Skip to main content

商品ルールの基本

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 4 種類の商品ルールが正確な見積にどのようにつながるかを説明する。
  • 商品ルールに関連するオブジェクトを特定し、それらがどのようにビジネスロジックに寄与するかを説明する。
  • CPQ が有効になっている特別な Developer Edition 組織にサインアップする。
メモ

メモ

日本語で受講されている方へ
このバッジの Trailhead ハンズオン Challenge は英語で受講していただく必要があります。英語の意味についてはかっこ内の翻訳をご参照ください。Trailhead Playground では (1) [Locale (地域)] を [United States (米国)] に、[Language (言語)] を [English (英語)] に切り替えて、(2) 英語の値のみをコピーして貼り付けてください。こちらの指示に従ってください。

翻訳版の Trailhead を活用する方法については、自分の言語の Trailhead バッジをご覧ください。

商品ルールで注文に沿った見積を作成する

楽しみにしていた商品が届いたので使おうと思ったら、使うためには他の部品も必要で、その部品を買っていなかったので使えなかった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。たとえば、デジタルカメラを買っても、メモリカードを買い忘れたら使うことができません。

このような失敗は企業間の取引でも起こりうるのです。営業担当も人間ですから、見積を作成する際に必要な商品を入れ忘れることがあります。更に悪いことに、互換性のない商品を入れてしまうこともあります。誤った見積からは誤った注文しか生まれません。そして、顧客をいらだたせるだけでなく、関係者全員が時間とエネルギーを無駄にしてしまいます。

Salesforce CPQ とその商品ルールは、営業担当が最初から適切な商品を見積に含めることができるように設計されています。商品ルールとは、営業担当が複雑な商品やサービスの組み合わせを選ぶ際に、道を外れないように守ってくれるガードレールのようなものだと考えてください。システム管理者が商品ルールの作成にわずかな労力をかけるだけで、会社の時間とコストを大幅に節約でき、顧客を満足させることができるのです。

多くの場合、商品ルールはバンドルに適用されます。このモジュールでは、バンドルを構成するオプションや機能などについて学習します。そのため、先に「Salesforce CPQ の設定可能なバンドル」のバッジを獲得しておくことをお勧めします。

あらゆる状況に適した商品ルール

商品ルールには 4 つの種類があります。それぞれの種類と、それぞれがどのように営業担当を支援できるかを見てみましょう。

種類 目的
アラートルール
潜在的な問題に関するメッセージを表示しますが、営業担当は無視することもできます。
販売担当が見積に特定の製品を追加したら、アップセル商談のリマインダーを表示します。
入力規則
設定や見積もりを保存する前に修正する必要がある問題についてのメッセージを表示します。
追加しようとしているプリンター用ではないトナーを選択したことを伝え、不正な設定を保存できないようにします。
選択ルール
バンドル設定中に商品を自動的に追加または削除したり、非表示にしたりします。また、見積に商品を自動的に追加します。
取引先の業種に基づいて、バンドル内の互換性のあるオプションのチェックボックスを自動的にオンにして、互換性のないオプションのチェックボックスを自動的にオフにして非表示にします。
条件ルール
動的選択オプションを使用する機能で、特定の商品のみを表示します。
製品コードに「cable」の文字列が含まれる商品のみをアクセサリ商品の選択ページに表示します。

通常、CPQ システム管理者は商品ルール名を省略して呼びます。たとえば、入力規則商品ルールなら単に「入力規則」と呼びます。その呼び方でも問題ありません。単にそれが商品ルールであり、Salesforce ではどの種類の商品ルールでも同じタブで作成できるということだけを覚えておいてください。

商品ルールはチーム作業

通常、CPQ の管理では複数のオブジェクトにまたがる何らかのレコードを作成または更新する必要があります。これは商品ルールでも同じです。「正しい見積」では、商品ルールに関連する書くオブジェクトがそれぞれ特定の役割を担っています。では、それぞれの役割を見ていきましょう。

商品ルール

商品ルールという言葉には 2 つの意味があります。まず、営業担当が適切な商品を見積に含めるためのビジネスロジックの概念という意味です。そして、商品ルールという名前が付けられた実際のオブジェクトという意味です。

商品ルールのレコードは、ルールの働きに関するいくつかの詳細も定義しますが、主な機能は、ルールに関連する他のオブジェクトのレコードのコンテナ、つまりそれらのレコードとの接点です。商品ルールのレコードは、他の 4 つのオブジェクトから参照されます。技術的に言えば、商品ルールは関連レコードがなくても機能しますが、それでは大したことはできません。商品ルールを最大限に活用するには、次に示す他の関連オブジェクトを少なくとも 1 つは含める必要があります。

商品ルールに関連するオブジェクトの関係を示した図

エラー条件

簡単に言えば、エラー条件はルールがトリガーされるタイミングを制御します。適切なエラー条件を設定することで、ルールは必要なときにだけ実行されるようになります。

アクション

アクションは、CPQ によるバンドルの設定方法を変更するための指示を格納したレコードです。主に選択ルールで使用されますが、条件ルールでもちょっとした役割を果たします。

ルックアップクエリ

それぞれがわずかに違うだけの多くの商品ルールを使用する場合があります。このようなシナリオでは、データセットを参照して動作を決定するような商品ルールを 1 つだけ作成できます。ルックアップクエリは、データセットが格納されたオブジェクトに商品ルールを結び付けます。

設定ルール

設定ルールは、商品ルールがどの設定可能なバンドルに適用するかを CPQ に指示します。同じ商品ルールを複数のバンドルに適用する必要がある場合は、設定ルールレコードを必要なだけ作成するだけで済みます。

他の寄与オブジェクト

商品ルールに関連する 4 つの主なオブジェクト以外にも、多くの状況で商品ルールの動作に寄与するオブジェクトがいくつかあります。

サマリー変数や設定属性といった商品ルールオブジェクトの関係を示した図

設定属性

設定属性は、販売担当が商品の設定中に定義できる項目として表示されます。

商品設定ページに表示された設定属性

設定属性は商品ルールには直接関係しませんが、エラー条件の一部として使用されることが多く、ルックアップクエリの一部として使用されることもあります。

サマリー変数

サマリー変数は、製品ルールで使用されることがある CPQ 特有のツールの 1 つであり、多くの CPQ 関連レコードの値を合計するという単純なタスクのみを行います。積み上げ集計項目と似ていますが、CPQ 特有の利点があります。サマリー変数はエラー条件でよく使用され、アクションで使用されることもあります。

さて、商品ルールに寄与する可能性があるオブジェクトについて説明しました。商品ルールによっては、いくつかのオブジェクトだけを使用することも、すべてのオブジェクトを使用することもあります。このモジュールが終わるまでには、あらゆる要素を使用したルールの作成を経験することになるでしょう。

Salesforce CPQ を搭載した Developer Edition 組織にサインアップする

このモジュールを受講するためには、Salesforce CPQ とサンプルデータを搭載した特別な Developer Edition 組織が必要です。このモジュールの Challenge に取り組めるように、ここで無料の Developer Edition を入手して Trailhead に接続します。この Developer Edition は、このバッジの Challenge 用に設計されているため、他のバッジでは機能しないことがあります。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。

  1. Salesforce CPQ を搭載した無料の Developer Edition 組織にサインアップします。
  2. フォームに入力します。
    1. [Email (メール)] に、有効なメールアドレスを入力します。
    2. [Username (ユーザー名)] に、メールアドレス形式の一意のユーザー名 (例: yourname@cpq4ever.com) を入力しますが、有効なメールアカウントである必要はありません。
  3. フォームに入力したら [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
  4. アクティベーションメールを受信したら (数分かかる場合があります)、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
  5. パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。ヒント: 後で簡単にアクセスできるように、自分のユーザー名、パスワード、ログイン URL をメモしておきます。
  6. Developer Edition にログインした状態になります。

新しい Developer Edition 組織を Trailhead に接続します。

  1. Trailhead アカウントにログインしていることを確認します。
  2. このページの最下部にある「Challenge」セクションで Playground 名をクリックし、[組織を接続] をクリックします。
  3. ログイン画面で、先ほど設定した Developer Edition のユーザー名とパスワードを入力します。
  4. [Allow Access? (アクセスを許可しますか?)] 画面で [Allow (許可)] をクリックします。
  5. [この組織をハンズオン Challenge 用に接続しますか?] 画面で [はい] をクリックします。保存します。Challenge ページにリダイレクトされたら、このバッジの獲得を目指して新しい Developer Edition を使用できます。

Salesforce CPQ が有効になっている組織の準備ができたら、Salesforce CPQ で商品ルールを作成する方法の学習を開始できます。

リソース

無料で学習を続けましょう!
続けるにはアカウントにサインアップしてください。
サインアップすると次のような機能が利用できるようになります。
  • 各自のキャリア目標に合わせてパーソナライズされたおすすめが表示される
  • ハンズオン Challenge やテストでスキルを練習できる
  • 進捗状況を追跡して上司と共有できる
  • メンターやキャリアチャンスと繋がることができる