Winter ’24 で認定 Platform アプリケーションビルダー資格を更新する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 反応型コンポーネントを使用して画面フローを作成する。
- モバイルユーザーの動的フォームエクスペリエンスを実現する。
- ナレッジコンテンツの Lightning 記事エディターと記事のパーソナライズを有効にする。
Salesforce 認定資格
認定 Platform アプリケーションビルダー資格を保有している場合、その認定資格を更新するためには期日までにこのモジュールを修了する必要があります。資格を維持するためのもう 1 つ重要な点は、Trailhead アカウントと Webassessor アカウントをリンクさせておくことです。
この資格の取得を検討している方は、Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダーの資格を参照してください。
認定資格の機密を守る
Salesforce は、質の高い認定試験と価値ある資格を提供することを最優先事項としています。業界随一と広く認められている認定資格制度を維持するためには、試験のセキュリティを確保し、その機密を保持することが不可欠です。
Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、Salesforce Credential and Certification Program Agreement (Salesforce 認定資格プログラム規約) に同意いただく必要があります。詳細は、Salesforce ヘルプ記事「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」に記載の Salesforce 認定資格試験の受験ポリシーを確認してください。
この 1 年間に多数の機能が強化されています。ここでは、特に重要なものについて説明します。
反応型コンポーネントを使用して画面フローを作成する
反応型フロー画面コンポーネントを使用して、ユーザーがクリックして移動する画面数を減らし、単一ページアプリケーションのように感じられる画面を作成します。サポートされている標準コンポーネントまたはカスタム Lightning Web コンポーネントが、同じ画面の他のコンポーネントの変更にリアルタイムで反応するように設定します。
たとえば、商談レコードをリストするデータテーブルコンポーネントを作成します。同じ画面にラジオボタンコンポーネントを追加して、コンポーネントのデフォルト値をユーザーが選択した最初の商談のフェーズに設定します。以前は、他のコンポーネントの変更に反応するコンポーネントが必要な場合、そのコンポーネントを別の画面に配置していました。
対象: この変更は、Essentials Edition、Professional Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition の Lightning Experience に適用されます。
方法: API バージョン 59.0 以降で実行するように設定されている画面フローについては、追加のステップを実行しなくても反応型コンポーネントにアクセスできます。
API バージョン 57.0 と 58.0 で実行するように設定されている画面フローについては、[Process Automation Settings (プロセスの自動化設定)] ページで、[Enable Reactive Components for Screen Flows running API Version 57.0 and 58.0 (API バージョン 57.0 および 58.0 で実行される画面フローの反応型コンポーネントを有効にします。)] を選択します。コンポーネントを画面に追加して、通常どおりフローを保存して実行します。
[Enable Reactive Components for Screen Flows running API Version 57.0 and 58.0 (API バージョン 57.0 および 58.0 で実行される画面フローの反応型コンポーネントを有効にします。)] 設定は、Winter '25 で有効期限が切れます。このリリースの前に、API バージョン 59.0 以降で実行されるようにフローをアップグレードして、反応型コンポーネントを利用できるようにします。
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反応型グローバル変数を使用して画面フローを作成する
フロー画面で反応型数式のグローバル変数を参照して時間を節約します。反応型数式にカスタム表示ラベルを使用して、翻訳可能なテキストをユーザーに表示します。たとえば、組織、プロファイル、ユーザーの割引率を指定する DiscountPercentage というカスタム設定を作成します。この設定は、画面フロー全体の反応型数式の変数を参照します。この画面フローでは、フローを実行しているユーザーの適正な割引値が適用され、ユーザーが変更を行うと値が再計算されます。
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反応型選択肢を使用して画面フローを作成する
ユーザーが同じ画面の他の場所で行った選択に反応する選択肢コンポーネントを使用します。たとえば、商品の返品に使用するフロー画面に、返品理由 (例:Don’t Want
(不要)) を設定した選択リストコンポーネントを作成します。次に、顧客への返金方法 (例:Store Credit
(ストアクレジット)) を自動的に選択するラジオボタンコンポーネントを追加します。
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反応型画面で使用できる数式関数を増やす
フローが API バージョン 59.0 以降で実行されている場合は、SUBSTITUTE、ADDMONTHS、^ 数式関数を使用して、リアルタイムロジックを実行するフロー画面コンポーネントを設定できるようになりました。数式で参照される値への変更がフローで検出されると、対応する画面コンポーネントの値が即座に再計算されて更新されます。
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表示テキストコンポーネントを使用して同じ画面の変更に反応する
同じ画面の他のコンポーネントの変更に反応するように表示テキストコンポーネントを設定します。たとえば、ユーザーが品目の卸売価格を入力する通貨コンポーネントと、卸売価格の 3 倍を小売価格として表示する表示テキストコンポーネントがあるとします。ユーザーが卸売価格を更新するたびに、フローで表示される小売価格が更新されます。
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画面が最初に読み込まれたときに反応型コンポーネントを更新する
同じ画面の別の項目の変更に反応するように項目が設定されている場合、画面が読み込まれたときにフローでその項目の値が更新されるようになりました。ただし、前の画面または次の画面に移動した後で現在の画面に戻った場合に、反応型コンポーネントが再び更新されることはありません。以前は、ユーザーが追加のアクション (項目の値の変更など) を実行しない限り、項目が更新されませんでした。この変更は、API バージョン 59.0 以降で実行されているフローにのみ適用されます。
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フロー画面のスクリーンリーダーユーザーに反応型の変更を通知する
API バージョン 59.0 以降で実行するようにフローをアップグレードすると、同じ画面の他のコンポーネントで行ったアクションに反応してフロー画面コンポーネントが変更されたとき、スクリーンリーダーユーザーにその変更が通知されます。たとえば、ユーザーが画面の項目を変更したためにその画面のコンポーネントが表示されるようになった場合、スクリーンリーダーで「最新の変更により、画面のコンテンツが変更されました。」と読み上げられます。
モバイルユーザーの動的フォームエクスペリエンスを実現する
動的フォームを使用すると、Lightning アプリケーションビルダーで、Lightning レコードページの項目を個別に追加や削除したり、レコードの詳細を複数のセクションに分割したり、項目や項目セクションに条件付き表示ルールを設定したりすることができます。これまで、動的フォームはデスクトップでのみ使用可能でした。モバイルの動的フォームを使用して、モバイルユーザーにもデスクトップユーザーと同じカスタマイズされたエクスペリエンスを実現できるようになりました。
対象: この変更は、Group Edition、Professional Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition、Developer Edition の Lightning Experience に適用されます。
方法: Salesforce モバイルアプリケーションの [Setup (設定)] で、[Dynamic Forms on Mobile (モバイルの動的フォーム)] を有効にします。
動的フォームコンポーネントを Lightning レコードページに追加し、そのページに [Record Detail - Mobile (レコード詳細 - モバイル)] コンポーネントが含まれている場合は、[Dynamic Forms on Mobile (モバイルの動的フォーム)] を有効にしても、ユーザーのモバイルデバイスには [Record Detail - Mobile (レコード詳細 - モバイル)] コンポーネントのみが表示されます。動的フォームにアップグレードするページでユーザーがモバイルの動的フォームのコンテンツを参照できるようにするには、ページから [Record Detail - Mobile (レコード詳細 - モバイル)] コンポーネントを削除します。
[Dynamic Forms on Mobile (モバイルの動的フォーム)] を有効にすると、追加の設定をしなくても、モバイルデバイスで動的フォームにアップグレードする Lightning レコードページに動的フォームが表示されます。
ナレッジコンテンツの Lightning 記事エディターと記事のパーソナライズを有効にする
新しい Lightning 記事エディターを使用して、更に充実したユーザーフレンドリーなエクスペリエンスを実現します。ナレッジの記事のパーソナライズを使用して、ビジネスニーズに合わせてナレッジコンテンツを調整し、エージェントの生産性を高めます。
対象: この変更は、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Developer Edition、Essentials Edition、および Professional Edition の Lightning Experience に適用されます。
時期: Salesforce は、この更新を Winter '25 で適用します。インスタンスのメジャーリリースのアップグレード日を確認するには、Trust 状況に移動してインスタンスを検索し、[メンテナンス] タブをクリックします。
理由: Lightning 記事エディターを使用して、次の操作を実行できます。
- 簡単にアクセスできる一連のコンテンツ書式設定機能や高度なテーブル編集を使用して、作成者の生産性を向上させる。
- エディターのサイズを自在に変更して (例: 全画面モード)、記事を効率的に作成できるようにし、記事がエンドユーザーにどのように表示されるか把握しやすくする。
- Google ドキュメントや Web サイトなど外部ソースから、元のデザインを維持したまま、コンテンツをシームレスにコピーして貼り付ける。
- 組み込みのアクセシビリティチェッカーツールを使用して、記事が W3C アクセシビリティ基準に準拠していることを確認する。
記事のパーソナライズを使用すると、ユーザー、ユーザー権限、レコードに基づいて項目を表示/非表示にするカスタム表示ルールを作成できます。Salesforce システム管理者は、特定の利用者に対して記事のどの部分を表示/非表示にするかを管理して、ナレッジ記事をカスタマイズします。その結果、コンテンツを操作するサービスエージェントには、必要な情報のみが表示されるため、回答をすばやく見つけることができます。
方法: ナレッジの Lightning 記事エディターと記事のパーソナライズを有効にするには、[Setup (設定)] の [Release Updates (リリース更新)] に移動し、更新を見つけて使用を開始します。
リリース更新を有効にすると、古いナレッジエディターが新しい Lightning 記事エディターに置き換えられます。
リソース
- Salesforce ヘルプ: 反応型コンポーネントを使用した画面フローの作成
- Salesforce ヘルプ: モバイルユーザーへの動的フォーム環境の提供
- Salesforce ヘルプ: ナレッジの Lightning 記事エディターと記事のパーソナライズの有効化
- Web サイト: About W3C web standards (W3C Web 標準について)