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選択リストの使用開始

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 選択リスト項目の追加が必要な状況を判断する。
  • どの種類の選択リストが必要かを判断する。
  • カスタム選択リストを作成する。
メモ

メモ

日本語で受講されている方へ
Challenge は日本語の Trailhead Playground で開始し、かっこ内の翻訳を参照しながら進めていってください。Challenge での評価は英語データを対象に行われるため、英語の値のみをコピーして貼り付けるようにしてください。日本語の組織で Challenge が不合格だった場合は、(1) この手順に従って [Locale (地域)] を [United States (米国)] に切り替え、(2) [Language (言語)] を [English (英語)] に切り替えてから、(3) [Check Challenge (Challenge を確認)] ボタンをクリックしてみることをお勧めします。

翻訳版 Trailhead を活用する方法の詳細は、自分の言語の Trailhead バッジを参照してください。

選択リストを使用するケース

ベーカリーでクッキーを注文するときには、何を注文すればよいかをただ推測するのではなく、どのような種類のクッキーがあるかを知りたいと思うでしょう。

クッキーメニューの表示

選択リストの構造

選択リストには 2 つの部分があります。

選択リストの各部分。1: 項目。2: 値

項目 (1) は、選択リストの種類を定義します。ユーザーが複数の値を選択できるかどうか、 この項目の値セットは別の項目に連動しているかどうか、 といったオプションなどは、項目レベルで設定します。

値セット (2) は、ユーザーに表示される選択肢、その順序、デフォルト値、その他の設定を定義します。

非常に基本的ですが、この区別は重要です。これらの 2 つの部分は別個に管理します。ここでは、項目に焦点を絞ります。次の単元で、値について説明します。

次の 3 種類の選択リストがあります。

  1. 標準
  2. Custom (カスタム)
  3. カスタム複数選択

選択リストの項目には次のプロパティを設定できます。

  • 制限あり
  • 連動または制御

値は、次の 3 つの方法で定義できます。

  1. 選択リストを作成するときに個々の値を設定する。これらは 1 つの選択リスト項目に固有の値です。
  2. Salesforce 組織に付属する標準選択リスト項目用の組み込みの値セットを使用する。
  3. グローバル値セットを作成する。グローバル値セットは、複数の選択リスト項目で共有するために作成するカスタム値セットです。

さまざまな選択リスト項目を見てみましょう。値については後の単元で説明します。

標準選択リスト

標準選択リストは、カスタマイズする前の Salesforce 組織に含まれている選択リストです。たとえば、リードオブジェクトの [リードソース] 選択リストや商談オブジェクトの [商談フェーズ] 選択リストなどです。

[リードソース] は標準選択リストです

標準選択リストの項目には、組織に付属する標準オブジェクトで必要とされる一般的な項目が含まれています。

[リード] ページレイアウトの [リードソース] 項目

標準選択リストの項目が、標準値セットを共有する場合があります。たとえば、リードオブジェクトの [リードソース] 選択リストの値は標準値セットに含まれています。そして、同じ値が取引先オブジェクトの [取引先ソース] 選択リスト項目にも使用されます。そのセットの値を [リードソース] 選択リストの設定で変更すると、その変更は [取引先ソース] 選択リストの項目値にも反映されます。

さらに柔軟に設定するには、カスタム選択リスト項目が必要です。

カスタム選択リスト

カスタム選択リストは自分で作成する選択リストです。独自の値を追加したり、カスタム選択リストの動作を設定したりできます。新しいカスタム項目を作成するときに、データ型として [選択リスト] を選択します。

カスタム選択リストの作成手順は、次のとおりです。後で、さらにカスタマイズを行うことができます。

  1. [設定] で、[オブジェクトマネージャー] タブをクリックし、選択リスト項目を含むオブジェクトを選択します。
  2. [Fields & Relationships (項目とリレーション)] をクリックします。
  3. [新規] をクリックします。[選択リスト] を選択してから、[Next (次へ)] をクリックします。
  4. 選択リスト項目の表示ラベルを入力します。[項目名] は自動的に割り当てられます。項目名は、項目をプログラムで参照する方法であるため、「API 参照名」と呼ばれることもよくあります。
  5. [各値を改行で区切って入力します。] を選択します。
  6. 値を入力します。

1 行ごとに入力されたカスタム項目値

  1. 必要に応じて、値を文字コード順に並び替えるか、リストの最初の値をデフォルト値として使用するか、その両方をオンにします。両方のオプションを選択にすると、Salesforce によりエントリが文字コード順に並び替えられ、次に文字コード順で先頭の値がデフォルトとして設定されます。数式を使用して、デフォルト値を動的に割り当てることができます。これは後で行います。
  2. この選択リストの値を、システム管理者が承認したリストに制限するかどうかを選択します。ここで、この選択リストを制限付き選択リストにするかどうかを決定します。項目に新しい値を受け入れることが必要になった場合は、後でこれを変更できます。
  3. [次へ] をクリックします。
  4. 選択リスト項目の項目レベルセキュリティを設定し、[Next (次へ)] をクリックします。このリストによって、誰がこの項目を表示または編集できるかが決まります。
  5. 選択リスト項目を含めるページレイアウトを選択します。
  6. [Save (保存)] をクリックします。

既存のカスタム選択リストは、オブジェクトの [項目とリレーション] ページに表示されます。ほかのカスタム項目と同様に、カスタム選択リストの項目名は、末尾が __c になります。

カスタム選択リスト項目名の詳細

カスタム複数選択リスト

カスタム選択リストを作成するときには、[選択リスト (複数選択)] オプションもあります。

データ型の [選択リスト (複数選択)] オプション

ユーザーが選択リストから複数の値を選択できるようにするには、このオプションを選択します。ユーザーが複数の値を選択すると、選択された値は項目にセミコロンで区切られて表示されます。

選択された複数の値の表示

ユーザーは複数を選択しなければならないのでしょうか? いいえ。1 つだけ選択することもできます。「それなら、なぜいつも複数選択リストを使わないのか?」と思われるでしょう。その理由は、ユーザーが選択する値を 1 つのみに制限したい状況があるためです。

選択リストと複数選択リストの主な違いをまとめると、次のようになります。

  • 選択リスト: 一度に 1 つの値のみ。それが良いことである場合もあります。
  • 複数選択リスト: 一度に 1 つ以上の値。

複数選択リストには、ほかにも次のような考慮事項があります。

  • 複数選択リストに含めることができる値の合計数は、選択リストより少なくなります。詳細は、「選択リストの制限」を参照してください。
  • カスタム選択リストを複数選択リストに変換して、項目で複数値を選択可能にすることができます。ただし、複数選択リストを、複数選択をサポートしない選択リスト項目に変換すると、既存のレコードのその項目の値はクリアされます。新しい項目には、1 つの値しか使用できません。
  • 複数選択リストを参照するレポートで複数の値を含むすべての結果を収集するには、[次の文字列と一致する] ではなく [次の文字列を含む] または [次の値を含む] を使用する必要があります。
  • レポート結果やダッシュボードでは、複数選択リストの選択は個別にグループ化されます。たとえば、1 つのレコードで abc の値が選択され、 別のレコードで bc の値が選択され、 さらに別のレコードでは c のみが選択されている場合、 a;b;cb;cc の 3 つの異なるグルーピングができます。
  • 特定の関数のみが数式内で複数選択リストを参照できます。詳細は、「選択リストおよび複数選択リスト数式項目の使用のヒント」を参照してください。
Note

Lightning Experience で複数選択リストから値を選択/選択解除するには、Crtl キー (Windows) または Command キー (Mac) を押しながら最後の有効なエントリをクリックします。または、[なし] 値オプションを使用すると、現在の選択が元に戻ります。

制限付き選択リスト

制限付き選択リストを使用すると、ユーザーは新しい値を追加できません (API またはほかのアプリケーションのいずれでも)。この制限は、データの一貫性を保つために役立ちます。誰かが選択リストにデータを読み込むアプリケーションで作業をしていて、リスト内に誤字 (たとえば「バミラ」など) を入力したところを想像してみてください。

選択リストの値を制限しない場合、レコードの値が「バニラ」ではなく「バミラ」になったり、必要でない値が追加されたりする可能性があります。制限付き選択リストを使用すれば、選択リストのデータをクリーンに保つことができます。

項目を編集する権限を持っているシステム管理者は、引き続き値を追加および編集できます。

カスタム選択リストを作成するときに [値セットで定義された値に選択リストを制限します] オプションを選択することで制限付き選択リストを設定できます。選択リストが制限されないように設定すると、ユーザーはユーザーインターフェースから新しい値を入力できませんが、API、自動化、またはほかのアプリケーションを介して新しい値を追加することができます。

既存の選択リストのこの設定を変更する手順は、次のとおりです。

  1. 選択リストの詳細ページに移動し、[Edit (編集)] を選択します。
  2. [値セットで定義された値に選択リストを制限する] を選択します。

制限付き選択リストオプションが選択されています

  1. [Save (保存)] をクリックします。

連動選択リスト

連動選択リストを使用すると、ユーザーを導き、UI のスペースを節約し、データの整合性を向上させることができます。連動選択リストでは、1 つの選択リストの値が、同じレコードの別の選択リストまたはチェックボックス (制御値) の選択に基づいて絞り込まれます。

ベーカリーに 100 種類のクッキーがあり、グルテンまたはナッツにアレルギーのある顧客にグルテンまたはナッツが入っていないクッキーのみを表示したいとします。[all (すべて)]、[gluten-free (グルテンフリー)]、[nut-free (ナッツなし)] を選択できる希望条件の制御選択リストを作成します。そして、クッキーフレーバー選択リストを希望条件選択リストの連動選択リストとして設定します。[gluten-free (グルテンフリー)] を選択すると、クッキーフレーバー選択リストにはグルテンフリーのフレーバーのみが表示されます。

グルテンフリー制限を選択すると、マカロンのフレーバー値が絞り込まれます

連動選択リストを設定する方法については、次の単元で説明します。

選択リスト項目の比較

これを印刷し、ラミネート加工して、壁に掛けておきましょう。

標準選択リスト

カスタム選択リスト

カスタム複数選択リスト

ページレイアウトへの追加/削除

はい

はい

はい

組織からの削除

はい

はい

デフォルト値の設定

はい

はい

はい

デフォルト値に数式を使用

はい

はい

複数の値を選択可能

はい

アプリケーションまたは API を介して値を追加可能

はい

はい

はい

制限付きにすることが可能

はい

はい

連動選択リストにすることが可能

はい

はい

ここでは、選択リスト項目の種類とプロパティについて説明しました。次の単元では、選択リストの値を使用してできることに重点を置きます。

リソース

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