商品状況を設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 商品マスターデータの種別とその用途について説明する。
- 商品テンプレートの必要性を説明する。
- 商品状況を設定する。
商品マスターデータについて学ぶ
商品マスターデータは、エンタープライズリソースプランニング (ERP) システムからインポートされます。営業マネージャーは、販売可能な商品、商品グループ、部品表、広告資料の商品マスターデータを確認して次の情報を収集できます。
- 主な商品情報 (商品種別、ユニバーサル商品コード (UPC)、商品階層など)
- 商品状況
- 商品物流 (測定単位 (UoM)、商品のサイズ、重量、高さなど)
- 価格条件
商品管理は、Consumer Goods (CG) Cloud 拡張データモデルの一部です。Salesforce システム管理者は、商品の添付ファイルや競合他社の商品など、CG Cloud で追加の商品情報を管理できます。競合他社の商品は、通話中の商品調査に関連します。
システム管理者は、カテゴリ、サブカテゴリ、ブランドなど、商品グループの階層で商品を整理することもできます。これにより、メーカーは商品のポートフォリオの全体像を把握することが可能になります。
商品マスターデータには次の詳細が保存されます。
- 商品階層: 商品グループの階層 (カテゴリ、サブカテゴリ、ブランド、在庫保管単位 (SKU) など)
- 商品属性: 商品種別、パックサイズ、コンテナ種別、商品形状などの詳細
- 商品条件: 商品の価格設定条件
- 測定単位: 商品の物流単位
営業マネージャーは、CG Cloud で商品アプリケーションを使用して、次のことを実行できます。
- 商品 (新ブランド、競合他社の商品など) を作成する。
- 商品情報 (商品の添付ファイルなど) を管理および編集する。
- 商品の測定単位を追加する。
準備を整える
Gustavo De Luca は Alpine Group Nutrition and Beverage の営業マネージャーです。Northern Trail Outfitters (NTO) への Alpine 商品の販売を管理しています。NTO は、アメリカ西部地域で小売店、トレード組織、卸売業者からなる大規模チェーンを展開しています。
Gustavo は、NTO の商品情報 (商品階層レベルや測定単位など) を管理できる効果的なソリューションを求めています。そのソリューションを使用して、次のことを実行したいと思っています。
- 営業戦略を計画し、対象商品の収益を最適化する。
- 商品のプロモーションとキャンペーンを計画する。
- 注意が必要な商品に重点を置くようにフィールド営業担当者を導く。
設定するために、Gustavo は Alpine Group のシステム管理者である Fatima Daniels に連絡しました。Fatima は以前、CG Cloud の設定でサポートしてくれました。
Fatima は、CG Cloud で商品データを設定するというタスクを快く受けてくれました。考えを実行に移す前に、作業をやり遂げるために必要な項目について ToDo リストのドラフトを作成します。
このモジュールでは、Fatima が個々の Alpine 商品に商品状況、商品階層レベル、測定単位を設定する様子を見ていきます。
商品テンプレートについて知る
商品テンプレートは、商品を作成するためのブループリントです。商品の基本的な特徴が指定されます。CG Cloud では、有効な商品テンプレートから商品を作成します。商品テンプレートの割り当ては、関連するセールス組織に商品を対応付けるために必ず行う必要があります。また、商品テンプレートは高度なプロセス (高度な注文など) に商品を使用する場合に必須です。
Fatima は、「Alpine Energy Drinks (Alpine エナジードリンク)」という商品テンプレートを作成し、そのテンプレートを使用して Alpine Group の対応する商品と商品階層レベルを作成します。
商品状況を設定する
このモジュールでは、受講者が CG Cloud システム管理者で、商品マスターデータを設定する適切な権限を有していると想定しています。ただし、CG Cloud 管理者でなくても問題ありません。このまま読み進み、本番組織でシステム管理者がこれらの手順をどのように実行するのかを見てみましょう。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では CG Cloud を使用できません。
商品状況を正しく定義すると、高度な注文のビジネスプロセスを管理するのに役立ちます。CG Cloud では、次の商品状況を使用できます。
- Delivery (配送): 注文の受け付けプロセスに商品を含めます。
- Field (項目): 注文処理リストの商品概要に商品を表示します。
- KAM: 主要取引先マネージャーによって計画されたプロモーションに商品を含めます。
- New Item (新規項目): 新規項目の処理リストに新規項目アイコンと共に商品を表示します。
注文の受け付けプロセスが実行されるには、商品が有効状態かつ [Delivery (配送)] 状況または [Field (項目)] 状況である必要があります。[KAM] 状況または [New Item (新規項目)] 状況は省略可能です。
夏になり、Alpine は Alpine Mint Summer Cooler (Alpine ミントサマークーラー) という新しいエナジードリンクを売り出します。暑さを乗り切るのに最適なミント風味の爽やかな飲み物です。Alpine はこの飲み物がヒット商品になることを期待しており、NTO のすべての主要販路で発売する予定です。
Alpine Mint Summer Cooler (Alpine ミントサマークーラー) が NTO の店舗に届く前に、Fatima が最初に行う必要のある作業は組織で商品状況を設定することです。そのためには、「Alpine Energy Drinks (Alpine エナジードリンク)」商品テンプレートを使用して商品を作成する必要があります。その手順は次のとおりです。
- アプリケーションランチャーで、[Products (商品)] を見つけて選択します。
- [New (新規)] をクリックします。
- 商品または商品グループを作成するレコードタイプを選択します。Fatima は [Product (商品)] を選択します。
- [Next (次へ)] をクリックします。
- 商品の名前を入力します。Fatima は
Alpine Mint Summer Cooler
(Alpine ミントサマークーラー) と入力します。 - 商品テンプレートを選択します。Fatima は [Alpine Energy Drinks (Alpine エナジードリンク)] を選択します。
- 商品のカテゴリを選択します。Fatima は [Beverages (飲料)] を選択します。
- ERP システムからインポートされた CG 商品コードか商品の一意の識別子を入力します。Fatima は
0001
を入力します。 - 商品の状態を選択します。Fatima は [Active (有効)] を選択します。
- 商品レベルまたは階層を選択します。Fatima は [Product (商品)] を選択します。
- セールス組織で設定された言語で商品の説明を入力します。Fatima は、
Alpine Mint Summer Cooler Energy Drink
(Alpine ミントサマークーラーエナジードリンク) と入力します。 - 商品が [Delivery (配送)]、[Field (項目)]、[KAM]、[New Item (新規項目)] の商品状況になる開始日を入力します。すべての商品状況で、Fatima は
4/1/2022
を選択します。 - 商品が [Delivery (配送)]、[Field (項目)]、[KAM]、[New Item (新規項目)] の商品状況にある終了日を入力します。すべての商品状況で、Fatima は
4/30/2027
を選択します。 - 商品レコードの作成に必要な他の詳細を入力します。各項目に関連する情報を確認するには、「商品の作成」を参照してください。
- [Save (保存)] をクリックします。
Alpine Mint Summer Cooler (Alpine ミントサマークーラー) の商品状況を設定した Fatima は、商品階層の設定という次の重要な作業に移ります。次の単元で、その手順を見ていきます。