オートメーションルールの使用
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- オートメーションルールを定義する。
- オートメーションルールを作成する。
オートメーションツールのツールボックスの中でも、厄介な仕事を請け負うのがオートメーションルールです。強力であると同時に柔軟性も高いため、自動化で多用されます。また、Pardot が提供するオートメーションツールの中で最も包括的です。けれども、「金づちを手にするとすべてが釘に見えてくる」という古いことわざのとおり、むやみに使用しないよう注意します。ここでは、オートメーションルールがどのようなもので、このルールをなぜ使用するのかを説明し、この「金づち」を使うべき状況をきちんと判断できるようにします。
オートメーションルールを使用すると、指定した条件に基づいてマーケティングやセールスの特定のアクションを実行できます。オートメーションルールは、ルール条件に一致するプロスペクトを継続的に検索します。このルールは過去にさかのぼって適用されますが、ルールが有効になった後の変更には適用されません。
オートメーションルールについては、次の点に注意します。
- オートメーションルールも「一時停止中」状況から始まります。このため、アクションを実行するルールを再開する前に、ユーザーが一致結果をプレビューできます。
- [ルールの繰り返し] チェックボックスをオンにすると、オートメーションルールが繰り返されるように設定できます。このオプションでは、プロスペクトをルールに照合する回数を管理できます。
- 繰り返しルールのチェックボックスがオフの状態で、既存のオートメーションルールが更新されると、そのオートメーションルールで一致していたプロスペクトが同じルールに一致しなくなります。
- オートメーションルールを削除するとそのルールが実行されなくなりますが、プロスペクトに適用済みのアクションを元に戻すことはできません。オートメーションルールがごみ箱から復元されて再起動されると、そのルールが再開されます。
オートメーションルールは条件とアクションで構築されます。条件はデータベースを選り分けるもので、アクションは条件と一致したプロスペクトに適用するものです。
条件を検討したら、ルールのどの演算子を使用するか、つまり「いずれか一致」と「すべて一致」のどちらを使用するかを検討します。「いずれか一致」と「すべて一致」の違いがわかりづらいかもしれません。次の動画は、両者の主な違いと、高度なオートメーションアクションではこの 2 つを組み合わせ可能なことを示しています。
ルールの種類を「いずれか一致」と「すべて一致」のどちらかに設定したら、次は条件の演算子を検討します。
評価条件の演算子に「次の値と等しい」を使用する場合は、ドロップダウンメニューから目的の項目値を選択するか、語句を入力して (大文字小文字を区別)、評価する正確な用語を指定する必要があります。
演算子に「次の値を含む」を使用する場合、1 行に複数の条件をセミコロンで区切ってリストすれば、幅広いオプションに一致するプロスペクトを柔軟に見つけることができます。「次の値と等しい」と「次の値を含む」の違いについての詳細は、次の短い動画をご覧ください。
Leung は、Get Cloudy Consulting のランディングページに情報を入力し、グレードが B より上と評価された Get Cloudy のプロスペクトに対して速やかなフォローアップを行う、CRM 所有者用の Salesforce の ToDo を作成したいと考えています。
どのように行うのか見てみましょう。
- [マーケティング] | [オートメーション] | [オートメーションルール] をクリックします。
- [+ オートメーションルールを追加] をクリックします。
-
「Assign Task to Sales User」
(営業ユーザーに ToDo を割り当て) という名前を入力します。 - [オートメーション] フォルダーがまだ選択されていない場合は選択します。
- [ルールの繰り返し] チェックボックスはオフのままにします。
- 一致項目に [すべて一致] を選択します。
- [+ 新しいルールを追加] をクリックします。
- ドロップダウンから、[プロスペクトのスコア] を選択します。
- 次のドロップダウンから [次の値より大きい] を選択します。
- スコアに
「100」
と入力します。 - [+ 新しいアクションを追加] をクリックします。
- ドロップダウンから、[Salesforce の ToDo を作成] を選択します。
- [CRM 所有者] を選択します。
- ToDo の項目に次のとおり入力します。
- [件名] に、
「Consulting Interest Follow Up」(コンサルティングへの関心のフォローアップ) と入力します。
- [CRM 所有者] を選択します。
- [優先度] を [高] に設定します。
- [状況] を [未開始] に設定します。
- [期日] に
「3」
日 (今日から) を入力します。 - [リマインダー] に
「1」
日 (今日から) を入力します。
- [件名] に、
- [オートメーションルールを作成] を選択します。
- ページを確認します。
- [確認して保存] をクリックします。
オートメーションルールについて習得したところで、次の単元に進み、メール送信のデータベースをセグメント化する、と言えばおわかりのとおり、セグメンテーションルールの使用について学習します。