プロジェクトチャンネル構造の設計
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 一貫性のあるチャンネル命名、プレフィックス、キーワードを使用するプロジェクトチャンネル構造を設計する。
- ワークフロービルダーを使用して一般的なプロジェクトプロセスを自動化する。
Trailcast
この単元の音声録音をお聞きになりたい場合は、下記のプレーヤーを使用してください。この録音を聞き終わったら、必ずこの単元に戻り、リソースを確認してテストを完了してください。
Slack でプロジェクトを管理する
プロジェクトは、その長さ、関係者、複雑さ、業界、影響などに応じて、形や規模がさまざまに異なります。イベントを計画している場合でも、製品を発売する場合でも、問題を解決しようとしている場合でも、そこに辿り着くためには重要なマイルストーンやステップを達成する必要があります。
結果を得るために他の人と一緒に仕事をする必要がある場合、Slack でプロジェクトを管理することで誰もがメリットを得ることができます。
このモジュールでは、プロジェクトチャンネル構造を効果的に設計する方法を説明し、Slack の機能やアプリ、生産的に作業を進めるためのベストプラクティスを紹介します。
プロジェクトチャンネル構造を設計する
さまざまな人やチームによって独自の目標やプロジェクト管理スタイル、システムを使用している場合でも、誰もが同様に依存しているのは「コラボレーション」という基盤です。Slack を使用すると、適切な人、情報、ツールを集めて仕事を進めることができます。
目標やニーズに関係なく、Slack でプロジェクトを開始するときに最初にすべきことは、プロジェクトチャンネル構造の設計です。
チャンネル構造は、作成するチャンネルの数とチャンネル名の付け方を決めるのに役立ちます。まずはじめに、遂行する必要がある作業、関係者またはその仕事について把握する必要がある人を検討します。それを考慮した上で、チームが操作しやすい直感的で整理されたプロジェクトチャンネル構造を設計します。
一貫性のあるチャンネル名、プレフィックス、キーワードを使用する
一貫性はプロジェクトチャンネルを整理するのに役立ちます。次に例を示します。
#proj-プロジェクト名-プロジェクトキーワード | |
---|---|
#proj-waterworks- | |
#proj-waterworks-資金集め | #proj-waterworks-web サイト |
#proj-waterworks-資金集め-法務 | #proj-waterworks-web サイト-設計 |
#proj-waterworks-資金集め-マーケティング | #proj-waterworks-web サイト-エンジニアリング |
プロジェクトチャンネル構造により Slack で必要な情報やメンバーを探しやすくなり、そのチャンネルでどのようなことに取り組んでいるかがすぐにわかります。これは、新しいチームメンバーや通常の作業範囲外の情報を見つける必要がある人にとって特に便利です。
外部チャンネルを明確に示す
Slack コネクトを使用して外部オーガナイゼーションと連携している場合は、チャンネル名のプレフィックスを使用して外部と共有しているチャンネルを示すことで、情報を整理し、安心感を高めることができます。
たとえば、チャンネルが外部パートナーと共有されているかどうかをすばやく知るために、次のようなチャンネル命名規則を使用できます。
#ext-プロジェクト名-パートナー名 |
---|
#ext-waterworks-bigcorp |
徐々に適応する
プロジェクトチャンネル構造は、Slack でプロジェクトやプログラムの基盤を構築するのに役立ちます。プロジェクト開始時に広範なチャンネルを作成しておき、メンバーの仕事を邪魔することなく、徐々により具体的なチャンネルを追加していくことができます。
たとえば、後々、特定のイベント、場所、時間専用のチャンネルを追加することもできます。
#proj-プロジェクト名-プロジェクトキーワード | |
---|---|
#proj-waterworks-カンファレンス- | |
#proj-waterworks-カンファレンス-nationalgeo-ラスベガス-2022 | #proj-waterworks-カンファレンス-conservationheroes-マイアミ-2023 |
成功に向けてチャンネルを設定する
プロジェクトに適したチャンネル構造ができたら、メンバーが簡単に参加できるようにチャンネルを設定します。
各チャンネルの目的に関する期待やコラボレーション方法についてのガイドラインを設定し、重要なアイテムへのアクセス先を説明します。
この情報は、チャンネル名、説明、トピック、歓迎ポスト、ピン留めしたメッセージなど、さまざまな場所で共有できます。次に便利なガイドを示します。
チャンネル名
| 指定したプロジェクトチャンネル構造に合わせ、プロジェクトチャンネル名は、誰もがチャンネルの目的をすばやく理解できるように読みやすい名前にします。 |
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チャンネル詳細
| メンバーにプロジェクトを紹介するカスタムチャンネルトピックと説明を作成します。 |
歓迎ポスト
| メンバーにチャンネルでの仕事の進め方を知らせる歓迎ポストを作成します。 |
ピン留めしたメッセージ
| チャンネル内の重要なメッセージやアイテムをピン留めし、メンバーにもチャンネルの歓迎メッセージなどをピン留めするように勧めます。 |
チャンネルに関するヒント
- 可視性と透明性を促進するために、オーガナイゼーション内で社内用チャンネルを公開します。そうすると、他のチームや部門が、すでに行われている作業を見つけたり、調べたりできるため、最初から始める必要がなくなります。
- 手動で複数の個人をチャンネルに追加する代わりに、Slack でユーザーグループを作成し、グループをすばやくチャンネルに追加します。
ワークフロービルダーでプロセスを効率化する
プロジェクトを調整するには、適切な情報を適切な人にリアルタイムで提供する必要があります。それでも、チームメンバーへの依頼、最新情報の要求、コンテキストの提供などがすぐに行われることはほとんどなく、進行を完全に止めてしまうことも少なくありません。
Slack のワークフロービルダーを使用すると、定型的なプロセスの構築にかかる時間と労力を節約できます。ワークフロービルダーは、カスタムワークフローの自動化と作成に役立つノーコードビジュアルツールです。
ワークフローは、必要に応じてシンプルにも複雑にもでき、チームが使用する他のアプリやサービスに接続することもできます。ワークフロービルダーを使用して、週 1 回のチームスタンドアップ、新しいチームメンバーのオンボーディング、最新情報の共有、その他のタスクを自動化します。
ワークフロービルダーを使用して一般的なプロジェクトプロセスを自動化することを検討してください。次の動画で、オンボーディングとコラボレーションを促進する一般的なワークフローをご覧ください。
コラボレーションを開始する
チャンネル構造とメンバーの基本ルールを設定しました。次の単元では、日常のコミュニケーションに関するベストプラクティスを確認してみましょう。
リソース
- Slack ヘルプセンター: チャンネル名のガイドラインを作成する
- Slack Certified: Slack コネクトを使用して他のオーガナイゼーションと連携する
- Trailhead: Slack コネクト
- Slack ヘルプセンター: メッセージと関連ページのリンクをピン留めする
- Slack ヘルプセンター: ユーザーグループを作成する
- Slack ヘルプセンター: ワークフロービルダーガイド
- Slack スキル: Automate business processes with Workflow Builder (ワークフロービルダーを使用してビジネスプロセスを自動化する)
- Trailhead: Slack ワークフロービルダー