ルールに条件とアクションを追加する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ルール内での条件の使用について説明する。
- 対象取引にアクションを作成する方法を説明する。
条件を使用して取引を絞り込む
条件は、取引がアクションの対象であるかどうかを決定するのに役立ちます。条件または条件グループを作成できます。条件グループとは、デフォルトパスと一緒に定義された一連の条件です。条件には、子アクションや子条件を含めることができます。各条件に検索条件を定義して、取引記録の対象資格を評価します。取引記録が検索条件に一致する場合、子条件で取引記録がさらに評価されるか、子アクションがトリガーされます。
取引記録、メンバー、または関連情報 (取引記録に関連付けられた商品、メンバーに関連付けられた取引先責任者など) の条件を作成します。条件では、別のオブジェクトの関連項目からのオブジェクトを検索することもできます。次に例を示します。Cloud Kicks は、異業種のブランド (パートナー) とコラボレーションして、さまざまな商品とサービスをメンバーに提供しています。このようなパートナーシップは、新たなビジネスを導入してメンバーエンゲージメントを高めるのに役立ちます。Mary は、特定のパートナーに関連する取引を絞り込みます。条件内で、パートナーに関連する取引を絞り込むリソースを使用します。そうすると、そのリソースによって取引記録レコードからパートナー名が検索されます。
Mary のケースに戻り、獲得プロセスに追加された 2 つのルールの条件を把握しましょう。
基本ポイントをクレジット処理するルールの条件
1 つ目のルールには、メンバーランクに関連する 2 つの条件があります。
- プラチナランクのメンバーには 2 倍のポイントをクレジット処理する。
- ゴールドランクとシルバーランクのメンバーには取引金額に等しいポイントをクレジット処理する。
Mary は、2 つの条件を含む条件グループを作成しました。1 つ目の条件ではゴールドランクとシルバーランクのメンバーを絞り込み、2 つ目の条件ではプラチナランクのメンバーを絞り込みます。条件では、メンバーパラメーターを使用してメンバーオブジェクトからメンバーランクについての情報を取得します。
プロモーションのバウチャーを発行するルールの条件
2 つ目のルールには、購入がプロモーションの一部であるかどうかを確認する条件を追加する必要があります。ただし、この作業は必要ありません。組み込みのロジックにより、プロモーションに関連付けられたルールの取引が絞り込まれ、プロモーションの対象資格基準に一致する取引のみが処理されます。
条件の概要を次に示します。
ルール | 条件グループ |
---|---|
基本ポイントのクレジット処理 |
ゴールドランクとシルバーランクを確認する プラチナランクを確認する |
プロモーションのバウチャーの発行 |
なし |
次は、対象取引の場合にトリガーされるアクションを見てみましょう。
対象取引にアクションを実行する
アクションを使用して、メンバー情報の取得、メンバーレコードの更新、システム管理者によって作成されたフローと決定表の実行などを行えます。アクションは、条件の子ステップとして追加するか、条件から独立させることができます。以下に、ロイヤルティ管理で使用できるアクションをいくつか紹介します。
アクション | 説明 |
---|---|
パラメーター値を割り当て |
値を 1 つ以上のパラメーターに割り当てます。ルールで複数回使用して、異なる値をパラメーターに割り当てることができます。 |
ポイントをクレジット処理およびデビット処理 |
処理される取引記録に関連付けられたメンバーのポイントをクレジット処理またはデビット処理します。 |
メンバーランクを取得 |
処理される取引記録に関連付けられたメンバーの現在のランクの名前を取得します。 |
バウチャーを発行 |
取引記録に関連付けられたメンバーに、事前定義されたバウチャーを発行します。 |
メンバーのポイント残高を取得 |
処理される取引記録に関連付けられたメンバーの最新のポイント残高とエスクローポイント残高を取得します。 |
決定表からの出力を取得 |
ロイヤルティプロセスの決定表を実行します。 |
フローを実行 |
[ロイヤルティ管理フロー] 種別のフローを実行します。 |
メンバー属性の現在の値を更新 |
エンゲージメント属性のメンバーの進行状況を更新します。 |
メンバーの属性値を取得 |
エンゲージメント属性の現在の期間を表すロイヤルティプログラムメンバー属性値レコードの詳細を取得します。 |
バッジをメンバーに割り当て |
関連するロイヤルティプログラムプロセスルールが実行されているメンバーにバッジを割り当てます。 |
メンバーバッジの割り当てを確認 |
ルールの関連するロイヤルティプログラムプロセスが実行されているメンバーにバッジが割り当てられているかどうかを確認します。バッジが複数回割り当てられないように、メンバーにすでにバッジが割り当てられているかどうかを確認します。 |
レコードを作成または更新 |
ロイヤルティ管理アプリケーションのレコードを自動的に作成または更新します。 |
メンバープロモーションを取得 |
メンバーのプロモーションのリストを取得します。 |
プログラムプロセスを実行 |
プライマリプロセス内のサブプロセスを実行します。 |
プロモーション設定では、必要なアクションが標準で使用可能であるため、Mary は簡単に作業を行えます。1 つ目のルールには「ポイントをクレジット処理」アクションを使用し、2 つ目のルールには「バウチャーを発行」アクションを使用します。
ロイヤルティ管理ユーザーの間でプロモーション設定が好まれている理由の 1 つは、ゼロコードまたはローコードでインテグレーションを行えるからです。初心者ユーザーであっても、コードを使用せずにロイヤルティ管理 UI 内で簡単にロイヤルティプロセスを作成できます。
ロイヤルティ管理のプロモーション設定機能をわかりやすくまとめた次の動画をご覧ください。
次の単元では、受信取引記録の処理に使用される各方法について学び、プロセスの動作をテストします。