Skip to main content

プロンプトテンプレートを理解する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • プロンプトテンプレートとは何かを説明する。
  • プロンプトに CRM データを追加するメリットを説明する。

プロンプトテンプレートとは?

あなたが望む出力を生成するプロンプトを作成しました。なかなか大変な作業でした。1 つのプロンプトを拡張して繰り返し使用できるようにし、異なる顧客や商品の出力を作成するにはどうすればよいのでしょうか? その答えは、プロンプトをプロンプトテンプレートにすることです。

プロンプトテンプレートは、各顧客の注文に合わせて調整できる基本的なレシピと考えることができます。シェフであるあなたは、同じレシピから開始して、多種多様な目的や食事制限、嗜好に合わせて調整します。基本のレシピに顧客の注文の詳細を追加すれば、その顧客のニーズを満たすようにカスタマイズされた新しいレシピが出来上がります。

[stability.ai の DreamStudio で、「2D ベクトルの技法で描かれた見開きの料理本」というプロンプトに従って AI が生成した画像。]

基本的に、プロンプトテンプレートは再利用可能なプロンプトのことです。プロンプトテンプレートには、顧客や商品に関する特定の詳細のプレースホルダーが設定されています。このプレースホルダーに実際の適切なデータが入力されると、プロンプトテンプレートが真の意味でパーソナライズされたプロンプトになります。要素や指示はほとんど同じですが、ビジネスや対象オーディエンスに合わせて出力がカスタマイズされます。

プロンプトテンプレートがあれば、チームがデータに基づく一貫した出力を大きな規模で生成できます。プロンプトテンプレートを使用するとボイスパーソナライズの両方が統一されるため、特に B2C コミュニケーションに適しています。また、各人が個々のプロンプトを繰り返し作成する必要がなくなるため、チームがタスクの遂行にその時間を充てることができます。プロンプトテンプレートを一度作成すれば、オーディエンスごとにコンテンツをパーソナライズして、無数のバージョンを生成できます。

では、先ほどのプロンプトをプロンプトテンプレートに変えてみましょう。

あなたは世界的に有名な {role} で、あなたのブログも人気が高く、世界各地に数百万人の読者がいます。読者はブログから {topic} について学ぶことを楽しみにしています。現在、最新のブログ投稿を書いています。主な読者は {target audiences} です。読者の注目を集め、{topic} を学ぶことへの関心をかき立てたいと考えています。

あなたは与えられた指示に従う必要があります。データや根拠のない内容に言及したり、そうした回答を生成したりしてはなりません。

指示:

{subtopic} について説明する記事を作成します。{subjectA} に関する包括的な分析も示します。{subjectB} の難点や課題について検討します。{description} である {product} を試してみるよう促します。

ブログは英語で記述します。中学 2 年生程度の読解力を想定し、文章からイメージが湧くような形容詞を活用する必要があります。簡潔かつ明快な能動態の文にします。つなぎ言葉、俗語、冗長な言い回しは避けてください。ブログは 600 語以内でなければなりません。

では、ブログ投稿を記述してください。

メモ

ここでおさらいしておきましょう。指示は、チームが生成 AI アプリケーションの入力項目に指定するものです。この指示は、設定、制限、実際のデータなどの他の要素を含むプロンプトテンプレートに追加されます。このプロンプトテンプレートから、LLM が出力の生成に用いるプロンプトが作成されます。

Salesforce 流プロンプト

プロンプトのパーソナライズされたデータはどこから取り込まれるのでしょうか? 汎用的なメッセージを変換して、あなたのビジネスを的確に表し、それぞれの顧客とつながるようにするにはどうすればよいのでしょうか?

メモ

このモジュールでは、Salesforce 製品の将来的な機能もいくつか取り上げます。ここに記載されている未リリースのサービスや機能は現時点では利用できず、リリースが遅延または中止になる可能性もあります。お客様は、現在利用可能な機能に基づいて購入をご決定ください。

ここで肝要なのは、LLM が実際の Salesforce データを活用できるようにすることです。プロンプトテンプレートを作成したら、CRM データに接続して、出力のターゲティングとパーソナライズを行います。結局のところ、LLM の有用性はそのデータに左右されるため、LLM が、実在するデータの中で一番関連性が高いもの、つまりあなた自身のデータを使用できるようにします。

このデータを取り込む 1 つの方法が差し込み項目ですが、この点は次の単元で詳述します。差し込み項目を使用して、プロンプトテンプレートをセールスレコードやサービスレコードなどにある Salesforce レコード項目に結び付けます。プロンプトを LLM に送信するときに、差し込み項目は特定のビジネスコンテキストや顧客データに置き換えられます。

ただし、差し込み項目は初歩的な手段にすぎません。Salesforce プロンプトデザイナーであるあなたが Flow Builder を使用すれば、レコード項目を結び付ける以上の動的なプロンプトのフラグメントを作成できます。フローではプロンプトに複雑なロジックを追加できるため、まさに必要なデータのみを取り込むことが可能です。たとえば、「Flow Builder の基本」モジュールのようなフローを使用して、ディシジョンツリーの出力に基づいてデータを追加することができます。

素晴らしいと思いませんか? 次の単元では、Salesforce のお客様が CRM データと指示を組み合わせて、優れたプロンプトテンプレートを作成する方法を見ていきます。

Salesforce ヘルプで Trailhead のフィードバックを共有してください。

Trailhead についての感想をお聞かせください。[Salesforce ヘルプ] サイトから新しいフィードバックフォームにいつでもアクセスできるようになりました。

詳細はこちら フィードバックの共有に進む