Pardot のフォームおよびフォームハンドラーの使用 (Pardot Lightning アプリケーション)
学習の目的:
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Pardot のフォームの概要とその使用方法を要約する。
- フォームにプログレッシブプロファイリングを設定する。
- フォームで連動項目を使用する。
- Pardot でフォームを使用する状況とフォームハンドラを使用する状況を判断する。
Pardot のフォーム
Web サイトやランディングページを訪問する人々に関する情報を収集したい場合は、Pardot フォームを使用します。このフォームによって、匿名のビジターを特定済みのプロスペクトに変えることができます。けれども、フォームが役立つのはこれだけではありません! ビジターをプロスペクトに変換した後も、引き続きフォームを使用してプロスペクトや、そのニーズや好みを知ることができます。
次の動画は、Pardot のフォームの作成機能を簡単に説明し、連動項目の作成やプログレッシブプロファイリングの使用といった高度な機能も紹介しています。
前の単元で Leung は、Cloudy Computing のブログに配置する Contact Us (お問い合わせ) フォームを介してプロスペクトに変換するビジターをキャプチャするための Contact Us (お問い合わせ) キャンペーンを作成しました。Leung はこの Contact Us (お問い合わせ) フォームに 3 つのことを求めています。
- 最初にビジターの名と姓、メールアドレス、場所を収集する。
- ブログに埋め込みやすいようにフォームをできるだけ簡潔なものにする。
- 記入者の場所に基づいてフォームの項目をカスタマイズする。
「Pardot Lightning アプリケーションの基本」モジュールでカスタム項目について学習したことを覚えていますか? 以前に学んだ知識を活用して、Implementation Service (実装サービス) というカスタム項目を作成していきます。ここでは、Cloudy Computing の Contact Us (お問い合わせ) フォームに [Implementation Service (実装サービス)] 項目を使用します。
カスタム項目を作成する手順は、次のとおりです。
- [Pardot 設定] | [オブジェクトと項目の設定] | [プロスペクト項目] に移動します。
- [+ カスタム項目を追加] をクリックします。
- [名前] 項目に
「Implementation Service」
(実装サービス) と入力します。 - [カスタム項目 ID] は自動生成された値のままにします。
- [同期動作] もそのままにします。項目設定の完全リストは、「リソース」セクションを参照してください。
- 回答を制限するには、項目のデータ型を [ラジオボタン] に変更します。
- [値] に、次の項目値を入力します。
- Sales Cloud
- Marketing Cloud
- Service Cloud
- コミュニティ
- [カスタム項目を作成] をクリックして、新規項目を保存します。
カスタム項目を作成したら、フォームのプログレッシブプロファイリングにこの項目を使用できます!
Leung はまず、プロスペクトの名前、メールアドレス、場所を収集する基本的な [Contact Us (お問い合わせ)] フォームを作成する必要があります。
- [コンテンツ] | [フォーム] | [+ フォームを追加] に移動します。
- ステップ 1 — 名前:
- フォームの名前に「Contact Us (お問い合わせ)」と入力します。
- [選択] をクリックして、フォルダを選択します。[全般] フォルダ内の [フォーム] フォルダを選択し、[選択された部分を選択] をクリックします。
- [選択] をクリックして、[Contact Me (お問い合わせ)] キャンペーンを選択し、[選択された部分を選択] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- ステップ 2 — 項目:
- [+ 新しい項目を追加] をクリックします。
- プロスペクト項目のリストから [国] を選択します。
- 注意: フォームにはデフォルトで [名]、[姓]、[会社]、[メール] 項目が設定されます。
- [国] 項目の横にある [デフォルトデータを読み込み] をクリックして、国のリストに自動的に読み込みます。次に、ポップアッププロンプトで [OK] をクリックします。
- 注意: 各項目はツールアイコンを使用して編集、並べ替え、削除できます。
-
[変更を保存] をクリックします。
Leung が求める 2 つ目の事項はフォームを簡潔にすることです。フォームが端的で記入しやすいかどうかが、ビジターのコンバージョン率の上昇の鍵を握ります。Pardot では連動項目を使用してフォームを簡便にします。連動項目はデフォルトで非表示ですが、フォームの別の項目に入力された値に応じて表示されます。Leung はプロスペクトの場所データを把握したいと思っていますが、必要のない情報まで質問したくはありません。そこで、国に米国を選んだ人に州を尋ねる連動項目を作成してみましょう。
[国] 項目を連動項目に設定する手順は、次のとおりです。
- [国] 項目の横にある
をクリックします。他の項目がこの項目の値に連動します。
- [連動] タブをクリックします。
- [この項目の値に基づいてこのフォームに他の項目を表示します。] を選択します。
- [この項目が次の値と等しい場合] に、「United States of America (アメリカ合衆国)」と入力します。
- [この項目を表示] ドロップダウンから、[州] 項目を選択し、[OK] をクリックします。
- [変更を保存] をクリックします。
Leung が求める 3 つ目の事項は、登録者の以前の回答に基づいてフォームの項目をカスタマイズすることです。そうすればフォームは簡潔なまま、プロスペクトの経時的な情報をより多く収集することができます。Pardot ではこの機能をプログレッシブプロファイリングといい、プロスペクトが以前のフォームに入力した項目に基づいて新しい項目を表示します。
Leung はプログレッシブプロファイリングを使用して、すでにブログの [Contact Us (お問い合わせ)] フォームを登録しているプロスペクトが次回ブログを訪問したときに、Cloudy Computing のどの商品に特に最も関心を持っているかを質問できます。
プログレッシブプロファイリングを設定する手順は、次のとおりです。
- [+ 新しい項目を追加] をクリックします。
- [Implementation Service (実装サービス)] を選択します。
- [変更を保存] をクリックします。
- [Implementation Service (実装サービス)] の横にある
をクリックします。
- [順次] タブをクリックします。
- [プロスペクトの次の項目にすでにデータがある場合にのみこの項目を表示します。] を選択します。
- [会社] を選択します。
- [変更を保存] をクリックします。
これでフォームに商品への関心を含める [Implementation Service (実装サービス)] 項目をプログレッシブプロファイリング項目として追加することができました。では、最終的なデザインを決定したうえで保存し、今後使用できるようにしましょう。
- ステップ 3 — デザイン
- [次へ] をクリックします。
- このフォームは Cloudy Computing のブログに埋め込まれるため、[標準フォーム] レイアウトテンプレートを選択します。
- [選択された部分を選択] をクリックします。
- [送信ボタンのテキスト] に
「Submit」
(送信) と入力します。 - [フォーム上部]、[フォーム下部]、[スタイル]、[詳細] タブはそのままにします。
- [次へ] をクリックします。
- ステップ 4 — 完了アクション
- [お礼メッセージ] タブに、プロスペクトがフォームを登録した後に表示されるテキストとして
「Thanks for contacting us! (お問い合わせいただきありがとうございます!)」
と入力します。 - [次へ] をクリックします。
- [お礼メッセージ] タブに、プロスペクトがフォームを登録した後に表示されるテキストとして
- [確認して保存] をクリックして、フォームを保存します。
Leung がフォームに求める 3 つの事項、つまり、簡潔にすること、個々のプロスペクトのニーズに応じたものにすること、そしてプロスペクトへのマーケティングに必要な情報を収集することを満たすフォームを作成しました。
Pardot のフォームハンドラ
Pardot のフォームハンドラを使用すると、既存のフォームをすべて維持したまま、データを Pardot に送信できます。つまり、すでにフォームの大規模なインフラストラクチャが配備され、フォームの設計を完全管理する必要がある場合、または単に既存のフォームの特定の項目からデータを Pardot に取り込みたい場合は、Pardot のフォームハンドラを使用して必要な情報を収集できます。
次の動画は、フォームハンドラの概要とその使用方法を説明しています。
フォームとフォームハンドラのいずれかを選択
フォームハンドラでは Pardot を外部フォームに接続するため、プロスペクトの関連情報を Pardot に送り込むことができます。大半の場合は、Pardot フォームが適切な選択です。けれども、独自のニーズや要望により、フォームハンドラの使用が必要になる場合があることを当社は認識しています。たとえば、前任者からフォームを引き継いだ場合や、Web 設計チームから Web サイトを変更しないよう厳重な指示を受けている場合などです。
フォームハンドラを使用すべきかどうかを判断するには、「プロスペクトの情報をすでに別の場所で収集しており、その情報を Pardot に取り込む必要があるか?」と自問します。この答えが「はい」の場合は、Pardot でフォームハンドラを作成し、既存のフォームに接続して、その項目の値を Pardot に取り込みます。
会社によっては次のいずれかのシナリオに該当する場合があります。
- 現在、特定の設計要件に基づく既存の複雑なフォーム構造を管理している。
- すでに Salesforce の Web-to-リードフォームを使用している。
- 営業チームの業務に支障を来す可能性があるため、リードの生成戦略を変更したくない。
フォームハンドラが適していると判断した場合は、この単元の「リソース」セクションにある実装方法に関するドキュメントを参照してください。
フォームとフォームハンドラ、そして Pardot でのフォームのカスタマイズ方法を習得したところで、次の単元に進み、フォームをホストする Pardot のランディングページを作成します。