けのオンライン Web ページを設定します。潜在的な申込者が、定義された条件に基づき、対象となる可能性のある給付プログラムを見つけられるように、事前スクリーニングフォームを含めます。オンライン申込フォームを作成し、住民がオンラインポータルから給付を申請できるようにして、申込状況、対象資格の決定、支払金額と支払頻度を可視化します。
  • 提供者管理: サービス提供者のネットワークを管理し、そのネットワークを行政機関が管理する給付に対応付けて、住民紹介を合理化します。提供者施設ごとにスケジュールとセッションを設定して、サービス提供と住民の参加を追跡します。
  • 緊急時プログラム管理: 緊急時に迅速に優先順位を設定してリソースを動員し、公開ポータルでリアルタイムの最新情報、緊急サービス用のアプリケーション、ボランティアリソースを提供します。
  • 助成金プログラム管理: 助成金のライフサイクル全体を通して、助成金の追跡、管理、支給を効率的に実行して可視化し、スタッフ、申込者、プログラムマネージャーのコラボレーションを促進できます。
  • 従業員エクスペリエンス: デジタルフォームを使用した人事や IT プロセスの合理化、サービス要請の自動化プロセスの作成、従業員向けのセルフサービスリソースの整備などを拡張性を備えた統合型のワークスペースで実施します。

事前作成済みアプリケーションについての詳細は、ヘルプ記事「Understand What’s Included with Public Sector Solutions (公共セクターソリューションに含まれる要素の把握)」と Trailhead モジュール「公共セクターソリューションの基本」を参照してください。

必要な機能を入手する

さまざまなパッケージやバンドルから選択することで、事前構築済みアプリケーションを入手できます。パッケージによって、アプリケーションまたはその組み合わせを使用するライセンスが付与されます。使用する Salesforce エディションや使用制限もさまざまです。Service Cloud 機能へのさまざまなレベルのアクセス権も付与されます。また、公開ポータルで必要な使用の種類と量に応じて、さまざまな Customer Community ライセンスプランから選択することができます。 

最後に、公共セクターソリューション実装を補完するためのアドオンを購入できます。たとえば、CRM Analytics とインテリジェントフォームリーダーは大きなパッケージ製品のアドオンとして入手可能です。この方法で、さまざまなパッケージとアドオンを組み合わせて、市民に効果的かつ安全に大規模なサービスを提供するために必要な機能を得ることができます。適切なパッケージを選択してソリューションの作成を開始するには、使用可能なすべてのパッケージオプションについてアカウントエグゼクティブにお問い合わせください。

Cosville が市民にプログラムとサービスを提供する方法を変革するために Iris が公共セクターソリューションをどのように使用するかを見ていきましょう。

効果的な社会福祉サービスを提供する

Cosville は大きな市であり、一部の市民は困難な時期を切り抜けるために住居支援、ホームレスサービス、食料配給券、薬物乱用治療支援、保育などの支援サービスを必要としています。このようなケースは申請という形で入ってきて、受益者の福祉を優先しつつ、法規制に従って処理されます。 

そのような申請を処理するために、Iris は市民が支援を申し込めるポータルを作成します。まず、OmniScript を使用して、市民が選択した項目に基づいてデータを収集する動的申込フォームを作成します。送信された申込は適切なケースワーカーに割り当てられます。場合によっては、ケースワーカーが影響を受ける個人を訪問する必要があり、Iris は検査と評価を割り当てて実施するために訪問機能を使用できます。 

さらに、Cosville 市役所の社会福祉機関と児童福祉機関は、児童福祉、成人保護サービス、薬物乱用、その他のプログラムやサービスを提供するように裁判所の命令を受けることがあります。このようなケースでは、特別な注意が必要であり、法的ガイドラインに厳密に従います。Iris は当局の指示に基づいて受益者の具体的なニーズに対応する規制当局、承認、検査、アクションプランを実装します。ケアプランも作成します。そこにはガイド付きの次のステップが含まれていて、ケースワーカーが包括的なケアを提供するのに役立ちます。ケースワーカーはケアプランに目標と給付を割り当て、最良の結果につながる給付の組み合わせを作成します。ケアプランについての詳細は、動画「Public Sector Solutions: Care Plans (公共セクターソリューション: ケアプラン)」と Salesforce ヘルプの「Care Plans in Public Sector Solutions (公共セクターソリューションのケアプラン)」記事を参照してください。

経済を支えて開発を促進する

企業や個人はさまざまな懸念に対応するために、政府機関から失業保険、障害保険、職業訓練と就業支援、社会復帰リハビリテーションなどのサポートを必要としています。 

リソースは限られているため、サポート提供の決定は、本当に受けるべき人が必要なサポートを受けられるようにレビューする必要があります。公共セクターソリューションでは、Iris はコーディングを行わずに動的ワークフローを設計して、複雑なスクリーニング、チェックイン、訪問、評価、調査に対応します。さらに、次のステップに関する条件ロジックを作成して、各機関が実行しているサポートプログラムの次のステップを決められるようにします。 

まとめ

これで、公共セクターソリューションがどのように設計され、パッケージ化されているかを学習し、政府機関の固有のニーズに併せてカスタムソリューションを選択する方法についても学習しました。公共セクターソリューションを使用することで、政府機関はより効果的かつ効率的に市民にプログラムやサービスを提供できます。

リソース

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