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商品デザイナーの概要を知る

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 商品設計者が直面する一般的な課題を説明する。
  • 商品デザイナーの目的と利点を説明する。
  • 小規模なものから大規模なものまで、商品デザイナーにおけるオファー作成ワークフローを簡潔に説明する。

よくある商品の課題

商品設計を担当する Devi Jacob はオフィスに到着すると、今日もコーヒーを手にラップトップを取り出して、自社で取り扱う豊富な商品とサービスのラインナップを管理するという重要な仕事に取りかかります。Devi の会社 Infiwave は、インターネットおよびモバイルサービスプロバイダーであり、顧客にインターネットサービス、モバイルデバイス、そしてハードウェアアクセサリを提供しています。Infiwave では、つい最近カタログが拡充され、サブスクリプションとオンデマンドのビデオサービスが加わりました。 

Devi が自分のデスクに座っていて、頭の中の Infiwave 商品のイメージが頭上に吹き出しで表示されている。

顧客が Infiwave の商品を利用できるようになるまでには、多くの作業が必要です。Devi は、複雑なビジネス要件や価格設定スキームに沿ってオファーをモデル化し、こうしたニーズが変化した場合には迅速に調整を行う必要があります。顧客に販売可能なコマーシャルプロダクトを適切なテクニカルプロダクトにマップする必要もあります。テクニカルプロダクトとは、注文処理に必要なバックエンドのサービスやリソースです。これまで Devi は、昔ながらのスプレッドシート、互いに連携していない複数のカタログシステム、そして手作業による価格計算を使って業務を行ってきました。 

でも、そんな日々ももう終わりです。Infiwave は最近、Industries CPQ (設定、価格、見積) と共有カタログを採用し、Devi は、ゼロから新たに簡潔明瞭なカタログを作成できるようになったからです。ゼロからカタログを作ると聞くと、途方もない作業のように思えるかもしれません。しかし、Devi は、商品の作成と管理のための主たるツールとして使用する商品デザイナーが、これまでのシステムとは比較にならないほど先進的なツールであることを理解しています。商品デザイナーを利用すれば、これまでよりもはるかに少ない手間と時間で商品を編成し、整理できます。 

Training Playground に登録する

このモジュールにハンズオン Challenge はありません。手順を試してみたい場合は、Industries CPQ とサンプルデータが搭載された特別なトレーニング組織が必要です。通常の Trailhead Playground や他のモジュールの組織には、必要な内容が揃っていません。次の手順に従って、無料で利用できるこのモジュールのトレーニング組織を取得してください。 

  1. Industries Training Playground for Communications, Media, and Energy (通信、メディア、エネルギー業界向け Industries Training Playground) に新規登録します。
  2. フォームに入力します。
  • 名と姓を入力します。
    • 有効なメールアドレスを入力します。
    • 会社名を入力します。
    • [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。

確認メールが届いたら (数分かかる場合があります)、メールに記載されている情報に従って Trailhead Playground にログインしてください。

実際に操作してみる場合は、「リソース」セクションに記載のプラクティスガイドをご確認ください。 

商品デザイナーとは?

商品デザイナーは、カタログ提供のあらゆる側面を管理するための頼れる共有カタログアプリケーションであり、CPQ、契約ライフサイクル管理、注文管理のすべてのシステムに共通で利用できます。商品デザイナーは、提供する商品やサービスをカスタマイズする多彩な機能と、商品とテクニカルプロダクトのシームレスな連携により、カタログ項目の拡充を促進します。直感的な各種ツールにより、コードをまったく記述することなく、基礎となるメタデータコンポーネントを迅速かつ簡単に定義でき、このコンポーネントを使用して商品テンプレートやオファーを作成できます。

商品デザイナーは、次の作業を行うための環境です。

  • 属性、選択リスト、オブジェクト種別などのビルディングブロックを作成する。
  • 作成済みのビルディングブロックを使って新商品を作成する。
  • 商品を整理してバンドル化し、商品間の関係を構築する。
  • 価格、プロモーション、割引を割り当て、販売可能なオファーを作成する。

商品デザイナーを使用することで、シンプルなものからきわめて複雑なものまで、会社の要件にしっかりとマッチする商品モデルを構築できます。商品デザイナーの [Products (商品)] タブには、すべての商品が一覧で表示されます。

商品デザイナーの [Products (商品)] タブ。

商品デザイナーは、クロスファンクショナルなメタデータを利用することで、商品のオファーをよりシンプルかつ迅速に作成できるようにします。つまり、商品の要素が作成できたら、それらを繰り返し利用して、カタログに追加する商品、リソース、サービスを構築できるということです。このモジュール形式のモデルにより、オファーの構成の柔軟性が高まり、より短時間で商品を作成できるため、商品を記録的短期間で市場に投入できます。

小さく始める

商品デザイナーにおけるオファーの作成は、自動車の組み立てのようなものだと考えてください。ほとんどの自動車メーカーは、車のモデルが違っても、できる限り多くの共通部品を使用することで、リソースとコストを削減しています。どのメーカーも、まずある車のすべての部品を 1 つずつ作り、その後、別のモデルで同じプロセスを繰り返そうとは考えないはずです。同じ部品が両方の車両に使われている場合ならなおさらです。 

そうではなく、自動車メーカーはまずブレーキ、クラッチ、ポンプなど、あらゆる小型部品から作り始めます。できあがった小型部品をトランスミッションなどのより大きな部品に組み立て、最終的に他のさまざまな組み立て部品と組み合わせて、自動車ができあがります。このアプローチにより、部品の交換やアップグレードが必要な場合により柔軟に対応できるだけでなく、車両の大規模な生産にかかる総時間数が短縮されます。 

Devi が商品デザイナーを使って構築するのは自動車ではありませんが、カタログ商品を作成する場合も要領は同じです。最も基本的なコンポーネントから始めて、徐々に複雑なコンポーネントへと進めます。つまり、まず属性や選択リストなどの基礎となるコンポーネントを作成し、それを使ってオブジェクト種別や商品を作成します。 

今後の展望

商品デザイナーを使用する目的と利点を理解した Devi は、早く実際にインターフェースを使って、どのコンポーネントがどこにあるのかを知りたくてたまらない様子です。引き続き Devi と一緒に進めましょう。 

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