Data Cloud パッケージをインストールしてテストする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- パッケージをインストールする。
- データキットからデータストリームを作成する。
- データキットから計算済みインサイトを作成する。
- トラブルシューティングを行い、ベストプラクティスに従う。
パッケージをテストする
Get Cloudy Consulting チームは、Data Cloud アプリケーションの機能の開発を完了しましたが、パッケージ化したデータキットの完全性を確認する必要があります。パッケージをテストするために Get Cloudy Consulting は Data Cloud の機能を含む、名前空間以外のスクラッチ組織を作成します。
sf org create scratch -f config/project-scratch-def.json --no-namespace -a testingOrg -w 10 -y 10
Data Cloud アプリケーションをテストするには、または Data Cloud アプリケーションの利用者である場合は、以下の手順に従ってテスト組織にパッケージとデータキットをインストールします。
データキットを含むパッケージをインストールする
テストを行うには、Get Cloudy チームはデータキットを含む Data Cloud パッケージをテスト用のスクラッチ組織にインストールする必要があります。
Data Cloud でのほとんどの作業には、「Data Cloud 管理者」権限セットまたは「Data Cloud for Marketing データアウェアスペシャリスト」権限セットのいずれかが必要です。以下の手順を完了できない場合は、Salesforce システム管理者にお問い合わせください。 Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。通常の Trailhead Playground では Data Cloud を使用できません。
データキットを含むパッケージをインストールする手順を見ていきましょう。
- データキットを含むパッケージをインストールする Data Cloud 組織の別のタブまたは新しいウィンドウから、指定された URL を入力します。
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[Install for Admins Only (管理者のみのインストール)] を選択し、[Install (インストール)] をクリックします。
- インストールが完了したら、[Done (完了)] をクリックします。
データキットのコンポーネントをリリースする
パッケージとデータキットをインストールしたら、データキット内の機能を組織にリリースする準備が整います。データストリームと計算済みインサイトをこの組織にリリースしましょう。
組織にデータキットのコンポーネントをリリースする方法は数通りあります。1 つは、ユーザーインターフェースから行う方法です。このモジュールではこの方法を使用します。ユーザーインターフェースから Data Cloud やデータキットを操作せずに、コマンドラインやスクリプトを使用する方もいると思います。その場合は、データキットをプログラムでインストールすることができます。これは、データキットコンポーネントのリリースフローを使用して行うことができます。詳細は、『Data Cloud 開発者ガイド』を参照してください。
データキットからデータストリームと計算済みインサイトをリリースする手順を見ていきましょう。
データキットからデータストリームをリリースする
データキットをインストールした組織にログインした状態で、次の手順を実行します。
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Data Cloud の [Data Stream (データストーム)] タブに移動します。
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[New (新規)] をクリックして、データストリームを作成します。
- CRM ストリームの場合は、CRM ストリームを選択し、[Next (次へ)] をクリックします。それ以外の場合は、[Installed Data Kits & Packages (インストール済みデータキットおよびパッケージ)] をクリックし、[Next (次へ)] をクリックします。
- Salesforce CRM の場合は、適切な Salesforce 組織を選択します。それ以外の場合は、[Installed Data Kits and Packages (インストール済みデータキットおよびパッケージ)] でパッケージを選択します。
- [Custom Data Bundles (カスタムデータバンドル)] でデータキットを見つけます。
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[Next (次へ)] をクリックします。
- データスペースを選択し、データストリームの項目を確認したら、[New (次へ)] をクリックします。
- 詳細を確認し、[Deploy (リリース)] をクリックします。
新しいデータストリームは、開発環境で見つかった同じモデルとマッピングを使用して作成されます。
データキットから計算済みインサイトをリリースする
データキットに計算済みインサイトが含まれている場合は、データキットからインサイトをリリースできます。
- [Calculated Insights (計算済みインサイト)] タブに移動し、[New (新規)] をクリックします。
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[Create from a Data Kit (データキットから作成)] をクリックし、[Next (次へ)] をクリックします。
- パッケージとデータキットを選択し、[Next (次へ)] をクリックします。
-
[Deploy (リリース)] をクリックします。
データキットを更新する
Get Cloudy チームは、データキットにセールスのデータを追加する必要があると判断しました。ソース組織でセールスデータストリームに新しいマッピングを追加します。Get Cloudy Consulting が変更内容をデータキットに反映させるには、どうすればよいでしょうか? Get Cloudy Consulting はデータキットを変更で更新し、新しいパッケージバージョンを作成する必要があります。
ソースベースの開発を使用しているため、この更新用に新しい Data Cloud スクラッチ組織を作成します。組織を作成し、Data Cloud が初期化されたら、パッケージソースコードを組織にリリースできます。スクラッチ組織で、次の手順に従って Salesforce CRM データストリームのデータキット内のコンテンツを更新します。
- Data Cloud で、[Data Cloud Setup (Data Cloud 設定)] に移動します。
- [Tools (ツール)] の下の [Data Kits (データキット)] をクリックします。
- データキットを開いて、[Update (更新)] をクリックします。
- 更新されたデータストリームを選択します。
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[Next (次へ)] をクリックします。
- 関連するオブジェクトとリレーションを選択します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
これで、更新されたパッケージを対象組織に再インストールする準備が整いました。
ヒントとベストプラクティス
データキットを作成するにあたって、次のトラブルシューティングのヒントとベストプラクティスを確認しておくと役立ちます。
- パッケージをインストールできないというエラーが表示された場合は、環境設定を確認してください。標準パッケージを作成した組織と同じ組織にインストールすることはできません。
- パッケージを定期的にアップグレードまたは更新する必要がある場合は、管理パッケージバージョンを作成します。最新の更新を反映させるには、新しいパッケージバージョンを対象組織にインストールする必要があります。
- CRM および Commerce データキットは、組織内でパッケージ化して何度も再利用でき、複数の組織にマッピングできます。
- 計算済みインサイトは、対応するデータモデルが確立され、マッピングされた組織でパッケージ化して使用する必要があります。必要なデータモデルがなければ、インストールされた計算済みインサイトはリリースできません。
- 新しいデータモデルリレーションが追加された場合、新しいバージョンのパッケージにリレーションを必ず含めてください。
Data Cloud アプリケーションを配布する
パッケージに問題がなければ、Get Cloudy は Data Cloud アプリケーションとして AppExchange でほかのユーザーに配布する準備に進むことができます。
パッケージバージョンを配布する準備が整ったら、リリース済みバージョンに昇格されます。
お疲れさまでした。Get Cloudy チームが Data Cloud パッケージを作成し、テストし、昇格するところを見てきました。AppExchange でアプリケーションを公開するには、さらにいくつかのステップがあります。そのステップは次のとおりです。
- パッケージの AppExchange セキュリティレビューを申請する
- パッケージのリリースノートとインストール後の手順のドラフトを作成する
-
AppExchange でアプリケーションを公開する
あなたのパッケージが AppExchange で公開されるのを楽しみにしています。
リソース