Winter ’25 で認定 Platform アプリケーションビルダー資格を更新する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Lightning アプリケーションビルダーで新しい動的強調表示パネルを使用して項目を設定する。
- [Create Records (レコードを作成)] 要素を使用してレコードを効率的に作成または更新する。
- [Disabled (無効)] および [Read Only (参照のみ)] 項目を使用して画面コンポーネントでのユーザー入力を制限する。
- 改善された [User Access Summary (ユーザーアクセスの概要)] ページでユーザーに関する詳細を管理する。
認定資格を更新する
認定 Platform アプリケーションビルダー資格を保有している場合、その認定資格を更新するためには期日までにこのモジュールを修了する必要があります。資格を維持するためのもう 1 つ重要な点は、Trailhead アカウントと Webassessor アカウントをリンクさせておくことです。
この資格の取得を検討している方は、認定 Platform アプリケーションビルダーの資格を参照してください。
認定資格の機密を守る
Salesforce は、質の高い認定試験と価値ある資格を提供することを最優先事項としています。業界随一と広く認められている認定資格制度を維持するためには、試験のセキュリティを確保し、その機密を保持することが不可欠です。
Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、「Salesforce 認定資格プログラム同意書」に同意いただく必要があります。詳細は、Trailhead ヘルプ記事「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」に記載の Salesforce 認定資格試験の受験ポリシーを確認してください。
この 1 年間に新しい機能強化が導入されています。ここでは、特に重要なものについて説明します。
Lightning アプリケーションビルダーでのレコード強調表示の設定
新しい動的強調表示パネルを使用して、Lightning アプリケーションビルダーの重要な項目を簡単に設定できるようにします。この機能により、ユーザーが必要とする最も関連性の高い情報を、ページ上の希望する場所で柔軟に提供することができます。これまで、強調表示パネルの項目を設定するには、[Setup (設定)] でコンパクトレイアウトを使用する必要がありました。動的強調表示パネルには最大 12 個の項目を含めることができます。
動的強調表示パネルには、次のような利点があります。
- 応答性の高いレイアウトにより、ブラウザーのウィンドウサイズを変更しても項目が切り詰められることはありません。
- 特定の条件に基づいて項目を動的に表示または非表示にするための可視性ルールをサポートします。
- [Setup (設定)] ではなく Lightning アプリケーションビルダーで直接作業できます。
この変更は、Group Edition、Professional Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、Developer Edition の Lightning Experience に適用されます。
動的強調表示パネルを使用するには、このコンポーネントを Lightning アプリケーションビルダーのキャンバスにドラッグして、必要な項目を追加するだけです。[Primary Field (プライマリ項目)] 値は事前に選択されていますが、必要に応じて変更できます。このパネルは応答性が高いため、ブラウザーのウィンドウサイズを変更しても、情報が適切にラップされて適切に表示されます。
動的強調表示パネルは、項目セクションと同様に項目のコンテナとして機能します。Lightning アプリケーションビルダーの [Fields (項目)] タブにあります。
パネルに表示されるアクションもカスタマイズできます。動的強調表示パネルは、デフォルトで動的アクションを使用し、すべての LWC 対応のオブジェクトでサポートされています。LWC 対応オブジェクトのリストについては、「レコードホームページの LWC への移行」を参照してください。
デスクトップでは動的強調表示パネルがすぐに表示されますが、モバイルレコードページに表示するには、[Setup (設定)] | [Salesforce Mobile App (Salesforce モバイルアプリケーション)] | [Dynamic Forms and Dynamic Highlights Panel on Mobile (モバイルの動的フォームおよび動的強調表示パネル)] で有効にする必要があります。
[Create Records (レコードを作成)] 要素によるレコードの効率的な作成や更新
レコードの保存プロセスをより簡単かつ迅速にしましょう。Flow Builder では、[Create Records (レコードを作成)] 要素により、指定した項目値がデータベースに存在するかどうかに応じてレコードを作成または更新できるようになりました。作成と更新を 1 つの要素に統合することで、既存のレコードを個別に確認する必要がなくなりました。[Create Records (レコードを作成)] 要素を使用すれば、フローをより簡単に設定および管理でき、別々の操作によるエラー発生の可能性を低減できます。
実用的な応用例
30 人の営業担当とそれぞれの担当エリアを管理している、地域の営業マネージャーを想像してください。営業部長は毎月テリトリーの更新を要求します。各営業担当は、現在の顧客とその購買予算のリスト、新規プロスペクトと予想される購買予算のリストを提出します。単一のフロー要素でこれらの更新をすべて処理できるため、更新可能なレコードを検索するステップと新しいレコードを作成するステップを別々に実行する必要はありません。
営業マネージャーは次のように設定します。
- Flow Builder で [Create Records (レコードを作成)] 要素を追加します。
- [How Many Records to Create (作成するレコード数)] で [Multiple (複数)] を選択します。
- レコードコレクションを選択します。
-
[Update Existing Records (既存のレコードを更新)] を有効にします。
- 既存のレコードを識別するために使用する項目と、レコードの処理に失敗した場合に残りのレコードを処理するためのオプションを選択します。
この変更は、Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition、Developer Edition の Lightning Experience と Salesforce Classic に適用されます。
[Disabled (無効)] および [Read Only (参照のみ)] 項目を使用した画面コンポーネントでのユーザー入力の制限
ユーザーによる画面コンポーネントの操作の柔軟性を高め、より詳細に制御できるようになりました。重要なデータが変更されないようにするため、閲覧やコピーは許可しても変更を禁止する項目を設定できます。2 つの新しい項目である [Disabled (無効)] と [Read Only (参照のみ)] を使用して、ユーザーによる画面コンポーネントの操作方法を指定します。また、元のデータをそのままにしておきつつ、明確な視覚的な効果でユーザーエクスペリエンスを強化します。
[Disabled (無効)] 項目が true に設定されている場合、ユーザーはそのコンポーネントの項目には移動できず、項目を変更することもできません。入力項目の背景をグレーにすることで、ユーザーはその項目が無効であることを視覚的に察知できるようになり、ユーザーエクスペリエンスが向上します。[Read Only (参照のみ)] 項目が true に設定されている場合、ユーザーはコンポーネントの項目を編集できません。ただし、項目に移動したり、その値をコピーしたりすることはできます。
画面コンポーネントによる項目の使い方
Flow Builder で、画面フローを作成し、フローに [Screen (画面)] 要素を追加します。[Disabled (無効)] または [Read Only (参照のみ)] 項目を設定したコンポーネントを 1 つ以上含めます。新しい項目のいずれか、または両方を {!$GlobalConstant.True}
に設定するか、true に評価される数式リソースに設定します。フローを保存して実行します。たとえば、[Disabled (無効)] 項目が true に設定されている [Name (名前)] コンポーネントは、次のように表示されます。
この変更は、Essentials Edition、Professional Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、Developer Edition の Lightning Experience と Salesforce Classic に適用されます。フローの Classic ランタイムではサポートされません。
ユーザーに関する詳細の一元管理
ユーザー情報が改善されたユーザーアクセスの概要ページに統合され、ユーザー情報の表示と編集がより簡単になりました。[User Access Summary (ユーザーアクセスの概要)] は、ユーザーに割り当てられた権限、公開グループ、キューの統合ビューを提供します。概要ページに表示される標準ユーザー項目とカスタムユーザー項目は、ユーザーの割り当てられたユーザープロファイルページレイアウトのユーザーの詳細セクションと一致します。
[Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに「Users」
(ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] を選択します。ユーザーを選択して、[View Summary (概要を表示)] をクリックします。
この変更は、すべてのエディションの Lightning Experience および Salesforce Classic (使用できない組織もあります) に適用されます。
まとめ
動的強調表示パネル、[Create Records (レコードを作成)] 要素、[Disabled (無効)] 項目と [Read Only (参照のみ)] 項目など、この 1 年間にアプリケーション開発者向けにリリースされた Salesforce の最も重要なリリースのいくつかを学習しました。この単元のテストを受けて、上記のトピックの理解度を確認します。単元 2 では、Lightning アプリケーションビルダーで項目の条件付き書式を使用してレコードを強調表示する方法を学習し、ハンズオン Challenge を完了して知識を試します。
リソース
- Salesforce ヘルプ: Lightning アプリケーションビルダーでのレコード強調表示の設定
- Salesforce ヘルプ: [Create Records (レコードを作成)] 要素によるレコードの効率的な作成や更新
- Salesforce ヘルプ: [Disabled (無効)] および [Read Only (参照のみ)] 項目を使用した画面コンポーネントでのユーザー入力の制限
- Salesforce ヘルプ: より多くの画面コンポーネント項目を実行時に無効化
- Salesforce ヘルプ: ユーザーに関する詳細の一元管理
- Salesforce ヘルプ: ユーザーのアクセス権の概要の表示