フローオーケストレーションについて知る
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 2 つのオーケストレーションタイプを挙げる。
- オーケストレーションの 3 つのビルディングブロックを挙げる。
- オーケストレーション作業ガイドについて説明する。
フローオーケストレーションにアクセスする
フローオーケストレーションへのアクセス方法は、各自のロールによって異なります。
オーケストレーションを構築するシステム管理者の場合は、[フロー] からフローオーケストレーションにアクセスできます。手順は次のとおりです。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Flows(フロー) と入力し、[Flows (フロー)] を選択します。
-
[新規フロー] をクリックします。
-
[Start from Scratch (最初から開始)] が選択されていることを確認し、[Next (次へ)] をクリックします。
- 2 つのオーケストレーションタイプのいずれか ([Autolaunched Orchestration (No Trigger) (自動起動オーケストレーション (トリガーなし))] または [Record-Triggered Orchestration (レコードトリガーオーケストレーション)]) を選択します。
![[Autolaunched Orchestration (No Trigger) (自動起動オーケストレーション (トリガーなし))] と [Record-Triggered Orchestration (レコードトリガーオーケストレーション)] が強調表示されている [Select Type (種別の選択)] 画面。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/orchestrator-basics/get-to-know-orchestrator/images/ja-JP/67b95bb93a184e121785073ec6d5c315_kix.xa7w2sqceb29.png)
フローオーケストレーションには、処理中のオーケストレーションを監視できるリストビューも 2 つ含まれています。オーケストレーション実行とオーケストレーション作業項目というリストビューがあります。
リストビューにアクセスするには、アプリケーションランチャーをクリックし、[Apps (アプリケーション)] の下の [View All (すべて表示)] をクリックします。組織で使用可能な項目のリストがアルファベット順に表示されます。[オーケストレーション実行] と [オーケストレーション作業項目] はここで見つけることができます。
システム管理者のスーパーバイザーであれば、[オーケストレーション実行] リストビューから実行中のオーケストレーションを監視できます。[処理中] のオーケストレーション実行の横にある矢印をクリックして、実行をキャンセルまたはデバッグすることもできます。
![[オーケストレーション実行] リストビュー画面。名前、状況、作成者、作成日、最終更新者、最終更新日の列が表示されている。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/orchestrator-basics/get-to-know-orchestrator/images/ja-JP/5e5f3ac5f071b2ba6ff458eddff33540_kix.a8atwshzzlo8.png)
エンドユーザーの場合は、主に作業項目からフローオーケストレーションを操作します。作業項目を割り当てられたユーザーは、メールで通知を受信します。この通知から、該当する作業が含まれるレコードページをクリックしてアクセスできます。割り当てられたすべての作業項目には、[オーケストレーション作業項目] リストページからもアクセスできます。
![[オーケストレーション作業項目] 画面。作成日、最終更新日、名前、最終更新者、状況、コンテキストレコード、ステップ、割り当て先の列が表示されている。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/orchestrator-basics/get-to-know-orchestrator/images/ja-JP/a9ac5a5422d07e9176b244c3416fde45_kix.ufyl3cudafuk.png)
オーケストレーションタイプ
フローオーケストレーションには、主に 2 つのオーケストレーションタイプ「自動起動」と「レコードトリガー」があります。違いはトリガー方法です。レコードトリガーオーケストレーションは、指定したレコードタイプが作成または更新されるたびに実行されます。自動起動オーケストレーションは、Apex、REST、プロセスなどによって呼び出すことができます。
フェーズ、ステップ、フロー
フェーズ、ステップ、フローは、オーケストレーションのビルディングブロックです。これらがどのように連携してオーケストレーションが作成されるのかを見てみましょう。
以下に、複数のステップが含まれるフェーズを示しています。各ステップには対応するフローがあり、ステップの実施時に実行するように指定されています。
![[Customer QA Survey (顧客への QA アンケート)] フェーズ。バックグラウンドステップ「Get Customer Email (顧客メールの取得)」、バックグラウンドステップ「Notify Customer of QA Survey (顧客への QA アンケート通知)」、対話型ステップ「Technical Roof Review (屋根に関する技術レビュー)」、対話型ステップ「Technical Electro Review (電気に関する技術レビュー)」が含まれる。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/orchestrator-basics/get-to-know-orchestrator/images/ja-JP/590737fe6350d0ec98bb83fac0a85f73_kix.7jrduwn7xun1.png)
フェーズ
フェーズは、論理的な段階に整理された関連ステップでグループ化されています。フェーズは順次実行され、オーケストレーションで 1 度に処理可能なフェーズは 1 つのみです。フェーズが完了したとみなされるために満たす必要がある条件を設定します。
手順
ステップはフェーズにグループ化されており、順次または同時に実行できます。対話型ステップにはユーザー操作が必要です。バックグラウンドステップには、ユーザー操作は必要ありません。
フロー
ステップタイプが対話型ステップであっても、バックグラウンドステップであっても、実行させるにはそれぞれにフローを指定する必要があります。対話型ステップでは画面フローが実行され、バックグラウンドステップでは自動起動フローが実行されます。評価フローを使用して、ステップを開始するカスタム条件を設定したり、対話型ステップを完了とマークしたりすることができます。
フローオーケストレーション作業ガイド
フローオーケストレーション作業ガイドは、アプリケーションビルダーを使用してページに追加できる画面コンポーネントです。対話型ステップでユーザーに作業項目が生成されると、割り当てられたユーザー全員に、指定されたレコードページへのリンクを含むメールが送信されます。割り当てられたユーザーは作業のメール通知を受信し、指定されたレコードページのフローオーケストレーション作業ガイドに記載されている作業を完了します。ツールの切り替えに無駄な時間を費やすことなく、関連レコードの作業を終えることができます。
![返品の [Triage Case Screen Flow (ケースのトリアージ画面フロー)] が含まれる作業ガイド項目。ドロップダウンメニューからケース優先度を選択できる。](https://res.cloudinary.com/hy4kyit2a/f_auto,fl_lossy,q_70/learn/modules/orchestrator-basics/get-to-know-orchestrator/images/ja-JP/7566ea7f43ec18fb740a7f241dc4c3ef_kix.2spa5pnt2k4v.png)
フローオーケストレーションのしくみがわかったところで、次は企業がワークフローのオーケストレーションを使用してケース管理プロセスを最適化する様子を見てみましょう。
リソース
- Salesforce ヘルプ: オーケストレーション
- Web サイト: The Unofficial Flow Orchestrator Home Page (非公式フローオーケストレーションホームページ)