リリース管理戦略の策定
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 開発チームの連携を図る方法を挙げる。
- リリースや新しい環境を管理するための戦略を策定する。
- ソース制御の管理計画を作成する。
作成したものを調べるのは、今後、組織をより適切に管理する方法を理解するために重要なステップです。ただし、会社のアプリケーションを作成し配信する人たちが、どのように連携しているのかを確認する必要があります。小さく、焦点を絞った変更を可能にするアプリケーション開発および配信モデルの採用を検討するときには、チームが重複または競合する作業を行う機会を作らないようにします。つまり、ぴかぴかに光る新しいサイロを作り出さないということです。
開発チーム間の連携
開発チーム間の連携を図るにはどうすればよいのでしょうか? 現在、チームがどのように連携してアプリケーションを作成しているのかを確認します。アジャイル手法を使用するチームはあるか? 異なるフレームワークを使用するチームはあるか? チームはサイロ化した状態で作業しているのか? チーム間の可視化は、より適切なアプリケーション管理の重要な部分です。将来的によりコストのかかる競合を避けるために、計画および開発プロセスの早い段階で重複 (または競合) する部分を特定します。
チームのコミュニケーションに関する強力なガイドラインを確立するとともに、会社の長期的な成功を追求します。会社に組織の全体的なガバナンスに関する計画がありますか? 効果的なガバナンスの作成も、将来の組織の健全性を確保するために不可欠な部分です。
新しい環境とリリースの管理戦略の策定
アプリケーションを作成しているときにチーム間でどのように連絡が行われるかは、リリース管理のほんの一部にすぎません。本番にリリースするとき、チーム間でどのように変更についての連絡が行われますか? エンドユーザーのトレーニング方法とエンドユーザーグループとの更新の共有方法は、違う人担当していますか? リリースと環境間の変更の移行は誰が担当していますか? 組織の異なる領域を開発するチームは、誰が何をいつリリースするのかをどのように調整していますか?
チームが環境間での変更の移行をより迅速に行うことができるリリースモデルに切り替える場合、その他のリリースおよびいつそれらが行われるのかを簡単に認識できる新しい方法が必要になります。また、チームが Sandbox、およびスクラッチ組織のような新しい環境をどのように使用するのかについて、強力なシステムを確立する必要があります。
Salesforce 環境 (つまり「組織」) についての詳細は、Trailhead の「Salesforce 開発者の環境」モジュールを参照してください。
ソース管理計画の作成
開発戦略を変更する場合、ソース制御の管理に関する計画を整えるがことが重要です。現在、何らかのソース制御を使用していますか? チームはどのようにコードをソース制御にチェックインしていますか? コードのレビューはどこでどのように行われますか? 特定のブランチまたは環境へのアクセスを制限する必要がありますか? 継続的インテグレーション/継続的配信などのオートメーションは、アプリケーション管理ライフサイクルにどのように影響しますか?
ソース制御について詳しくない場合は、チームが基本をしっかりと理解するようにしてください。手始めに、「Git と GitHub の基本」モジュールをお勧めします。次に、リポジトリとリポジトリ内のブランチをどのような構造にするのかを評価する必要があります。ソース制御とブランチの有益な計画が準備されていれば、日常的なアプリケーション開発ワークフローを簡略化できます。これは、ロック解除済みパッケージだけではなく、開発全般にも当てはまります。
リポジトリとブランチの管理方法についての計画は、アプリケーションの作成と配信を行うチームの連携方法についてすでに確立済みの計画をサポートする必要があります。チームが孤立し、重複または競合するカスタマイズを行うことを許すソース制御パターンを作成して、決定した優れたコミュニケーション戦略とリリース戦略を台無しにすることがあってはいけません。
ソース制御をすでに使用していて、それがチームの仕事のやり方に合わない場合は、その理由を探ってください。トレーニングが不足しているのでしょうか? ツールに問題があるのでしょうか?
この機会に、ソース制御に関する未解決の問題に対処し、チームがソース制御ツールを効果的に使用できるようにしてください。ソース制御は、アプリケーションを作成および配信するチームの仕事のやり方を促進するものであることが必要です。
今後の予定
今後数か月で、これらの概念を実践するためのリソースや機会を追加する予定です。メタデータの分離を探索し、パッケージを作成し、ロック解除済みパッケージについて詳しく学習することができます。
リソース