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プログラムと商品を設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 製造プログラムテンプレートとその項目を作成する。
  • 製造プログラムを作成する。
  • Forecast Set Use (販売予測セットの使用) レコードを作成する。
  • CSV ファイルをインポートする。
  • 商品関連資材レコードを作成する。

プログラムテンプレートとテンプレート項目

Susan は、プログラム、バリエーション、コンポーネントの 3 つの項目からなるプログラムテンプレートを作成する必要があります。たとえば、プログラムベースのビジネスをより詳細なレベルで追跡し、車のカラーバリエーションごとに個別の販売予測セットを作成するとします。あるいは、コンポーネントやサブコンポーネントを別々の販売予測セットで追跡するとします。このような場合、プログラムの販売予測レベルに対応した項目を定義したテンプレートを作成できます。

Susan は「Car Programs for 2022 (2022 年の自動車プログラム)」という製造プログラムのテンプレートを作成して有効化します。そして、テンプレートに 3 つのセクションを作成します。

名前 変換種別 表示順序 変換のベース

Program Specifications (プログラム仕様)

ForecastSet Relation (ForecastSet リレーション)

1

Xela PowerUp Program Set (Xela PowerUp プログラムセット)

Variant Specifications (バリエーション仕様)

2

Xela PowerUp Variants Set (Xela PowerUp バリエーションセット)

Component Specifications (コンポーネント仕様)

3

Xela PowerUp Components Set (Xela PowerUp コンポーネントセット)

3 つのセクションがあるプログラムテンプレート。

Jackie とエンジニアリングマネージャーが協力して、Xela PowerUp プログラムの基礎を定義する様子を見てみましょう。

プログラムを作成する

Jackie は、用意されたテンプレートを利用して、Xela との今後のビジネスを計画するための最初の製造プログラムを作成します。プログラムの設定は次のとおりです。

  • Name (名前): Xela PowerUp
  • Account (取引先): Xela Automotive
  • Manufacturing Program Template (製造プログラムテンプレート): Car Programs for 2022
  • Status (状況): 有効
  • Related Manufacturing Program (関連製造プログラム): 空白のままにします。
  • 開始日: 2022 年 5 月 1 日
  • 終了日: 2022 年 12 月 31 日

Xela PowerUp プログラムレコードの [Details (詳細)] タブ。

製造プロラムレコードは有効で、Jackie が [Import CSV (CSV をインポート)] をクリックすれば、IHS Markit から収集したプログラム販売予測をアップロードできます。ただし、CSV をインポートする前に、Forecast Set Use (販売予測セットの使用) レコードを作成する必要があります。

Forecast Set Use (販売予測セットの使用) レコードの作成

Susan は、販売予測セットで販売予測セット項目の対応付けを定義した際に、Forecast Set (販売予測セット) 項目を Advanced Account Forecast Set Use ID (高度な取引先販売予測セットの使用 ID) に対応付けました。これはどういう意味なのでしょうか。販売予測セットとは、販売予測の設定方法と表示方法を決定するテンプレートのようなものです。そして、販売予測セットを使用する取引先や製造プログラムは、Forecast Set Use (販売予測セットの使用) レコードで指定します。 

Jackie は、2 つの異なる販売予測セットの設定を使用して販売予測を作成するため、プログラム用とバリエーション用に合計 2 つの Forecast Set Use (販売予測セットの使用) レコードを作成する必要がありますコンポーネント用の Forecast Set Use (販売予測セットの使用) レコードを作成する必要はありません。データ処理エンジンがコンポーネントの販売予測を生成すると、Forecast Set Use (販売予測セットの使用) レコードが自動的に作成されます。 

Jackie がプログラム用の Forecast Set Use (販売予測セットの使用) レコード販売予測セットを作成する際に使用する値は次のとおりです。

  • Name (名前): Xela Program
  • Forecast Context (販売予測コンテキスト): Manufacturing Program: Xela PowerUp (製造プログラム: Xela PowerUp)
  • Advanced Account Forecast Set (高度な取引先販売予測セット): Xela PowerUp Program Set (Xela PowerUp プログラムセット)
  • Status (状況): 有効

バリエーション用の Forecast Set Use (販売予測セットの使用) レコードは次の値で作成します。

  • Name (名前): Xela Variant
  • Forecast Context (販売予測コンテキスト): Manufacturing Program: Xela PowerUp (製造プログラム: Xela PowerUp)
  • Advanced Account Forecast Set (高度な取引先販売予測セット): Xela PowerUp Variants Set (Xela PowerUp バリエーションセット)
  • Status (状況): 有効

製造プログラムの Advanced Account Forecast Fact Set Use (高度な取引先販売予測結果セットの使用) レコード。

これで Jackie は、CSV ファイルをインポートできるようになりました。 

CSV ファイルでのデータのインポート

通常、Jackie が受け取るデータには、地域、国、生産単位など、さまざまなレベルでの販売予測数量が含まれています。そのため、このデータを販売予測セットで定義したディメンションと基準に合わせてクリーンアップする必要があります。 

Jackie は、プログラムの販売予測データが入ったファイルと、2 つのバリエーションの販売予測データが入ったファイルの 2 つを用意します。 

CSV ファイルを使用してプログラム販売予測をインポートする際には、製造プログラム販売予測結果オブジェクトを対象オブジェクトとします。Jackie は、製造プログラム販売予測結果オブジェクトの項目に直接対応する以下の列が、製造プログラムの CSV ファイルに存在することを確認します。

  • Name
  • AdvAcctForecastSetUse.Name
  • Status
  • ProductionModel.Name
  • ProductionLocation.Name
  • PeriodId
  • ProgramQuantity
  • ExpectedRevenuePerUnit
  • MarketSharePercent
  • ForecastedRevenue
  • ForecastedQuantity
  • ExternalReferenceNumber

また、製造プログラムバリエーション用の CSV ファイルにこれらの列が含まれていることを確認します。さらに、バリエーションを特定するための Product.Name 列を追加します。これらの列は、製造プログラムバリエーション販売予測結果オブジェクトの項目と直接対応しています。

CSV ファイルをインポートする方法については、「.CSV ファイルからのデータのインポート」を参照してください。

Target Object (対象オブジェクト) として Manufacturing Program Variant Forecast Fact (製造プログラムバリエーション販売予測結果) が表示されている [Import CSV File (CSV ファイルをインポート)] 画面。

メモ
販売予測を更新する場合は、[Add and Update Records (レコードを追加して更新)] を選択します。組織の対象オブジェクトに同じ ExternalReferenceNumber を持つレコードが存在する場合は、CSV ファイルの値でレコードが更新されます。そうでない場合は、対象オブジェクトに新しいレコードが挿入されます。

Jackie は、アプリケーションランチャーから [Received Documents (受信ドキュメント)] に移動して、アップロードしたファイルを探します。Processing Status (処理状況) が Processed (処理済み) に変わったら、Xela PowerUp プログラムのレコードページを更新します。 

これで完了です。Susan が販売予測セットで設定したとおりに、プログラム販売予測データが表示されます。また、販売予測グリッドヘッダーの [Forecast (販売予測)] 選択リストを使用して、プログラムとバリエーションの販売予測を切り替えることができます。

顧客商品とサプライヤー商品の追加

プログラムを設定したら、次は顧客とサプライヤーの商品情報を追加して、それらをリンクする必要があります。Jackie は、Rayler Motors が Xela XZ と Xela XZ Plus に供給できる部品をエンジニアリングマネージャーに確認します。エンジニアリングマネージャーは、Xela PowerUp のバリエーションごとに、2 つの商品レコードを作成します。これらのレコードは、OEM が製造する顧客商品を示しています。

  • Xela PowerUp XZ
  • Xela PowerUp XZ Plus

車種 PowerUp XZ の商品レコード。

次に、4 つのサプライヤー商品を作成します。Rayler Motors は、Xela PowerUp の 2 つのバリエーションに以下のコンポーネントの供給を計画しています。

  • Front Suspension (フロントサスペンション)
  • Rear Suspension (リアサスペンション)
  • Gear Box 2100 (ギアボックス 2100)
  • Brakes (ブレーキ)

Brakes (ブレーキ) コンポーネントの商品レコード。

サプライヤー商品と顧客商品は、商品関連資材レコードでリンクされます。各バリエーションには、特定の数量のコンポーネントが必要です。また、各コンポーネントの生産に必要なリードタイムを指定することで、指定した期間の販売予測数量の計算に使用できます。通常、ギアボックスはブレーキよりも製造に時間がかかります。

エンジニアリングマネージャーは、商品関連資材レコードを次のように定義します。

  • Name (名前): Xela XZ Brakes
  • Manufacturing Program (製造プログラム): Xela PowerUp
  • Product (商品): Xela PowerUp XZ
  • Product Component (商品コンポーネント): Brakes (ブレーキ)
  • Quantity Per Product Unit (商品単位あたりの数量): 1
  • Minimum Eligible Quantity (最小対象数量): 1
  • Lead Time (リードタイム): 10 (か月)
  • Lead Time Unit of Measure (リードタイム測定単位): Months (月)

顧客商品とサプライヤー商品の作成、および商品関連資材との対応付けについての詳細は、「顧客商品とサプライヤー商品間のリレーションの作成」を参照してください。

PowerUp XZ 商品と Brakes (ブレーキ) コンポーネントを関連付ける商品関連資材レコード。

また、エンジニアリングマネージャーは、この商品とコンポーネントのリレーションの有効な開始日と終了日を指定することもできます。これらの日付に基づいて、コンポーネントの販売予測が作成されます。コンポーネントの販売予測数量の値がコンポーネントの最小対象数量を下回る場合、販売予測数量の値が自動的に最小対象数量に更新されます。

ここまでの進捗に Jackie はとても満足しています。今度は Susan の番です。Susan は、Generate Component Forecast (コンポーネント販売予測の生成) という DPE 定義を実行して、コンポーネント販売予測を生成する必要があります。

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