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サードパーティアプリケーションのアクションを自動化する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 外部アクションとは何か説明する。
  • 外部アクションを構築する 3 通りの方法を挙げる。

Engagement Studio プログラムをパワーアップする

先行の 2 つの単元で、マーケティング担当者のジレンマと、サードパーティデータを Account Engagement のオートメーションに取り込む方法を説明しました。プラットフォーム間のデータを結び付けることの威力を理解できたものと思いますが、さらなる強化が可能だとしたらどうでしょうか? 次に紹介するツールは、この威力をサードパーティにまで拡大します。まずは、外部アクションについて説明します。 

外部アクションとは?

外部アクションは、サードパーティアプリケーションでタスクを開始する手段です。外部アクティビティ種別と同様に、マーケティングアプリケーションの拡張機能に関連付けられているレコードとして表示されます。 

外部アクションは Salesforce の呼び出し可能なアクションフレームワークを基盤としているため、ビジネスニーズに合わせて事前構築された標準アクションの中から選択するか、カスタムアクションを作成することができます。 

呼び出し可能なアクションスキーマを含むメタデータとフィールドを示す [Web セミナーに登録] のアクション種別レコード

外部アクションの例として、次のものが挙げられます。 

  • Web セミナーや対面イベントにお客様を登録する。
  • SMS やダイレクトメールの送信をトリガーする。
  • サードパーティシステムにメールアドレスや設定などの新しいデータを保存する。
  • Salesforce で Sales Cloud の ToDo などのレコードを作成する。

外部アクションのしくみ

外部アクションは Salesforce の呼び出し可能なアクションを使用して、サードパーティシステムをコールし、情報を安全に渡して、そのシステムでタスクがトリガーされるようにします。 

標準の呼び出し可能なアクションの一部は外部アクションでサポートされています。標準のアクションが各自のユースケースに適さない場合は、AppExchange からアクションをインストールするか、APEX、Flow Builder、外部サービスなどを使用して独自の呼び出し可能なアクションを構築することができます。

どの方法で作成するかは、API の使用経験、特定のコード種別、コールアウト先が Salesforce の別のクラウドか完全に分離しているアプリケーションかによって異なります。Salesforce エコシステム内でアクションをトリガーする場合は、Flow Builder が適しています。サードパーティアプリケーションをコールする場合、APEX に関する十分な知識があるのであれば、APEX が適したソリューションです。サードパーティアプリケーションを接続する必要があるが、コードを使用しない宣言型オプションを使いたい場合は、外部サービスを利用します。では、外部アクションを構成して使用するために必要な手順を見ていきましょう。各ステップについての詳細は、Salesforce ヘルプ外部アクションの開発者ガイドを参照してください。

  1. 呼び出し可能なアクションを選択するか、インストールするか、構築します。
  2. マーケティングの [設定] で外部アクションレコードを作成します。
    1. 標準の呼び出し可能なアクションを使用する場合や、独自のアクションをカスタマイズする場合は、各自のユースケースに合わせてスキーマを編集します。
  1. 外部アクションを有効にします。
  2. 外部アクションを Engagement Studio プログラムに追加します。

外部アクションを活用する

外部アクションを構成したら、マーケティングオートメーションの機能が何倍もパワーアップします。Engagement Studio を使用すれば、手作業なしで、必要な条件を満たすプロスペクトにタスクを複製できます。 

ここで Northern Trail Outfitter の例に戻りましょう。Rachel というお客様が、マーケティングフォームを送信して郵送リストにサインアップし、後日ハガキを受け取りました。どのようなしくみで実行されたのでしょうか? 前述のとおり、Paulo と Warren がマーケティングフォームを作成して、「Add to List (リストに追加)」という外部アクションを構成し、Engagement Studio プログラムにステップを追加しました。 

まず、エンゲージメントプログラムがフォーム送信をリスンして、関連付けられているプロスペクトを次のステップに送信します。次に、「Add to List (リストに追加)」外部アクションによって Rachel のレコードから郵送先住所が取得され、NTO の郵送業者のシステムに渡されて、次回の郵送リストに追加されます。 

さらに、Paulo がこの外部アクションをエンゲージメントプログラムに追加したため、プロスペクトがリンクされたフォームを送信するたびに同じプロセスが実行されます。 

IT による作業が終了したら、マーケティングユーザーが外部アクションをエンゲージメントプログラムに追加できます。プログラムのどの部分にアクションを配置するかを検討したら、ステップを作成してアクション種別を選択します。

[Add to List (リストに追加)]、[Direct Mail Vendor (ダイレクトメールベンダー)] などの外部アクションが表示されている Engagement Studio のアクションカード

使用する外部アクションまでスクロールするか検索して、拡張機能の表示ラベルで目的のアクションであることを確認します。選択したら、アクションをすぐに実行するか待機するかを Engagement Studio に指示します。これで完了です。  

外部アクションのガイドライン

最適な結果を得るためには、システム管理者と開発者の両方が呼び出し可能なアクションを作成またはインストールして、Account Engagement で使用できるようにする必要があります。呼び出し可能なアクションフレームワークの使用を開始する場合は、Salesforce ヘルプや開発者ガイドで、最適なソリューションの構成方法に関する重要な詳細を確認してください。 

外部アクションは、データやマーケティングタスクをまとめることができる強力な拡張性ツールです。システム管理者と開発者が協力して、パワーアップさせるタスクを見極めます。

リソース

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