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Top Search (上位検索) ダッシュボードでオンサイト検索戦略を評価する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • On-Site-Search (オンサイト検索) ダッシュボードの指標がストアフロント検索戦略の評価にどのように役立つかを説明する。
  • Top Search (上位検索) ダッシュボードの指標について説明する。
  • 上位検索の指標から、検索戦略パフォーマンスに関してどのようなことがわかるか説明する。
  • Top Search ダッシュボードの指標のサンプルを分析および評価する。

On-Site-Search ダッシュボードについて

Brandon Wilson は高級カスタムスニーカーのリテーラー Cloud Kicks のシニアマーチャンダイザーです。Brandon とチームは Cloud Kicks のオンサイト検索戦略を管理しています。また、買い物客が検索で簡単に関連性の高い結果を得られるように、Einstein Search Recommendations など、B2C Commerce の検索機能をすべて使用しています。

メモ: 検索戦略の構成とリリース方法の詳細は、「Salesforce B2C Commerce ストアフロント検索」トレイルを受講してください。

Cloud kicks のマーチャンダイザー、Brandon Wilson

Brandon は、オンサイト検索戦略を効果的な状態で維持することは継続的なプロセスであることを理解しています。また、効果的な検索戦略とは顧客の検索要求に俊敏に対応できる戦略であることも認識しています。Cloud Kicks の検索戦略が市場トレンドに後れを取らないように、Brandon は Cloud Kicks の e コマースサイトでの検索パフォーマンスを定期的に確認しています。

信頼できる検索指標として、B2C Commerce の Reports & Dashboards の On-Site-Search ダッシュボードが使用されています。On-Site-Search 検索ダッシュボードでは、検索指標が 2 つのダッシュボードに整理されています。

  • Top Search Terms (上位検索語): オンサイト検索の頻度、検索フレーズの使用状況、検索結果に起因する収益を示すグラフや表。
  • Search Conversion (検索コンバージョン): オンサイト検索が注文と収益がどのように変換されるかに焦点を当てた指標。

Brandon とチームは、ダッシュボードレポートのデータを使用して、Cloud Kicks のオンサイト検索環境をどのように改善できるかを判断します。目標は、買い物客が検索語を入力すると、購入意欲を刺激し、注文する可能性を高める商品、コンテンツ、プロモーション、またはページが表示されるようにすることです。

上位検索語と指標でオンサイト検索のパフォーマンスを最適化する

各セクションにコールアウトが表示されている On-Site Search ダッシュボード。

Top Search Terms ダッシュボードでは、グラフと表を使用して、検索指標が表示および比較されます。検索活動は、サイトで積極的に活動する買い物客を示す良い指標となります。次の表で、Top Search Terms ダッシュボードについて説明し、Brandon とチームがダッシュボードの指標を使用して顧客の検索環境を改善する方法を示します。

テーブルまたはグラフ 説明
# Searches (検索数) (1)

期間中の検索の合計数と日ごとの検索の平均数を表示します。グラフには、期間中の各日について、オンサイト検索数がプロットされます。 

このグラフを使用して、販売イベント、プロモーション、休日などのピーク時の利用など、検索の使用状況の傾向を調べます。顧客はグラフに検索傾向を明確に示しています。これを活用するための戦略を立てましょう。 

たとえば、このグラフでは、プロモーションイベントの期間中、オンサイト検索が増加傾向にあることがわかります。検索数の増加を利用して、プロモーションに関連性の高い商品順でカテゴリが並べ替えられるようにしてください。
# Searches with Results (結果が返された検索数) (2)

期間中の結果が返された合計検索数と日ごとの結果が返された検索の平均数を表示します。グラフには、期間中の各日について、結果が返されたオンサイト検索数がプロットされます。サイト訪問中の各検索が追跡されます。そのため、1 回のサイト訪問には複数の検索が含まれる可能性があります。

このグラフを使用して、結果を返すために検索戦略がどの程度最適化されているかを評価します。[Total Number of Searches (検索の合計数)] に近い数値は、検索構成で結果が効果的に返されていることを示します。想定より低い数値は、検索インデックスを更新する必要があるか、検索語の最適化が辞書にないことを示しています。 

後ほど、オンサイト検索によって注文と収益の獲得がどのように促進されているかを把握できるその他の指標について詳しく説明します。

# Searches Without Results (結果が返されなかった検索数) (3)

期間中の結果が返されなかった検索の合計数と日ごとの結果が返されなかった検索の平均数を表示します。グラフには、期間中の各日について、結果が返されなかったオンサイト検索数がプロットされます。

この指標とグラフを使用して、顧客による検索で結果が返されない率を評価します。結果が返されなかった検索数が少ない場合は、検索戦略が適切に最適化され、効果的に結果が返されていることを示します。失敗した検索の数が多い場合は、検索辞書と検索インデックスの更新が必要であり、ショッピング体験が想定どおりでないことを示しています。リストされているフレーズと [Search Phrases Without Results (結果が返されなかった検索フレーズ)] を比較してください。 

自社で販売している商品に関連する検索語については、不足している語で検索インデックスを更新することを検討します。また、分析を使用して、顧客が探していても自社で販売していない商品を特定することもできます。この結果を反映させて、より広範なビジネス戦略を立てましょう。

# Searches per Visit (訪問 1 回あたりの検索件数) (4)

期間中の訪問 1 回あたりの平均検索数を表示します。グラフには、期間中の各日について、1 回の訪問で行われた検索の平均数がプロットされます。[Searches per Visit (訪問 1 回あたりの検索)] 指標は、次のように計算されます。

検索件数/訪問数 

この指標を使用して、買い物客が検索を使用する頻度を評価します。訪問 1 回あたりの検索数が多い場合、商品の配置やサイトナビゲーションに問題があることを示しています。たとえば、人気のある商品を探している買い物客は、ストアフロントにその商品が表示されていないため、検索して探す必要があるということです。 

Revenue per Search (検索 1 件あたりの収益) (5)

期間中のオンサイト検索ごとの平均合計サイト収益を表示します。グラフには、期間中の各日について、オンサイト検索ごとの平均合計サイト収益がプロットされます。この金額は次のように計算されます。

合計サイト収益/検索件数

検索 1 件あたりの平均収益を使用して、検索がサイトの収益に与える影響を測定します。たとえば、Search Conversion ダッシュボードで、検索 1 件あたりの平均収益と訪問 1 回あたりの平均商品合計金額の指標を相互に比較します。この分析により、検索動作がサイトの合計収益に与える影響について把握することができます。

Search Phrases with Results (結果が返された検索フレーズ) (6)

このテーブルには、期間中に使用された検索フレーズのうち、結果が返された上位 5 つのフレーズがリストされます。リストされている各フレーズには、次の項目が表示されます。

  • 検索フレーズ
  • 検索件数
  • すべての検索のうち、結果が返された検索の割合。割合を表示するには、割合のバーの上にカーソルを合わせます。

[# Searches (検索数)] 列をクリックすると、結果のある、使用された検索フレーズの下位 5 つが表示されます。 

結果に基づき、買い物客がサイト内でよく使用する検索フレーズを特定します。 

上位検索フレーズに関連する商品に合わせて、プロモーションキャンペーンや人目を引くコンテンツスロットの配置をデザインすることを検討します。

リストされるであろう検索フレーズを探し、予想どおりに使用されていることを評価します。

リストされると想定しているにもかかわらず、リストされない検索フレーズについては、そのフレーズを検索インデックスから削除することを検討してください。こういったメンテナンスを実施することで、インデックスのサイズを管理できます。

Search Phrases Without Results (結果が返されなかった検索フレーズ) (7)

このテーブルには、サイトで使用された検索フレーズのうち、結果が返されない上位 5 つのフレーズがリストされます。リストされている各フレーズには、次の項目が表示されます。

  • 検索フレーズ
  • 検索件数
  • すべての検索のうち、結果が返された検索の割合。割合を表示するには、割合のバーの上にカーソルを合わせます。

結果に基づき、検索フレーズ戦略を更新します。たとえば、検索可能な商品属性や検索インデックスを、結果が返されない上位の検索フレーズで更新することができます。

オンサイト検索の上位検索フレーズのパフォーマンスを評価する

ここ数か月、Cloud Kicks では、検索の合計数と結果が返された検索数が減少し、結果が返されなかった検索数が増加しています。このような指標に対処するため、Brandon のチームは Cloud Kicks に新しいオンサイト検索戦略を実装しました。この戦略には、Business Manager と Einstein Search Recommendations で利用できる検索機能と設定が活用されています。

Einstein Predictive Search の高度な検索機能に加えて、Brandon は Top Search ダッシュボードで利用できる指標を確認し、チームが検索戦略を練り直すために役立てています。また、検索パフォーマンス指標や買い物客がサイトで使用する検索語を確認したり、ダッシュボードのデータを使用して、Cloud Kicks の検索インデックス、辞書、検索可能な商品属性、その他の検索構成を常に最新状態にしたりしています。さらに、商品とコンテンツの結果がよく使用される検索フレーズに確実に関連するようにしたいと考えています。 

確認を行うために、Brandon は Reports & Dashboard アプリを起動し、[On-Site Search (オンサイト検索)] タブをクリックします。ダッシュボードのデフォルトは [Top Search (上位検索)] (1) です。

Brandon とチームは、Cloud Kicks の検索を Cloud Kicks のマーチャンダイジング戦略において重要な役割を果たすように構成しています。そのため、サイトがホストしている検索数、結果が返された検索数、訪問 1 回あたりの検索数を重視しています。過去 1 か月間のデータを表示する必要がある場合は、次の手順で日付範囲を設定します (1)。

[On-Site Search (オンサイト検索)] タブが強調表示されている [Reports & Dashboards] のタブ。

  1. 日付ドロップダウンをクリックします。
  2. 日付範囲を選択します (1)。
  3. [適用] をクリックします。

[Reports & Dashboards] 日付範囲検索条件

Top Search ダッシュボードに過去 1 か月間の検索データが表示され、Brandon は次の指標に注目します。

# Searches (検索数): 当月の検索数 (2) が前月のパフォーマンス (1) と比べ大幅に増加しています。Brandon は、このパフォーマンスの向上は、顧客の検索傾向を予測し、Einstein 検索の機能を利用して、顧客検索環境を改善した結果だと考えています。Brandon は、セールやその他の広告プロモーションイベント時に検索数が急増する傾向があることに気付きました。そこで、Brandon は、プロモーションやセールイベントに関連する検索語を考慮して検索設定を微調整するようにとメモしました。

新しい検索戦略を実装する 1 か月前の検索数グラフ。

新しい検索戦略を実装して 1 か月後の検索数

# Searches with Results (結果が返された検索数): 結果が返された検索数 (2) が新しい戦略を実装する前 (1) よりも多くなっています。Brandon は、単純に計算して、結果が返された検索が検索全体の 93 パーセントであることがわかりました。これはすばらしいらしい結果であり、買い物客が検索で有意義な体験をしていることを強く示唆しています。Brandon のチームがマーチャンダイジングの機会を活用するように検索戦略を更新する前は、月間の結果が返された検索数は平均で 203,172 件で、検索全体の 82% でした。

新しい検索戦略を実装する 1 か月前の結果が返された検索のグラフ。

新しい検索戦略を実装して 1 か月後の結果が返された検索のグラフ。

フレーズに気を配る

Brandon は、結果が返された上位検索フレーズとして hiking という検索フレーズがリストされていることに気付きました (1)。また、Comfort Hiking と Flexible Hiker という検索フレーズは、どちらも結果が返されなかった上位検索フレーズとしてリストされていることに気が付きました (2)。そこで、この 2 つの検索フレーズでも hiking と同じ結果が返されるようにしたいと考えています。Brandon は、この検索フレーズを hiking と同じ結果を返す上位語として検索ディレクトリに追加することをメモしておきます。

当月の上位の [Search Phrases with Results (結果が返された検索フレーズ)] テーブルと上位の [Search Phrases without Results (結果が返されなかった検索フレーズ)] テーブル。

対象を絞り込んだ結果を取得する

Brandon は、FasterSocks 商品の BOGO (1 つ買うともう 1 つは無料) セールを実施した週末に、結果が返された検索数がピークに達したことに気が付きました。そこで、検索数の急増が BOGO セールに関連しているかどうかを確認したいと思い、ちょうど過去 1 週間分の結果が表示されるようにダッシュボードを設定しました。 

Brandon がその週のデータを確認すると、2 つの指標が目に入りました。

  • 1 週間の上位検索フレーズは FasterSocks でした。FasterSocks は、結果が返された検索全体の 15% を占めています (1)。
  • 週末の検索フレーズの第 2 位は buy-one-get-one でした。Buy-one-get-one は、結果が返された検索全体の 10% を占めています (2)。

1 週間の上位の [Search Phrases with Results (結果が返された検索フレーズ)] テーブルと上位の [Search Phrases without Results (結果が返されなかった検索フレーズ)] テーブル。

この指標には、セール期間中、オンサイト検索が計画どおりに反応したことが反映されています。Brandon のチームは、セール用にオンサイト検索を適切に構成したということです。後で、評価の仕上げとして、両方の検索フレーズに起因する商品のコンバージョン率と金額を確認できます。

次のステップ

この単元では、On-Site Search の Top Search Terms ダッシュボードを使用して、オンサイト検索のパフォーマンスと使用状況を評価する方法を学習しました。次は、Search Conversion ダッシュボードを詳しく確認し、検索戦略によって買い物客の検索が注文や収益にいかに変換されているのかを評価する方法を学びます。

リソース

テスト

テストのシナリオ

Cloud Kicks は最近、Soft Rock トレイルランナーの新しいマーケティングプロモーションを展開しました。Brandon は、過去 1 週間の検索指標を評価し、Soft Rocks という検索フレーズが使用された回数、使用の割合、他の検索フレーズと比較した順位を確認したいと考えています。

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