体を動かす
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 座ったままでいることの健康面でのリスクを説明する。
- 日常に体の動きをより多く取り入れる。
- 身体活動を大切にする企業文化を築く。
デスクワークの危険性
身体活動のための時間を作るのが難しいと感じているなら、それはあなただけではありません。世界保健機関 (WHO) によると、4 人に 1 人の大人は活動が十分ではありません。それは、気にしていないからではありません。
実際、ハーバード公衆衛生大学院の職場と健康に関する調査では、職場でのストレスと座りっぱなしであることが健康面での最大の懸念であることが示されています。
就業日の大半を座って過ごしている場合や、まったく動かずに座ったままの時間が長すぎる場合 (ソファに座っている時間が長すぎたり、車の中に座っている時間が長すぎたりするなど) は、いくらエクササイズを行っても健康に害がある可能性があります。このように座ったままでいると、循環器疾患、2 型糖尿病、早期死亡のリスクが高くなる可能性があります。
体を動かすためのヒント
幸いにも、1 日の中で、短時間の運動を頻繁に行うことで、これらの健康リスクを低減することができます。重要なのは、運動の総量です。1 日の中で体をもっと動かすには、次のような方法があります。
- 1 時間に 1 回は身体を動かす。水をもう 1 杯取りに行くのにちょうどよいですね。そうすれば、1 日中、水分も十分に取ることができます。忘れないように、スマートフォンのアラームをセットしましょう。
- スタンディングデスク、トレッドミルデスク、サイクルデスクを試す。デスクで仕事をしている場合は、これらを使用することで仕事をしながら立って動くことができます。
- エレベーターの代わりに階段を使用する。歩数を稼ぎましょう!
- 昼休みや 1 対 1 のミーティングのときに歩く。
- 動きを追跡する。お気に入りのフィットネスデバイスやアプリケーション、またはシンプルに万歩計で動きを追跡することによって自分自身に責任を課しましょう。
- デスクでストレッチ休憩を取る。ストレッチによって、長時間座ったままでいることから来る痛みを軽減できます。「Camp B-Well Studio: デスクストレッチ」では、デスクで行える 10 分間の上半身と下半身のストレッチを紹介しています。
Camp B-Well Studio: デスクストレッチ
上半身のストレッチ
これらの上半身のストレッチはデスクの前で行うことができ、落ち着きと集中力を取り戻し、日常生活による凝りをほぐす効果があります。
下半身のストレッチ
これらの下半身のストレッチはデスクの前で行うことができ、凝りをほぐして、体を動かす効果があります。
体を動かす時間を作る
そして、就業前や終業後、週末、休日の生活に運動を取り入れるには、次のような方法があります。
実践すること |
楽しむこと |
発見すること |
---|---|---|
生活空間を掃除する |
犬を散歩させる |
空中ブランコのレッスンを受ける |
クローゼットを整理する |
自転車に乗る |
近所や住んでいる街を探索する |
自分のスペースを片付ける |
ダンスをする |
ジェスチャーゲームや宝探しなどのゲームナイトを開催する |
庭の草取りをする |
森でハイキングする |
新しいフィットネスクラスを試す |
皿を洗う |
町内のスポーツチームに参加する |
果物狩りに出かける |
運動を大切にする企業文化を築く
Salesforce エコシステム内の企業でも、職場でのストレスが増えています。健康への悪影響は、運動不足によってさらに大きくなり、従業員の健康とウェルビーイングがリスクにさらされます。そのため、身体活動を促進し、運動の重要性について従業員を教育することが非常に重要です。
チームの成功に向けた体制を整えましょう。
- 運動のメリットを伝えるブログ、動画、このモジュールなどを投稿して、事実を共有する。従業員との会話を開始し、Chatter などのコラボレーションプラットフォームで各自がヒントを共有するよう奨励します。
- 会社全体の目標を作成したり、チャリティウォークイベントを開催したりする。Light the Night など、グループウォークを支援する多くの組織があり、多くの人が参加しています。
- 職場で従業員向けの週に 1 回のウォーキンググループを開始して、体を動かし屋外で時間を過ごす手本を示す。または、自分のチームで 1 対 1 のウォーキングを始めます。
- 身体活動のための時間を作ることを従業員に許可する。チームと話し合ったうえで、相手への期待を明確にし、必要なときに運動のための休憩を取ってよいことを伝えます。
まとめ
私たちはペースが速い世界に住んでいて、座ったままのライフスタイルによるリスクが高まっています。ストレスと運動不足による悪影響は、精神的・肉体的なウェルビーイングを脅かします。幸いにも、体を動かすことによってそれを改善できます。身体活動は、ストレスを軽減し、全般的な健康とウェルビーイングを促進するための最良の方法の 1 つです。始めない手はありません。さっそく体を動かしましょう!
リソース
- Physical activity (身体活動) 世界保健機関
- The Workplace and Health (職場と健康) ハーバード公衆衛生大学院
- Patterns of Sedentary Behavior and Mortality (座ったままの行動パターンと死亡率) Annals of Internal Medicine
- Sedentary Behavior and Cardiovascular Morbidity and Mortality (座ったままの行動と循環器疾患の罹患率および死亡率) 米国心臓協会
- Yes, sitting too long can kill you, even if you exercise (長時間座り続けると運動をしても死亡リスクあり) CNN
- Desk stretches to ease aches and pains (痛みを軽減するためのデスクストレッチ) British United Provident Association
- How to Move More Anytime Anywhere (いつでもどこでも体をもっと動かす方法) 米国心臓協会
- Workplace Stress (職場のストレス) 国際労働機関