計画と準備
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Engagement Studio の使用に向けて Pardot アカウントを整理する。
- コンテンツ戦略をパーソナライズする。
リード育成戦略を開発する段階になったら、その準備として、エンゲージメントプログラムの構築プロセスを簡単にするハウスキーピング処理をいくつか行う必要があります。
- アカウント全体の命名規則を確立する。
- セグメンテーションが正確に行われるように Pardot データを更新して確認する。
- 項目の差し込み印刷のデフォルト値を設定する。
Pardot アカウントをまだ整理していない場合は、時間を割いて実行することが大切です。コンテナを再利用したり既存のリストやアセットを参照したりすることになるため、コンンテンツを明確かつ見つけやすくする必要があります。将来、言われたとおり整理しておいてよかったと思うはずです。
命名規則を使用して、アカウントを整理し、アセットをプログラムに追加するプロセスを簡便にします。命名規則を使えば、アカウント全体が体系化され、一貫性が確保されます。この命名規則はトピック、アセットタイプ、日付、チャンネル、プログラム名などに使用できます。
Pardot で作成するすべてのアセットに命名規則を適用することをお勧めしますが、中でも特に重視すべきなのがリストです。リストとは、メールを送信したり、エンゲージメントプログラムを使用して育成したりするプロスペクトのグループです。
以下に、アセットタイプ別の命名規則の例を示します。
アセットタイプ | 命名規則 | 例 |
---|---|---|
メールテンプレート |
Topic/Offering_Audience_Date |
WebinarInvite_Customers_22Mar18 |
画像ファイル |
ImageName_Size |
Linkedin_Icon_30x30 |
リスト |
Type of Prospects_Purpose_Use_Date Content |
|
ランディングページ |
Topic/Offering_Date |
SalesforceDreamin_FY18Q3 |
命名規則を選択したら、Pardot の既存のアセットをすべて更新します。この変更を、システム管理者と Pardot でアセットを作成するマーケティングユーザーの全員に必ず伝達します。今後は全員がこの規則を使用する必要があるためであり、また、新しいアセットを簡単に見つける必要があるためです。
営業メールもパーソナライズを施せば、1 対 1 のマーケティングという究極の目標を大規模でも達成できるようになります。パーソナライズによってプロスペクトや顧客を惹きつけるだけでなく、B2B 企業の効率性を高めることができます。次のヒントを参考にしてください。
- HTML ではなく、リッチテキストメールを使用すると、営業担当が書いたように見えます。
- 営業担当のパーソナライズされた署名を付記します。
- 変数タグを活用して、適切な詳細を挿入します。
- プロスペクトのアクションや関心に基づいてコンテンツを送信します。
パーソナライズを計画するときは、次のチェックリストを使用します。
パーソナライズのチェックリスト |
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必要に応じて、項目が Salesforce の項目にマッピングされていることを確認する。 |
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セグメンテーションやパーソナライズで入力するデータをインポートする。 |
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育成メールで使用する予定の項目の差し込み印刷のデフォルト値を設定する。 |
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追加する基本的なパーソナライズ情報を決定する (挨拶文に名を含める、メッセージの本文に会社名を含めるなど)。これらの項目が空の場合はデータをインポートする。 |
差し込み印刷のデフォルト値を設定することは、プロスペクトレコードのその項目に入力される値がない場合でも、必ずメールに適切な情報が表示されるようにする簡便な方法です。さらに重要な点は、差し込み印刷のデフォルト値があれば、[Your Name] 様のように表示されたメールを送信するといった失態を回避できます。
ではここで、1 分ほど時間を取って、あなたのアカウントに差し込み印刷のデフォルト値を設定しましょう。手順は次のとおりです。
- [Pardot 設定] | [オブジェクトと項目の設定] | [プロスペクト項目] に移動します。
- カスタム項目テーブルが表示され、その下にデフォルト項目テーブルが表示されます。
- テーブルから操作する項目を見つけて [編集] をクリックします(下の例では、会社名がないレコード用に「your company」(あなたの会社) というデフォルトを作成しています)。
- [この項目に値がないときに使用するデフォルトの差し込み印刷の値を設定する] をオンにします。
- [デフォルトの差し込み印刷の値] に、デフォルト値を入力します。
- [デフォルト項目を保存] をクリックします。