管理の基本について
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Account Engagement のアカウント設定にアクセスして説明する。
- ユーザーを設定する。
- Salesforce を使用したシングルサインオンを設定する。
- プロスペクトのカスタム項目を設定する。
大切なのは管理
Cloudy Consulting でマーケティングマネージャーを務める Leung Chen をご紹介します。Leung は前四半期のパフォーマンスレビューで優れた仕事振りが認められ、Cloudy Consulting に Account Engagement を実装する仕事を任されました。クライアントを対象とした交流イベントや育成プログラムの企画運営で豊富な経験を有する Leung は、そうしたスキルを Account Engagement の実装に活用することができます! 実装後は Account Engagement 管理者になる予定です。
Account Engagement のアカウント設定
Leung の最初の仕事は、Account Engagement について把握し、自身のアカウント設定を確認することです。Account Engagement のアカウント設定には、Account Engagement アカウントの管理に役立つさまざまな情報が記載され、Account Engagement について理解する適切な出発点になります。
アカウント設定の画面を見ながら、いくつかの機能を確認していきましょう。
- [Account Engagement Settings (Account Engagement 設定)] タブをクリックします。ここには、アカウント情報のほか、Account Engagement に変更が通知された人の連絡先情報も表示されます。アカウント設定の [製品およびサービスに関する通知] テーブルでは、通知の種別ごとに異なる連絡先を選択できます。[使用状況と制限] タブをクリックします。このリストには、アカウントで使用可能なすべての機能、利用状況、制限、稼働率が表示されます。
- [私のプロファイル] タブをクリックします。このタブには、プロファイル情報およびユーザー設定が表示されます。ユーザー情報を変更する場合は、[編集] をクリックします。メールやアプリケーションの設定を変更する場合は、[私のユーザー設定を編集] をクリックします。
- (該当する場合) [B2B マーケティング分析] タブをクリックします。[B2B マーケティング分析] では、B2B Marketing Analytics アプリケーションのプロビジョニングを行います。
Account Engagement ユーザーを作成する
Leung は Cloudy Computing でさまざまな仕事を任され、多くのプロジェクトを抱えています。そこでチームメイトの 1 人をユーザーとして Account Engagement に追加し、このアカウントの管理を手伝ってもらおうと考えています。Cloudy Computing のマーケティングチームには何人かのコンテンツ作成者がいます。Leung はその 1 人を Account Engagement 業務の担当者に指名しました。Account Engagement のデフォルトのユーザーロールの中から、この担当者にはマーケティングロールを指定するつもりです。Account Engagement のどのアカウントにも、管理者、マーケティングユーザー、営業マネージャー、営業ユーザーの 4 つのユーザーロールが付属します。そのため Leung のような Account Engagement 管理者が簡単に新規ユーザーを作成し、適切な権限セットを付与できます。
Leung が Account Engagement の新規ユーザーを簡単に作成して、マーケティングロールを付与する様子を見てみましょう。
- [Account Engagement Settings (Account Engagement 設定)] | [User Management (ユーザー管理)] | [Users (ユーザー)] に移動します。
- [+ ユーザーを追加] をクリックします。
- ユーザーの氏名を入力します。
- ユーザーのメールアドレスを入力します。このメールアドレスは、すべての Account Engagement アカウントを通して一意である必要があります。
- ユーザーに有効化リンクを送信するには、[ライセンス認証メールを送信] を選択します。このメールは、パスワードと秘密の質問を選択することをユーザーに求めます。ライセンス認証メールの有効期限は 48 時間です。
- [マーケティング] ユーザーロールを選択します。
- 完了したら [ユーザーを作成] をクリックします。
ごみ箱
アセットを削除すると、Account Engagement アカウントのごみ箱に移動されます。ほとんどのアセットはごみ箱から復元できますが、ごみ箱を使用する場合にはいくつかの考慮事項があります。先に進む前に簡単に確認しておきましょう。
- ごみ箱の中の項目は、使用制限に含まれません。
- キャンペーンを削除する場合、そのキャンペーンに関連付けられていたプロスペクトは、削除したキャンペーンのタグが付与された状態でシステム内に残ります。削除する前に、キャンペーンに関連付けられている要素 (リスト、ルール、ランディングページなど) が使用中の場合、警告が表示されます。この場合、そのアセットを削除するか、他のキャンペーンに関連付けるかを選択できます。
- 管理者は、ごみ箱の中のプロスペクトを永久に削除できます。Account Engagement は、永久に削除されたプロスペクトのトラッキングを停止します。
- プロスペクトが同期している Salesforce レコードが復元された場合、削除されたプロスペクトは復元されます。Account Engagement でプロスペクトを永久に削除する場合、関連付けられているリードと取引先責任者を Salesforce で削除する必要があります。
- タグは永久に削除され、ごみ箱には表示されません。
プロスペクトを削除すると、レコードは Account Engagement のごみ箱に移動します。ごみ箱では、プロスペクトを永久的に削除するか復元することができます。自分またはシステムが開始する特定のアクティビティによっても、プロスペクトは復元されます。プロスペクトをごみ箱から永久的に削除しようとする場合には、実行する前に次のことを考慮する必要があります。
- プロスペクトを永久に削除すると、そのプロスペクトはごみ箱から削除され、Account Engagement にそのプロスペクトに関する情報は何も保持されません。どのプロスペクトが削除されたかを調べることはできず、データは復元できません。
- Account Engagement でプロスペクトを削除する前に関連付けられたリードと取引先責任者を Salesforce から削除する必要があります。
- プロスペクトを削除すると、関連付けられたすべてのエンゲージメントデータが削除され、すべてのレポートに影響します。
- プロスペクトが個人取引先に関連付けられている場合、すべての個人識別情報が Account Engagement アカウントレコードから削除されます。
- プロスペクトを削除しても、そのプロスペクトの再作成を防ぐことはできません。たとえば、プロスペクトがフォームを登録したり、手動で再作成されることがあります。
- 管理者は、ごみ箱の中のプロスペクトを永久に削除できます。Account Engagement は、永久に削除されたプロスペクトのトラッキングを停止します。
削除の完了には 24 時間ほどかかる場合があります。処理が完了したら、Account Engagement からメールで通知されます。
カスタム項目の追加
Account Engagement にはすぐに使えるデフォルト項目が多数用意されていますが、それとは違った種類の情報を取得する必要がある場合があります。たとえば、Sales Cloud にある一定の項目を Account Engagement にも設定し、2 つのシステム間でデータを同期させたいと思うことがあります。このためには、Salesforce コネクタを有効にして、Sales Cloud の各項目に対応するカスタム項目を Account Engagement に作成して対応付けます。カスタム項目は、Account Engagement のフォーム、オートメーション、セグメンテーションルール、ダイナミックリストのすべてで使用できます。
Leung はクライアントイベントを企画しており、出欠確認を記録するプロスペクトレベルのカスタム項目が必要ですが、この情報を Salesforce と同期する必要はありません。後々この返信を基にお礼のメールを送るつもりです。
カスタム項目を作成する手順は、次のとおりです。
- [Account Engagement Settings (Account Engagement 設定)] | [Object and Field Configuration (オブジェクトと項目の設定)] | [Prospect Fields (プロスペクト項目)] に移動します。
-
[+ カスタム項目を追加] をクリックします。
- [名前] 項目に「RSVP (出欠確認)」と入力します。
- [カスタム項目 ID] は自動生成された値のままにします。
- [同期動作] もそのままにします。項目設定の完全リストは、「プロスペクト項目のグローバル設定」を参照してください。
- 回答を制限するには、項目のデータ型を [ラジオボタン] に変更します。
- [値] に、次の項目値を入力します。
-
「Yes、I’ll be there!」(はい、参加します!)
-
「No, I can't come」(残念ながら参加できません。)
- 完了したら、[カスタム項目を作成] をクリックして保存します。
この単元を通して、Leung が Account Engagement 管理者として行う設定業務を手伝ってきました。Salesforce でのログインを設定し、ユーザーを新規作成して、カスタム項目を作成しました。このすべてを 1 日でやり遂げました!
リソース
- Salesforce ヘルプ: Account Engagement と Salesforce の接続
- Salesforce ヘルプ: 接続アプリケーションによる Account Engagement の拡張
- Salesforce ヘルプ: アカウント設定
- Salesforce ヘルプ: プロスペクト項目のグローバル設定
- Salesforce ヘルプ: Account Engagement のユーザーロール
- Salesforce ヘルプ: Engagement History Implementation Guide (エンゲージメント履歴実装ガイド)
- Salesforce ヘルプ: Managing Account Engagement Business Units (Account Engagement ビジネスユニットの管理)