OmniScript Designer の詳細を説明する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- OmniScript Designer で OmniScript を作成する方法を説明する。
- OmniScript Designer の機能とパネルについて説明する。
コードではなくクリックで OmniScript を作成する
OmniScript Designer では、「コードではなくクリック」を使用して OmniScript の構造を作成できます。インターフェースはドラッグアンドドロップ方式で、what-you-see-is-what-you-get (WYSIWYG) 編集機能を備えています。
次の操作を実行できます。
- ステップ内の要素をプレビューする。
- プロパティの変更をライブ表示する。
- 製品内ヘルプを使用してコンテキストガイダンスにアクセスする。
具体的には、OmniScript を作成すると次の操作が可能になります。
- データの抽出と保存やメールの送信を行うアクションを追加する。
- ユーザーの名前、住所、その他の情報などのデータを入力するための入力項目を追加する。
- ユーザーにフィードバックやエラーチェックをすぐに提供する計算とメッセージを設定する。
- OmniScript 内で計算を実行する数式などの関数を作成する。
- ユーザーがガイド付きプロセス内で行った選択に応じて、コントロールを動的に調整したり、ステップを有効または無効にしたりする分岐を作成する。
- ステップの作成や、お客様が選択する項目リストの表示を行うことにより、項目をグループ化する。
- Headline や Text Block を使用して表示を調整する。
OmniScript Designer では、あらゆる種類の優れた機能をすばやく実行できます。では、詳しく説明していきましょう。
Designer の優れた (高速の) 機能
OmniScript Designer の機能を使用すると、次のことができます。
- 幅が広く調整可能なキャンバスで OmniScript を作成し、要素プロパティに対する変更をすぐに表示する。
- [Build (作成)] パネルから要素を検索し、キャンバスにドラッグする。
- 12 列のグリッドへのスナップ機能を使用して、要素の幅の再配置、コピー、調整を行う。
- [Properties (プロパティ)] パネルから要素を設定する。
- [Setup (設定)] パネルからスクリプト全体の設定を定義する。
- ナビゲーションパネルから無効な要素にアクセスし、概要レベルビューと詳細ビューで要素間を移動する。
- [Preview (プレビュー)] でスクリプトのプレビュー、テスト、デバッグを行う。
- コンテキストに対応した製品内ヘルプを参照して、スクリプトから離れずに要素やプロパティを発見したり調べたりする。
OmniScript Designer を詳しく見てみましょう。
ヘッダーとナビゲーションパネル
ヘッダー (1) では次のことを実行できます。
- ナビゲーションバーを使用して、スクリプトに関連するアクションを実行する。
- OmniScript に関する概要レベルのメタデータ ([Type (種別)]、[SubType (サブタイプ)]、[Version (バージョン)]、[Language (言語)]、[Activation (有効化)] 状況など) を参照する。
ヘッダーのアクションナビゲーションバー (2) では次のことを実行できます。
- [Design (設計)] ビューと [Preview (プレビュー)] ビューを切り替える。
- 新規バージョンの作成と現在のバージョンの有効化または無効化を行う。
- 基本設定を編集する。
- OmniScript をダウンロードする。
- 起動手順を取得する。
ナビゲーションパネル (3) では次のことを実行できます。
- 有効または無効なアクション、ステップ、Step 要素にアクセスし、その間を移動する。
- [Slide View (スライドビュー)] タブを使用して、大きくて複雑なスクリプトの構造の概要レベルビューを表示する。スライドをクリックして、ステップまたはアクションの [Properties (プロパティ)] パネルを開く。
- [Tree View (ツリービュー)] タブを使用して、スクリプトの構造の詳細ビューを表示する。ブランチをクリックして、ステップ、要素、またはアクションの [Properties (プロパティ)] パネルを開く。[Tree View (ツリービュー)] を使用して、無効なステップまたは要素にアクセスする。
キャンバスと作成パネル
要素を [Build (作成)] パネル (1) からキャンバス (2) にドラッグすることによってスクリプトを作成します。
- 必要に応じて、要素の再配置、コピー、削除を行います。
- キャンバスの幅は両側から調整できます。
- ステップ (3) を展開すると、ステップ内の要素のプレビューと設定を行うことができます。12 列のグリッド上で要素の幅を調整し、要素を別の要素の横にドラッグすると、要素は自動的にグリッドの残りの幅を占めます。
- [Preview (プレビュー)] に切り替えずに Newport テーマまたは Lightning テーマ (4) でスクリプトがどのように表示されるかを確認できます。
プロパティパネル
ユーザーインターフェース (UI) で Action、Display、Function、Group、Input の各 OmniScript 要素や組み込み可能 OmniScript 要素のプロパティを設定したり、JavaScript Object Notation (JSON) としてプロパティを編集したりします。
設定パネル
[Setup (設定)] パネルでは、省略可能なスクリプト全体の設定を定義します。
UI で Step Chart オプション、保存オプション、知識オプション、エラーメッセージ、メッセージングフレームワーク、Lightning Design System トークンの基本設定を定義したり、JSON としてプロパティを編集したりします。
プレビューオプション
- スクリプトをリアルタイムでプレビューできます。[Context Id (コンテキスト ID)] 項目 (1) に RecordId を入力して更新すると、ライブデータを使用してフォームのプレビューが表示されます。(スタブデータを使用する場合は、テストデータのプレビューが自動的に表示されます。)
- [Preview Device (プレビューデバイス)] ドロップダウン (2) を使用すると、モバイル、デスクトップ、タブレットなどのさまざまなデバイスで OmniScript がどのように表示されるかをプレビューできます。
- [Theme (テーマ)] ドロップダウン (3) を使用すると、Lightning テーマまたは Newport テーマで OmniScript がどのように表示されるかを確認できます。組織内にカスタム Newport スタイルシートがある場合は、そのスタイルシートが標準の Newport スタイルシートを上書きします。
Data JSON
- [Data JSON (データ JSON)] (4) は、読みやすい JSON 形式で表示され、キャンバス上のデータ項目に値を入力すると更新されます。必要に応じて、1 回のクリックで JSON 全体をコピーすることができます。
- データをリセット (5) すると、キャンバスが再読み込みされ、[Data JSON (データ JSON)] と [Action Debugger (アクションデバッガー)] が更新されます。
アクションデバッガー
[Action Debugger (アクションデバッガー)] では、アクション要求と応答データをデバッグできます。アクションを検索し、1 回のクリックで特定のノードをコピーし、ログをクリアします。
製品内ヘルプ
[Build (作成)]、[Properties (プロパティ)]、[Setup (設定)] パネルでは、製品内ヘルプ機能を使用して、スクリプトを離れることなく要素やプロパティについてコンテキストに対応した情報や手順を参照できます。
- ツールチップを使用してプロパティに関する情報にインラインでアクセスします。
- スライドアウトヘルプパネルで、要素の機能に関する詳細なドキュメントを参照します。
OmniScript Designer の基本を習得できたところで、設計を開始する準備が整いました。次の単元で説明しますので、読み進めてください。