チャネルマーケティングの拡大
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- パートナー向けマーケティングとパートナー経由マーケティングの違いを説明する。
- Sales Cloud PRM によってパートナー向けマーケティングを行う方法説明する。
- Sales Cloud PRM によってパートナー経由マーケティングを行う方法説明する。
2 種類のパートナーマーケティング
チャネルマーケティング担当者は、パートナーに対してマーケティングを行うか、パートナーを通じてマーケティングを行うかのいずれかです。前者の場合、メッセージはパートナー自身に向けられ、後者の場合、ベンダーのブランドメッセージをエンド顧客に広めることを目指します。パートナー向けマーケティングでの目標は、自社のネットワークに参加する新しいパートナーを引き付けたり、現在のパートナーに最新の商品や更新について知らせることです。パートナー経由のマーケティングでの目標は、ブランドメッセージが常に顧客に伝えられるようにして、パートナーの需要喚起を支援することです。
パートナー向けマーケティングによるパートナー採用の増加
イベントによるパートナージャーニーの作成
1 対 1 のジャーニーでは、潜在的な新しいパートナーに、パートナーとなることの価値を示すことで、育成とマーケティングを行うことができます。ジャーニーは、ユーザーが初めてログインしたときや、一定期間活動がなかったときなど、Sales Cloud PRM 内のイベントによってトリガーできます。これらのクロスチャネルジャーニーによって、パートナーエコシステムを活性化し、会社への関心を維持できます。
地域、プログラム、レベル別のエクスペリエンスのカスタマイズ
エクスペリエンスビルダーを使用することで、システム管理者は利用者ターゲティングによってパーソナライズしたエクスペリエンスを提供できます。ユーザーの地域、プロファイル、その他の Salesforce ユーザー属性に基づいて、異なるブランドやページレイアウトを表示できます。これで、自社との取引を迅速かつ簡単に行えるように、適切な情報やツールを適切なユーザーに提供できます。
充実した環境の提供
ベンダーは、AppExchange で入手できる何千もの Lightning コンポーネントから任意のものを Sales Cloud PRM にプラグインすることで、パートナーの環境を拡張できます。
パートナー経由のマーケティングによる需要喚起
ビジネスの大部分が間接的なチャネルを介したものである場合、エンド顧客と個人的な関係を築くのは難しい場合があります。実際には、ブランドに関するコミュニケーションを行うのはパートナーであり、パートナーがメッセージを伝えることになりますが、そのメッセージはベンダーが提供したものとは限りません。そのため、ブランドを保護するために、パートナーに最新のブランドメッセージを提供することが重要です。また、それによって何百、何千、あるいは何十万ものパートナーすべてにおいてメッセージの一貫性を保つこともできます。パートナーのネットワークによってメッセージを広めることは、メッセージを増強し、ブランドのリーチを拡大する効果的な方法です。
パートナーマーケティングイニシアチブの一元管理
パートナーは、パートナーポータルの [キャンペーンマーケットプレイス] にアクセスして、ベンダーがパートナー用に設定したマーケティングキャンペーンを参照し、その中から顧客へのマーケティングと需要の喚起に役立つものを選択します。これは、パートナー向けのブランドマーケティングイニシアチブが一元管理されている場所です。
事前作成済みキャンペーンの提供
Distributed Marketing を使用すると、ベンダーは、事前にパッケージ化したキャンペーンをパートナーに提供することで、需要の喚起を支援し、ベンダーのブランドを保護できます。パートナーは、それらのキャンペーンを顧客に合わせてさらにパーソナライズできます。
資金リクエストの申請と追跡
独自のキャンペーンを実施することを希望するパートナーもあるため、パートナーが市場開発資金 (MDF) や協力金をベンダーに要求することはよくあります。MDF は、販売前に提供され、通常、その金額はベンダーにおけるパートナーのレベルやステータスに基づきます。協力金は、販売後に提供され、長期的なマーケティング活動を計画する必要があるパートナーの一貫した大量の取引に対する報奨です。Sales Cloud PRM を使用すれば、パートナーは MDF や協力金といったマーケティング資金をリクエストし、追跡し、承認された資金にアクセスできます。