外部アクティビティを使用して Pardot オートメーションを拡張する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 外部アクティビティとは何かを説明する。
- 外部のプロスペクトアクティビティデータを使用してオートメーションを拡張する。
貴重なエンゲージメントデータをキャプチャする
「マーケティングアプリケーションの拡張機能について知る」単元で、マーケット担当者のジレンマがどのようなものかを確認しました。あなたも Web セミナーの実施、アンケートの配信、動画の制作、その他のマーケティング業務にさまざまなサービスプロバイダーを利用しているのであれば、この問題を実感しているのではないでしょうか? ここでは、外部アクティビティを設定して、分断されたこうしたデータを Account Engagement に取り込む方法について説明します。
外部アクティビティは、各自のオートメーションを拡張する柔軟な機能です。サードパーティのデータのうちマーケティングのニーズにおいて最も重要なものはどれかを判断し、そのデータを収集するマーケティングアプリケーションの拡張機能をカスタマイズします。そのため、データのサイロが解消され、これまれ以上に強力かつ的確なオートメーションが実現します。
外部アクティビティとは?
外部アクティビティとは、サードパーティアプリケーションで実行される個々のプロスペクトインタラクションのことで、実行後に Account Engagement に渡されます。こうしたアクティビティは、Account Engagement で構築したマーケティングアセットですでにトラッキングされているメールクリックやフォーム送信と同じようなものですが、アセットが別のシステムで構築されトラッキングされる点が異なります。
Northern Trail Outfitters の Paulo と Warren は以前に、eコマースプラットフォームに「EComm Coupon Used (eコマースクーポンを使用済み)」という外部アクティビティを作成しました。NTO のお客様である Rachel が Paulo の印刷物キャンペーンのクーポンを使用したときに、そのインタラクションがトラッキングされ、元の Account Engagement に外部アクティビティとして渡されました。
アクティビティ種別ごとに、特定のアクティビティデータを元のプロスペクトレコードに渡すために必要な値の概要を示すサンプル API エンドポイントが生成されます。開発者と協力して、サードパーティアプリケーションと統合させるか、MuleSoft などのコネクタサービスを使用するようにこのエンドポイントをカスタマイズします。インテグレーションの作業が終了したら、アクティビティ種別を有効にして、データの収集を開始します。
アクティビティの例
拡張機能 | アクティビティ種別 |
---|---|
Web セミナープラットフォーム |
Web セミナーに参加済み、アンケートに回答済み |
SMS プラットフォーム |
SMS を要求済み、SMS に返信済み、SMS を停止 |
eコマースプラットフォーム |
eコマースクーポンを使用済み、初回の購入、2 回目以降の購入 |
外部アクティビティデータを活用する
外部アクティビティデータも他のプロスペクトデータと同様に使用できます。アクティビティデータを個々のプロスペクトレコードに表示したり、オートメーションや Engagement Studio プログラムで使用したりします。
営業やマーケティングのユーザーは、外部プラットフォームでのプロスペクトのエンゲージメントに関する詳細をプロスペクトレコードで直接確認できます。オートメーションで外部アクティビティが有効になっている場合は、結果として得られたデータが [外部アクティビティ] セクションに表示されます。
外部アクティビティデータを使用して、オートメーションルールやセグメンテーションルールを拡大します。オートメーションルールを作成するときは、条件ドロップダウンから [プロスペクトの外部アクティビティ] を選択して、使用するアクティビティ種別を追加します。
Engagement Studio で、外部アクティビティデータに基づいてトリガーステップを作成します。トリガーステップを追加して、[外部アクティビティ] を選択し、リスンするアクティビティ種別の名前を入力します。このトリガーはアクティビティ種別の名前と完全に一致している必要があるため、可能な場合は値をコピーして貼り付けることをお勧めします。
外部アクティビティの最大のメリットは、どこで発生したかに関係なく、すべてのプロスペクトデータを Account Engagement に柔軟に保存して使用できることです。ユーザーはビジネスやマーケティングの目標達成に向けて特にどのような情報が役に立つのかを把握しています。外部アクティビティにより、お客様の 360 度ビューが示されるため、適格と評価されるようにリードを誘導することができます。