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提供者ポータルを構築する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 提供者ポータルを定義する。
  • 提供者とケースワーカーがどのように情報を共有して紹介を処理するか説明する。
  • 提供者ポータルの設定手順を説明する。
  • 紹介承認の設定手順を挙げる。

提供者ポータルで紹介を管理する

公的機関が提供者と連携するときに直面する主な課題の 1 つが、連絡や連携に用いる共通のプラットフォームがないことです。

  • ケースワーカーは重要な紹介情報を共有し、紹介した住民の成果に向けた進歩状況を追跡する必要があります。
  • 提供者は紹介の詳細を確認し、実施したサービスの最新情報を連絡する必要があります。

こうした連絡手段がないために、ケースワーカーの側は紹介に成果があったのかどうか見当がつかず、提供者の側は実施したサービスに対する支払を速やかに受け取れないということが多々あります。

連携が紹介の成功の鍵を握るため、提供者管理には、オンライン提供者ポータルをすぐに構築できる Experience Cloud テンプレートが用意されています。このポータルは、紹介の送信から承認、セッションの登録、サービス実施の追跡まで、プロセス全体を一元管理します。以下は、提供者ポータル Experience Cloud サイトのポータルホームページの一例です。

対応する画像。

このスクリーンキャプチャに、すべての紹介のリストと、連絡を取り合うための Chatter ニュースフィードが表示されています。このポータルで提供者は次のことを実行できます。

  • サービスと適格性認定に関する基本情報を追加して更新する。
  • 紹介を確認して承認する。
  • 給付スケジュールを作成して管理する。
  • 住民の参加を記録する。
  • ケースワーカーと直接連絡を取る。

このポータルは公的機関の Salesforce 組織データに接続して、ケースワーカーがサービスや給付スケジュールを承認したり、紹介の状況に関する情報をリアルタイムで把握したりできるようにします。

次に、提供者ポータルによって Connor と Steve のエクスペリエンスがどのように向上しているか見てみましょう。

紹介を受け取る

ケースワーカーの Connor が Steve の紹介を Cosville Grief Counseling Center に送信すると、このカウンセリングセンターの従業員がポータルにログインします。この例の画面には、現在の紹介がすべて表示されています。

提供者サービスポータルの紹介リスト

ホームページで、従業員が Connor から送信された新しい紹介を確認します。

従業員が紹介を開き、Steve の詳細、その現状、要請されたサービスを確認して、Cosville Grief Counseling Center が Steve の支援に適していると判断します。紹介レコードの [Request Authorization (承認を要求)] ボタン

サービスを開始するための承認を公的機関から取り付けるために、従業員は [Request Authorization (承認を要求)] を選択します。

公的機関が複数の提供者から要求を受け取ることがあります。その場合は、ケースワーカーがそれぞれの要求を確認し、最も適していると思われる提供者を承認します。

紹介を承認する

では、Cosville のシナリオに戻りましょう。Connor が承認要求の通知を受け取りました。

紹介レコードの [Authorize Referral (紹介を承認)] ボタン

詳細を確認し、提供者の適性に問題がなければ、紹介レコードの [Authorize Referral (紹介を承認)] を選択して要求を承認します。ケースワーカーが承認を受け入れるか却下すると、ポータルの Chatter フィードの自動メッセージで提供者に通知されます。

クライアントを登録する

紹介が承認されると、提供者の従業員が Steve の取引先レコードにアクセスできるようになります。提供者サービスポータルの [Clients (クライアント)] タブで、利用可能なセッションの回数など、Steve に割り当てられた給付の詳細を閲覧できます。

提供者の従業員が Steve のカウンセリングセッションをスケジュールする場合は、[Enroll (登録)] を選択して、リストから給付セッションを選びます。

[Enroll into sessions (セッションに登録)] ウィンドウ

セッションに登録するたびに、給付支払レコードが自動的に作成されます。提供者がまだセッションを設定していない場合は、新しい給付スケジュールを作成して、公的機関に承認を申請できます。

参加と進歩状況を追跡する

提供者は [Attendance (参加)] タブで、対応する全セッションのリストを確認できます。Steve がグリーフカウンセリングを受け続ける間、提供者は各セッションの [Disbursement Status (支払の状況)] 項目に参加を記録します。

[Disbursement Status (支払の状況)] が [Completed (完了)] に設定されているセッションレコード

提供者が参加状況を [Completed (完了)] に変更すると、給付支払レコードの給付の支払済み数量が更新されます。このため、Connor も Steve の進歩状況を把握できます。

提供者はプロセスのどの時点でも、ポータルの Chatter フィードを使用して公的機関と直接連絡を取ることができます。

サービス提供者ポータルの Chatter フィード

たとえば、住民の進歩の最新情報を伝えたり、住民にとって最適な成果にするための質問をしたりすることができます。

紹介プロセスを完了する

Steve が最後のグリーフカウンセリングセッションを終えたら、Connor はケアプランを更新して、Steve が給付を受けたことを表します。Connor はまた、実施されたサービスに対する Cosville Grief Counseling Center への支払手続きを開始するように公的機関の支払担当者に通知します。

成功です。提供者ポータルがあれば、ケースワーカーと提供者の一般的な紹介タスクが効率化され、Steve のような住民が必要とするサポートを受けられるようになります。

提供者ポータルを設定する

提供者ポータルには情報共有ツールと承認ツールが組み込まれ、公的機関と提供者の連携が強化されることがわかりました。もちろん、ポータルの作成には多少の設定が必要ですが、コードを 1 行も記述しなくてもサイトを設定できます。

提供者管理にはサービス提供者ポータルという Experience Cloud テンプレートが付属し、提供者情報の管理、紹介要請の処理、サービスの実施の追跡などを行うページがすべて構築されています。各自の機関のニーズに合わせてこのサイトをカスタマイズしたり、既存の公共セクターソリューションの Experience Cloud サイトテンプレートに機能を統合したりすることができます。

サイトを作成する場合は、ガイド付き設定に従ってサイト URL を指定し、サイトメンバーを追加してから、共有設定を定義して Salesforce データへのアクセス権を割り当てます。また、Chatter フィード追跡を有効にすれば、提供者が紹介について質問したり、最新情報を共有したりすることができます。一方、ケースワーカーも、給付割り当ての更新に伴って紹介関連のデータが変更されたときに通知を受け取ります。

提供者ポータルの設定についての詳細は、Salesforce ヘルプの「公共セクターソリューションでの提供者 Experience Cloud サイトの構築」記事を参照してください。

提供者の紹介承認を設定する

紹介承認プロセスを促進するために、[Authorize Referral for Provider (提供者の紹介を承認)] Salesforce フローを使用します。このフローは、紹介の承認状況を更新し、給付割り当てや取引先レコードの情報を提供者と共有します。ケースワーカーが紹介レコードから紹介をすぐに承認できるカスタムアクションを追加します。

紹介承認の設定についての詳細は、Salesforce ヘルプの「紹介承認の設定」記事を参照してください。

Cosville では Connor が、適切な提供者を簡単に特定し、効率的に連携して Steve を支援できることに感嘆しています。公的機関が強力な提供者ネットワークを構築していけば、こうした提携によって地域社会全体で住民が直面するさまざまな問題の大幅な緩和に役立つと確信しています。

このモジュールでは、提供者管理があれば、ケースワーカーが提供者と連携して、紹介を効率化し、住民の進歩状況に関するインサイトをリアルタイムで取得できることを学習しました。この強力なソリューションを、ぜひ各自の公的機関で活用してください。

リソース

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