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参加者レジストリを作成する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 参加者管理データモデルについて説明する。
  • 臨床試験を検索可能にするために検索設定を定義する方法を説明する。
  • Experience Cloud でユーザーが安全に臨床試験を検索できるしくみを説明する。

認知からアクションへ

臨床試験の世界では、参加者登録は中央ハブとして機能し、潜在的な参加者を適切な調査研究につなぎます。これにより、個人が自分の健康状態や関心に応じた臨床試験を検索して参加しやすくなります。

臨床試験の潜在的な参加者である Milly Lee の体験を追いながら、Life Sciences Cloud の参加者管理で、いかに患者が臨床試験ジャーニーの主導権を握っているかを学習しましょう。

Milly の参加までの道のりは主治医との会話から始まります。ここで彼女は Cumulus Pharma がスポンサーとなっている新しいインフルエンザ臨床試験について知ります。医師は、Cumulus Pharma がヘルスケア提供者とつながるために開発したヘルスケア提供者エンゲージメントアプリケーションを通じてこの機会を知りました。このような有望な研究に貢献したいと感じた Milly は、Salesforce Experience Cloud を基盤とする Cumulus Pharma の募集ポータルにアクセスします。

このポータルでは、関連する臨床試験を見つけやすくなっています。Milly が「インフルエンザ」と検索するだけで、直ちに選択肢のリストが表示されます。

検索語と場所の条件が指定された後にインフルエンザの臨床試験が表示されている検索結果。

有望なインフルエンザ臨床試験が目に留まり、彼女は [詳細はこちら] をクリックしてその研究の詳細を確認します。

インフルエンザ研究に関する詳細情報。

この臨床試験サマリーページには、研究サマリー、参加サイトのリスト、目標登録数、対象資格と参加要件などの簡潔な概要が表示されます。

Milly の体験はスムーズでしたが、これは Cumulus Pharma チームの入念な計画と実行の賜物です。複数サイトでの参加者募集と登録を準備するために、Cumulus Pharma のさまざまなチームが従事しました。

  • 募集: 募集戦略チームは、潜在的な参加者を特定し、彼らとエンゲージするための詳細な計画を作成します。
  • テクノロジー: Cumulus Pharma の Salesforce システム管理者である Justus と彼のチームは、募集戦略に沿って、データストリームを設定し、データオブジェクトを対応付け、対象セグメントを定義します。また、臨床試験の中央ポータルとサイトごとの患者レジストリを設定し、登録フローを合理化します。
  • マーケティング: マーケティングチームは、実施中の臨床試験を世間に知らせ、募集ポータルへのトラフィックを促進するために、Salesforce キャンペーンを使用して患者認知キャンペーンを立ち上げます。

連携した取り組みによって、適切な情報が適切な人に適切なタイミングで届き、潜在的な参加者向けのパーソナライズされたエクスペリエンスが実現します。Cumulus が必要なコンポーネントを設定して、臨床試験登録を加速するための強力なツールを作成する手順を見ていきましょう。

基盤を設定する

参加者管理データモデルに目を向け、このデータモデルが Cumulus Pharma のインフルエンザ臨床試験のような調査研究向けにどのようにカスタマイズされているかを見てみましょう。ケアプログラムと連携することで、データ管理の一元化やコラボレーションの強化などの追加機能が提供されることに注目してください。

最初のオブジェクトとそのリレーションの図。

次の表は、オブジェクトとそのリレーションを示しています。

オブジェクト

説明

シナリオ

ケアプログラム (1)

患者に提供される一連の活動を表します。患者がプログラムの対象となるための対象資格ルールや条件を定義します。

Cumulus Pharma は調査研究のケアプログラムレコードを作成します。このレコードを試験管理として分類することで、臨床試験固有の項目とリレーションが有効になります。

調査研究 (2)

調査研究に関する詳細情報 (設計、実施、監視など) を保存します。

Cumulus Pharma は、新しい抗ウイルス薬 ZYX-789 のインフルエンザ治療での有効性を評価するために調査研究レコードを作成し、ケアプログラムに関連付けます。

ケアプログラムサイト (3)

ケアプログラムが提供される場所に関する情報 (名前、関連ケアプログラム、ヘルスケア施設など) を保存します。

Cumulus Pharma はこの研究のために複数のケアプログラムサイトを作成し、インフルエンザ研究のケアプログラムに関連付けます。

ケアプログラムの詳細 (4)

詳細の種類に応じて、2 つの機能を実行できます。

  • 見つけやすさを高めるために調査研究の一般的なテーマを説明するキーワードや焦点用語を保存します。
  • 調査研究の主要プロセスのガイド付きフローを提供する OmniProcess にケアプログラムをリンクします。

Cumulus Pharma は 2 つのケアプログラムの詳細レコードを作成します。

  • 最初のレコードは詳細種別が焦点で、調査研究の焦点がインフルエンザであることを示すキーワードが含まれています。
  • 2 つ目のレコードは詳細種別が OmniProcess で、この研究を患者の対象資格を評価する Omniscript にリンクします。

調査研究検索可能項目 (5)

複数のオブジェクトからの項目や値を含む共通データセットを表し、調査研究に関連する検索の基盤として使用されます。

Cumulus Pharma が臨床試験のデータ処理エンジン定義を実行すると、このレコードには複数のオブジェクトからのデータが 1 つの検索可能な形式で保存されます。

参加者管理の後続のフェーズには、このモデルに必須の追加オブジェクトが登場します。これらのコアオブジェクトを理解することで、参加者管理によって患者が臨床試験プロセス内でどのようにガイドされるかを把握できます。

発見を可能にする

ユーザーが大量の Salesforce データの中から関連性の高い臨床試験を簡単に見つけられるように、Justus は強力なツールであるデータ処理エンジンを使用します。

データ処理エンジンは舞台裏の魔法使いのようなものです。複数のオブジェクトから情報を収集し、調査研究検索可能項目オブジェクトを使用してそれを標準化された形式に変換します。このオブジェクトは条件ベース検索の基盤であり、これを使用することでユーザーは研究フェーズ、治療領域、患者の人口統計などの特性に基づいて検索を絞り込むことができます。

データ処理エンジンを設定し、条件ベースの臨床試験検索を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 権限を有効にする: 「臨床試験マネージャー」権限セットや「データパイプラインベースユーザー」権限セットなどの必要な権限が設定されていることを確認します。
  2. 機能を有効にする: Salesforce の [Setup (設定)] で、データパイプライン機能と条件ベースの検索と絞り込み機能を有効にします。
  3. データ処理エンジンをカスタマイズする: [Populate Research Study Searchable Field (調査研究検索可能項目の入力)] データ処理エンジンをコピーして有効化し、組織固有のデータモデルと検索要件に合わせてカスタマイズします。
  4. 検索可能なオブジェクトを設定する: 検索可能なオブジェクトの設定を作成し、それをカスタマイズ済みのデータ処理エンジンにリンクして、ソースオブジェクトと ResearchStudySearchableFields レコードの間でデータを同期します。
  5. 検索条件を設定する: 検索条件設定で、検索可能な項目、検索結果の表示方法、グルーピングまたは集計オプションを指定します。

臨床試験に対応したデータ処理エンジンの設定についての詳細は、ヘルプトピック「条件ベースの検索と絞り込み」を参照してください。

設定が完了したら、データ処理エンジンはバックグラウンドで機能し、調査研究検索可能項目レコードを最新の状態に保ちます。新しい臨床試験が作成または更新されるたびにエンジンが自動的に関連データを抽出して変換することで、検索結果は常に正確で包括的なものになります。

Cumulus Pharma のインフルエンザ臨床試験の場合、これによって潜在的な参加者が具体的な条件を使用して臨床試験を簡単に見つけられるようになります。研究フェーズ (第 III 相)、治療領域 (感染症)、患者の人口統計 (年齢、性別、場所)、その他の関連情報によって絞り込むことができます。この対象を絞った検索機能により、潜在的な候補者は貴重な時間を節約し、関連性の高い臨床試験情報に基づいて意思決定を行えるようになります。

入り口を作る

Experience Cloud を使用して、臨床試験の潜在的な参加者が適切な臨床試験を見つけて登録できるようにします。ゲストユーザーアクセスを備えた専用サイトを設定することで、候補者は安全に臨床試験を検索し、スクリーニングのアンケートに答え、登録プロセスを開始することができます。

このユーザーフレンドリーなポータルを作成するには、いくつかの重要なステップを実行します。

  1. デジタルエクスペリエンスを有効化する: 組織内で Salesforce Experience Cloud を最大限に活用します。
  2. コミュニティサイトを作成する: ゲストユーザーがコンテンツやアプリケーションを利用できる安全な空間を提供します。
  3. ゲストユーザー権限を設定する: Flexcard や DataRaptor などの対話型コンポーネントを通じてゲストユーザーが関連する臨床試験データにアクセスできるようにします。

Justus はこれらのステップに従って Cumulus Pharma のポータルを設定し、Milly のような参加者が簡単に臨床試験を検索できるようにします。

Cumulus の臨床試験 Experience Cloud サイト。

条件ベースの検索と絞り込みウィジェットに加えて、Life Sciences Cloud にはポータル開発を加速するための事前作成済みの Flexcard が用意されています。再利用可能なコンポーネントを簡単にカスタマイズすることで、臨床試験情報を表示したり、参加者データを取得したり、ユーザーの登録プロセスを導いたりすることができます。次に挙げるのはコンポーネントのほんの一部です。

Flexcard

説明

TrialManagementResearchStudyHighlights

調査研究に関するサマリー情報を表示します。

TrialManagementResearchStudyDetails

調査研究に関するさらに詳細な情報を表示します。

TrialManagementResearchStudySites

調査研究サイトに関する詳細を表示します。

TrialManagementResearchStudyLaunchEligibilityCheck

臨床試験の対象資格を確認するワークフローを起動します。

TrialManagementTrialEligibilityCriteria

候補者に臨床試験の対象資格基準を表示します。

ポータルを設定した後に、共有ルールを設定して、ユーザーのロールや臨床試験での状況に基づいてユーザーのアクセス権を管理できます。このルールは、臨床試験中のデータセキュリティとプライバシーを確保するために重要です。

Experience Cloud サイト設定プロセスの詳細なウォークスルーを参照してください。

この単元では、参加者管理データモデル、条件ベースの検索、Experience Cloud の連携によって、潜在的な臨床試験参加者向けの包括的な募集エクスペリエンスが形成されることを学習しました。

次の単元では、オーケストレーションツールとワークフローツールを使用して、同様にスムーズなスクリーニングと申込のプロセスを作成する方法を学習します。

リソース

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